表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

4

 ゆきが抑えた宿はなかなかの豪華な旅館

 

「これはこれは」


 と出てきた女将にゆきが何やら話している姿は昔のあいつとは全然違う顔をしていた

 

 そういうのを見てしまうとなんだかもやもやする

 

 とももともでゆきの事は気にする様子もなく、旅館の内装を眺めていた。

 

 結局もやもやするので、ともの足を蹴る

 

「何だよ急に。怖えな」


「何となくよ、何となく」


 女将に案内された部屋は豪華な部屋ではあったけど相部屋だ

 

「悪いな、ここしか空いて無かったんだわ」


「まぁ、いいでしょう」


「お前には言ってねぇ」


 急に頼んだのだから仕方がないし、

 

 それにこんな部屋になかなか泊まれるものでもないのだから

 

「まぁ、いいでしょう」


 と言っておいた

 

 

「へぇ。眺めもいいじゃん。やるなゆき」


「これが、人脈というやつよ」


 ゆきの人脈アピールが鼻につくので無視した

 

「さっそくお風呂でも入ろっかな」 

 

「お、混浴あるじゃん」


「では、ひと風呂浴びて来ますか」


 当然私は女湯へと赴く。

 

 混浴に行ってやってもいいかなとも思ったが、さすがに気分じゃない。

 

 今は一人でゆっくり浸かりたかった。

 

 

 夕食はお酒が入った

 

「大体あんた達は昔っからそうなのよ、めちゃくちゃな事ばっかりしてさ。

 

 こっちの身にもなれって言うのよ。」

 

 佐緒里ご乱心である。

 

 とはいえ、今日は許してやろう。

 

「だいたいともはね、いつもしれっと居なくなって。


 自分は関係ないみたいな顔してさ。

 

 私たちが怒られてるの見て笑ってたの、知ってるんだからね」

 

「そうだぞ」


「ゆきもゆきでね。


 分かってるのに足突っ込むの止めなさいよ。


 いっつも損な役回りばっかりじゃない」

 

「だってさ」


「私はあんた達と出会ってからいっつも巻き込まれて、


 もうめちゃくちゃで、

 

 でも、楽しかったの!

 

 全部、ずーと楽しかった。

 

 だからね、だから…… 」

 

 佐緒里は結局そのまま酔いつぶれてしまったので、二人で布団に運ぶ。

 

 気持ちよさそうに眠る佐緒里の顔をみながら

 

「馬鹿だね」


 とゆきが言った。

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ