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第17話 戦争の準備

side ブランバルド子爵

「おのれ!ライスフィールドめ!これ見よがしに手紙など寄越して!」

私、ブランバルド子爵である、ヘンリー・ブランバルド子爵は怒りを覚えていた。

全ては王宮に伝手を作りために献上品を欠かさなかったというのに、あろうことか隣領地のライスフィールドが王女と婚約したとは。

私は三公爵の一つ、イシュタール公爵のひも付きだ。妻もイシュタール公爵の遠縁の娘を貰っており、逆らうことはできない。だからこそ、王国と公爵を両天秤にかけ、私の価値を高めようとした。

だというのに、隣領地が王女の婚約者では、イシュタール公爵とぶつかった場合、我が領地が戦場になるではないか!己、ただでさえ、ライスフィールド領の税は安いため領民が移住していたりして我が領地の税収が減っているというのに、これまで以上に領民から絞るしかないではないか。

「マイセル!おらんのか!」

「旦那様、どうなさいましたか。」

「マイセル、税率を上げる。」

「!?これ以上上げることなどできません。現在で95%に差し迫っています。現在も民たちは食う物に困って、隣領地に盗賊をしている程です。これ以上はおやめください。」

「マイセル!私に逆らうのか!それに隣領地から苦情も来てはおらん。そんな事実はないわ!」

「ですが・・・」

「もうよい!貴様は不要だ!出ていけ!」

「分かりました。今までお世話になりました。」

マイセルが私に逆らいおって!全くイライラする。

だが、マイセルが面白いことを言っておった。

ちょうどいい、王宮への献上品は隣領地から頂くことにしよう。


side out


「さくら、これがお前の狙いか?」

私は、初代の遺品である、『潜入マスターはんぞうくん』が持ち帰ってきた映像を見ている。

はんぞうはブランバルド子爵家で執事をやっていた。

元々マイセルという人は実在してそのマイセルさんとなり替わっていた。

「はい、これで内戦に突入でーす♡」

さくらの満面の笑みで答えた。

さくらのシナリオはこうだ、まず領民の税を引き下げる、次に周辺貴族に手紙を送る、手紙の返事と贈り物が届く、この贈り物のランクが家格に応じて、上か下か、で、家に対しての敵意を測る。もし届かなかった場合は今後は付き合いをやめるもしくは不敬として王家に報告及び対応すること。

そして、手紙の返答なく、我が領地にて盗みを働く場合はこれは宣戦布告として戦争しても文句は言われない。これがさくらが考えた、エビ(私の幸福)でタイ(他人の領地)を釣る作戦だ。

ヒドイ、私の幸福を戦争のえさにするなんて・・・コイツ、悪魔か!


「ささ、早く戦争の準備をしましょう♡あ~どうしましょう♡ロケットマシンガンランチャー用意しましょう。後、ビーム砲を一列に並べて一斉射撃とか、ドラゴンと戦って以来使っていないんですよ、久しぶりにやりましょう。」

「お前!何と戦うつもりだ!やめろ!全却下だ!」

「えええええええ!そんな消極的な考え、駄目です。ダメダメです。もっと力を示しましょう。そうじゃないと私がつまらな・・・ウォホン、いえ、楽しくな・・・、いや、えーと、そう姫様に捧げる聖戦に不足します。」

「んー、姫様に捧げると言われると弱いけど・・・もう普通にやろうぜ。せめてさ、文明レベルは合わせようぜ。」

「・・・・・はぁ~仕方ありませんね。ですが陣形と兵は最高のものにすること、これは譲れません。」

「私もやるなら完璧を目指す。だから、そこに異論はない。」

「分かりました。ではご主人様こちらを呼び出しましょう。」

さくらは自分の後ろにある、一団を指さし、楽しそうに目を輝かせている。

「はぁ~『・・・』」


私は最強集団を呼び出した。これで、ある戦術以外は大丈夫だろう。


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