始まる冒険薄れる平凡
渚は辺りを見渡し事情をしりそうな人物を探す誘導している警官に駆け寄り何が起きたのか問いかける
渚「す、すみません!ここで一体何があったんですか!?」
警官「デパートで爆破テロがあったんだここは危険だから早く逃げなさい!」
渚「爆破って……僕ここのホワイト&ブラックに用があったんです!そこの人達は無事なんですか!?」
警官「残念だがそこで被害があったみたいなんだ詳しい事はまだこちらも知らないが死亡者はまだ見つかってはいない」
警官は少し話しすぎたと感じたのか「早く避難しなさい」と強めな口調で渚を追い返した氷雨は後から遅れて渚に合流しデパートから離れて近くのファミリーレストランに立ち寄る。これからどうするか話していると席に2人のスーツの男性が座ってきた突然の出来事に驚いてしまったが一人の男から「『ミステリーダイス!』を持っているだろう?死にたくなければ着いてこい」と、言われる。女子高生二人が抵抗できるわけがなく車に連れていかれエンジンをかけた時ドアを「コンコン」と叩かれる1人が窓を開けるとそこには黒がいた。
黒「いやぁどうもどうも車を用意してくださいまして生憎怪我をしてしまいまして歩きたくないんですよ」
男達は黒に気を取られ一瞬の隙をつき黒は男の顔面を殴り車から引きずり下ろす運転席の男が何かを取り出そうと懐に手をいれると黒は男に飛び蹴りを食らわす男が悶える中扉をあけて男を車から落とす扉を閉めて黒ハンドルを握り駐車場を駆け抜ける。
黒「いやはや危なかったですねお二人共お怪我はありませんか?外傷なし拘束もなし大丈夫そうですね」
黒は2人をミラー越しに観察し安全を確保すると車の運転に専念する。渚と氷雨は呆気にとられ黙っていたが我に返り黒がどうしているのか何があったのか尋ねる。
渚「そ、そうだ!黒さん。お店何があったんですか!?僕達が向かう途中爆発が」
黒「あーその事ですかどうやら面倒な事になってしまいましてね目的地につきましたら何があったか伝えます」
氷雨「傷とかはないの?それにどうして我達の場所がわかったのだ?」
黒「傷に関しては問題ありません私はあそこに居ませんでしたからあなた達の場所がわかった理由は簡単です店に入っていくのを見たからつけていた訳ではありませんたまたまですよたまたま」
黒の言うことは何か隠しているのは確実だが嘘ではないことだけはわかる嘘ではないからか渚と氷雨は一応黒の無事を安心し目的地を目指す。目的地はどうやらとある探偵の事務所らしくそこに知り合いがいるようで渚と氷雨を匿ってもらうそうだ話を聞いてると後ろからものすごいスピードで迫る車が2台居た黒が気づくと「追手のようですね撃退しますかな」と話した瞬間唐突な発砲音が響く黒が後ろの車両に拳銃で発砲したのだ氷雨は非現実的現象にとうとう怯えて縮こまってしまった。渚が大丈夫か話しかけても涙を流し怖いと呟くばかりである黒は氷雨に気づき「申し訳ない」と一言
黒「すみません少しの間ご友人の相手をお願いします私のせいではありますがこうなってしまった以上もう後戻りはできません」
渚「相手って何をしたら……」
黒「精神が参ってしまったようですね声をかけ続けて気をやわらげてあげてください」
渚が氷雨に声をかけて気を宥める最中も後ろの車は追ってくる黒は発砲をやめ袋小路に入り車を停めるここらから歩いていくようだ車に猿のおもちゃを置くとスイッチを入れるそのおもちゃは手のシンバルを叩き大きな声で叫ぶ。3人はその場から離れ目的地の事務所に向かう
渚「あれなんの意味があるの?僕達の場所バレるんじゃ」
黒「大丈夫ですよここのボタンを押すとあら不思議」
ポチッとボタンを押すと爆音が響く一瞬で理解するだろう何が起きたかを渚はその爆音を聞き遠ざかっていく平穏に悲しみを覚えるだろう