第2話 ライスフィールド家誕生の秘話
私が本が読めること知り、父上は、
「タック、この棚には、何が書いてある。」
俺に文字を読ませていた。
「この棚には、『キャノン砲』と書いてあります。」
ご先祖様こんなのばっかりだ。さっきから、キャノン砲、レーザー銃、ビーム砲とかある。一番怖そうなのがロケットマシンガンランチャーだ。普通のロケットランチャーのような見かけだけど、もしかしたら、マシンガンのように毎分何百発とか、出ないよね。試せそうにない。
「タック、こっちはどうだ。」
「えーと、『天気確定機』ですね。」
「タック、これは」
「それは、『完全コピー機』ですね。」
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「はあはあ・・・父上、もういいですか?」
「ああ、よくやったぞタック。」
父上は非常に満足している。
「すまなかったな。タック。実は子供の頃から気になっていたんだが、何も分からなかったからな。初めて知る機会を得て、ちょっとはしゃいでしまった。」
「父上、この本読んでもいいですか?」
私はこの本に色々興味があったので、見ることにした。
「ああ。それを読めるなら、ぜひ読んでくれ!」
父上も興味があるらしく、私に勧めてくる。私は本を開き、読み始めた。
「『ここには俺、オリジン・ライスフィールドこと、田中源たなかげんの全てを記す。この本を読めるものが現れた場合、俺が残した物の所有権を全て譲渡する。』」
俺がそこまで読み切ると、本が突然、光だし、本の裏側に名前が書かれた。
【所有者:『タック・ライスフィールド』】
「父上、これ、私の名前が書かれました。」
「何!タック、これがタックの名前なのか?」
「はい。そうみたいです。」
私の名前が日本語で書かれている。
どうやら、父上は日本語は読めないため、これは私にしか読めないようです。
「タック、私が知っている、初代の話をしよう。これは私の父上、タックの祖父様から、代々、我が家に伝わる言い伝えなのだ。」
「言い伝え。」
「初代は神様転生というものをしたという。その神様に物を造る力を貰った、と言われている。その力で、ドラゴンを倒し、伯爵位を当時の王から賜ったそうだ。そして、領民には優しく、初代がいた当時は常に豊作で、他国から侵略の危機にさらされることがあったそうだが、それも全て撃退していた。そして死期を悟ったとき、この場所をつくり、そこに全てを納めた、と言われている。ここも初代が一日で作ったと言われている。」
「・・・・」
私はあまりに多くの情報で、混乱してしまった。
初代、神様転生したの!チート満載じゃん!ドラゴンはさっき聞いたけど、他国の侵略者を撃退、って、まさか、使ったのか『ロケットマシンガンランチャー』とか『ビーム砲』とか・・・