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第18話 新たなる敵

 リライとお兄さんの激闘から3時間後。


 やっと、やーっと100体まで数を減らすことができた。


 倒すのに時間がすごくかかる。SSランク魔獣の平均レベルが500を超えている。


 その上に賢く、パワーもあるので、大ダメージを受けることもなくはなかった。


 だが、そのダメージを受けて、回復、受けて、回復を繰り返すことで、俺は再生スキルを手に入れ、高速再生に進化し、レベルがⅧになった。


 元々持っていたリライは、瞬間再生にまで進化した。


 レベルもリライが721に、俺が837まで上がって、殲滅効率も良くなった。


 だが、リライの武器が1時間で壊れてしまった。


 今は仕方なく魔法で戦わせているが、そろそろクロー系武器がドロップしないもんかな〜と思っていた。


 グレータードラゴン・ジェネラルを解体したら、『クロー・オブ・ジェネラル』というものがでてきた。


 それは、「アークメタル」と「ハルモリウム」という金属の合金と、グレータードラゴン・ジェネラルの革でできている。


 衝撃に強いらしいアークメタルと、軽量なのに金属の中で一番魔力伝導性が高いらしいハルモリウムでできているので、耐久値がオリハルコンのものより高い。


 攻撃力はそこそこだが、魔力を通せばなんとかなるだろう。


「リライ、新しい武器よ!」

「はい!ありがとうなのです。あと、話し方変えましたか?」

「いや、今のは一時的なものだ。気にするな」

「わかりました」


 リライはクローを装備すると、「やっと接近戦ができるのです!」と顔に出しながら敵をを襲っていった。



 俺は、ハイサモナー・ドラゴンロードを倒した。今ので50体目だ。


 《Information:スカイ・インフィニティがスキル《召喚術Ⅰ》を獲得しました》


 そう。こいつは召喚術でAランクやSランクのドラゴンを大量召喚しやがるのである。


 物量で押してくるので、俺も《蒼幻煌剣絶斬》で物量で押し返してやっていた。


 まぁ、そんなことはさておき、早速検証をしていこう。


 《召喚術》は、魔法カテゴリに位置しているらしい。説明欄に載ってた。


 レベルⅠ召喚術《ウィーカーミー・サモニング》。自分より弱い魔獣を呼び出すらしいが。


「グルオオオオオオオオオ!!」


 Sランク魔獣、『プロミネンス・ドラゴン』が出てきた。


 その後も、レベルⅡに上がるまで10回ぐらいやったが、どいつもこいつもSランク魔獣だった。


 そいつらにSSランク魔獣を襲わせたが、1〜2体倒して全員死んでしまった。


 SとSSの1ランクの違いでも、その実力は大幅に違うようだ。



 その後も色々召喚して、レベルⅤまであげた。


 そのレベルになって手に入ったのが、《ギャンブル・サモニング》だ。


 その名の通り、ランダムな強さで魔獣を召喚する魔法だ。


 早速発動する。


 輝く魔法陣からでてきたのは……。


「ギャギョギャェ!」


 そう、ゴブリンだった。


 俺に向かって、ムカつく踊りをしている。


 やつからしたら、喜びの舞を踊っているのかもしれないが。


 始末に困ったので、とりあえずSSランク魔獣を襲わせたが、断末魔も残さずに瞬殺された。


 全く納得行かなかったので、もう一回ギャンブルをする。


 紫色に輝く魔法陣に、どんどん魔力が吸い込まれていく。


 魔法陣から現れたのは……


「シャァァァァァァァァァァ!!」


 ――初めて見る、巨大なヘビ型魔獣だった。


 ――《鑑定》!


 名称:スケールブレード・アピュアスパー

 種族:魔獣 魔蛇

 状態:平常

 Lv.793

 ステータス:測定不能

 スキル

 鞭豪技Ⅸ 牙闘豪術Ⅴ 牙闘豪技Ⅰ 絞術Ⅸ 鱗刃化 風魔法Ⅱ 毒噴出Ⅷ 神毒牙 巨大化 咆哮Ⅹ 瞬間再生Ⅹ 高速命力回復Ⅶ 高速魔力回復Ⅳ 鱗強化 身体強化 感覚強化 牙強化 命力大強化 魔力大強化 腕力大強化 敏捷力中強化

 エクストラスキル

 鞭豪術王Ⅲ

 称号

 なし

 Tips:SSランク魔獣。自分の鱗を刃にし、自分の体を鞭のようにして闘う。その刃の切れ味は高く、強力。また、鞭術も高いため、広範囲を殲滅できる魔獣。防御力も高いため、討伐は非常に困難。


 うん、すんごく強そう。


「あの少女以外の魔獣を倒して!」

「シャァァァァァァ!!」


 鞭のように振るわれた体が、敵を切り刻み、叩き、殲滅していく。


 リライも「わわ!」と言って驚くほどの威力だ。


 しかもすごく速い。その速度は、リライの爪撃と同等ぐらいだ。


「リライ!そいつは俺がさっき召喚したやつ!絶対に殺すなよ!」

「わかったのです!」



 巨大な大蛇が、また巨大化した。攻撃範囲が広くなり、一気に10体いた魔獣が半減した。


「戻れ!」

「シャァ」


 召喚した大蛇にそう指示し、残りの殲滅にかかった。


 もう残り一体のハイサモナー・ドラゴンロードを倒そうとした。


 オーバードライブでとどめを刺そうとした。


 だが。


 ――やつは《ギャンブル・サモニング》を使用しやがった。


 新たに出現した魔法陣が、周囲の魔力をぐんぐん、ぐんぐんと吸い込んでいく。


 とどめを刺したが、その現象はまだ止まらない……!


 ……一瞬の静寂のあと、大爆発が起こった。俺とリライは吹き飛ばされ、ともに大蛇にしがみついた。周囲の木々がへし折れる音がした。


「「きゃぁぁぁぁぁ!」」


 爆風、衝撃波が収まったそこには、召喚されたと思われる魔獣が存在していた。


 100メートル近くの巨大な体躯。七色に輝く鱗。玄妙な朱蓮の瞳。猛々しくも、美しくもある鬣。


 それらが、『絶対竜王』をも遥かに超える気配を放っていることを物語っていた。俺は冷や汗をかき、リライと大蛇はわずかに震えている。


「「「……」」」


 ……《鑑定》


 名称:プライムドラゴン・エターナル

 種族:魔獣 竜王 神竜?

 状態:平常

 Lv.2491

 ステータス、スキル、Tips、全て不明


 あ゙あ゙あ゙あああああぁぁぁぁ!


 俺は鑑定結果を見てそう叫びたくなったが、必死に、必死に堪えた。


 俺は本当に残りHPがわからないような敵は大嫌いだ!いつ倒せるかわからないから!


「リライ、魔法で攻撃しろ!絶対にやつに近づかないように!」

「は、ははは、はい!」

「アピュアスパー!お前はやつの隙を見て攻撃しろ!」

「シャァァ!」

「俺は無限分身を使用して数で押していく!周囲の環境被害を気にせずに闘うんだ!」

「はい!」

「シャァ!」


 俺は分身を生みだし、戦闘準備を始めた。

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