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第9話 鍛冶修行1

 森を後にした俺は、上空を彷徨っていた。


 鍛冶修行にぴったりな場所を探していたのだ。


 30分後、山の中に洞窟を見つけ、そこで修行することにした。


 荒れた壁面を土魔法て整え、装飾をし魔力で光る蛍光灯を生み出し、天井につけた。


 生みだした壁紙を貼り、前世で一番寝心地が良かったベットを生み出して設置した。


 結構高級感のある部屋に仕上がった。


 そして、俺はやっと生み出せた鉄鋼で、鍛冶台を作った。更に純ミスリルも生みだした。


 この世界でのミスリル製の剣の強さはどうかわからないけど、初めて作ったやつを基準にしてみよう。


 魔法で熱した純ミスリルを、《蒼穹剣》を鍛冶ハンマー型にしたもので特殊鍛冶スキルの思うままに打とうとする。


 魔法で熱するのは調整が大変だった。金属なのに一瞬で蒸発して。もうホントに大変だった。


 そんな事を考えながらハンマーでミスリルを打った。軽快な音とともに、


 ――ミスリルが鍛冶台ごと粉々に砕け散った。



 俺はそうなった原因を考えた。


 力みすぎたかと思ったが、やはり原因はハンマーにあった。


 グロースレベルがMAXに到達し、攻撃力がもう50000になっていたのだ。そりゃぁ粉砕する。


 仕方ないので、魔力を50000ほど使って、ミスリル以上の金属を生み出そうとした。


 すると、アダマンタイトという金属が生み出された。


 《メタルジェネレート》という魔法には、込めた魔力によって生み出される金属の種類と純度が違う。1〜500で鉄、501〜1000で銀、1001〜2000で金、2001〜4000で白金、4001〜20000でミスリル、20001からはアダマンタイトらしい。


 アダマンタイトの範囲についてはわからないが、かなり広い範囲だろう。


 また、これは《暁闇剣》の装備効果《魔力効率アップ》がある俺の場合であって、通常の人の場合についてはわからない。


 これで《クリエイティブ・クラフト》で鍛冶ハンマー生み出せるようになった。


 そのスキルは俺が創造したものを自由に生み出せるが、素材は一度見たり触れたりしないとできないのだ。


 やがて、アダマンタイト製のハンマーを生みだし、新たに鍛冶台も生みだした。


 今度はオリハルコン製だ。魔力を50万ほど使って純粋なやつを生み出せた。


 これで先程のようなことは起こらないだろう。


 今度こそ成功させるべく再びミスリルを生みだして熱した。


 ――30分後。


 高速鍛冶スキルのおかげで、すごく速く打てた。


 剣身は完成した。現段階でもかなり鋭く仕上がったが、砥いで仕上げをし、さらに鍔と柄をつけよう。それらは簡素なものでいいだろう。


 ――更に30分後


 ついに砥ぎ終わり、後は鍔と柄をつけるだけになった。


 鍔と柄は合体したデザインでミスリル製のものを生みだした。


 そして、剣を柄に差し込んだ。一瞬剣が薄白く輝いた。


 ――《鑑定》!


 上質なミスリルのロングソード

 ウェポン:ワンハンド・ロングソード

 攻撃力:550

 耐久値:1280

 装備効果:なし

 スキル:なし


 初めてにしては良い出来なのではないかと思う。「上質な」とあるからだ。


 これを基準にして、鍛冶を上達していこう。


 俺は少し休憩した。


 五分後、洞窟に入る魔獣の気配がした。ランクC魔獣《グレーター・オクシデス》だった。


 せっかくだから、打ちたてほやほやの剣で倒してみよう。


 魔力をまとわせて、攻撃力を上昇させる。1000ぐらい込めた。


 オクシデスが突進してくる。普通の人にとってはかなり速いだろうが、戦闘モードに入った俺には子供が走るくらいのスピードにしか見えない。


 俺は突進を華麗に躱し、首を斬って盛大に食用肉にした。


 まだハンバーグの在庫があるので、しばらくはアイテムポケットのお荷物になるだろう。


 そしてそこからハンバーグとご飯を出した。もうそろそろ昼食時だろう。


 アイテムポケットの中は時間停止されているので、まだできたてほやほやで猫舌の俺にはそれなりに熱い。


 では、いただきます。うん、肉汁がエグい量出て、非常に美味しい。ご飯もすごく進む。


 食事を済ませ、再び鍛冶の修行に戻ることにした。


 ここには長居をあまりしたくないので、創作魔法《クロノスペロシティ》で10時間を72倍に加速させて720時間、つまり1ヶ月間鍛冶に集中することにした。


 時間が加速された領域にいても、俺の体がは1ヶ月進むわけではなく、加速空間外と同じ10時間進む。そういう設計にした。


 俺は鍛冶を再開した。


 もし、この洞窟を外から見たら、少年が目にも止まらぬ速さで鍛冶をするという少し奇妙な様子が見えるだろう



 ■■■■■



 神界にて。


 そこには、魔法神、武神、職人神、輪廻神がいる。


「なんかすごいことをしておるの。なぁ、職人神」

「そうだな。こんな転生者は初めてだ。輪廻神」

「オレと魔法神が認めるほどの逸材を持ってきやがった輪廻神には感謝だな」

「地球という星は不思議だ」

「そうやのう」


 転生者スカイ・インフィニティこと黒木宙來の転生生活を見守る神たちは、色々話していた。


「ねぇ、輪廻神。転生者を出したってことは……」

「そうだ。『ヤツ』が復活しそうなのだ」

「まじかよ」

「普通ならオレ等が転生前に寵愛を授けるのが普通のはずだが、なぜそれをさせなかったのか?」

「それは……。あいつがこの世界の理解が非常に早そうだったからだ。やつがどんなふうに魔法やソードスキルを使うのかを見てから寵愛を授けさせようと思ったのだ」

「たしかに、転生者じゃなくてもあんなに魔法を応用してくれたら普通に寵愛を授けるだろうね」

「しかもあの量の魔獣を転生初日から戦わせても、あの竜王を送り込むまでノーダメージでいたなんて……。いままでの転生者の中でも過去にないわ」

「今回は『ヤツ』を完全に殺しきれるような気がするぞ」

「そうね。期待しましょう」



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