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第14話 それぞれの思惑

ヤッターーーーーーーーー!!!

王女様のマリーが私の婚約者。勝った、勝ったぞーーー!わが軍の勝利だ!ライスフィールド家、大勝利!

フフフ、国王陛下の見る目に狂いはないですよ。ええ、これからはこのタック・ライスフィールド、身を粉にして王家にお仕えする所存でございます。


side 国王

「国王陛下、非才の身成れど、このタック・ライスフィールド、必ずやご期待に応えさせていただきます。」

見事な立ち居振る舞いを見せ、私に礼を述べる。

タック・ライスフィールドはマリーを婚約者に、と言った瞬間に見せたあの目、気迫、この男、只者ではない。マリーに見初めたという姿を見せ、その実、真実を隠しているようだ。恐ろしい男だ。

もし、タックのような男が三公爵などと通じ王国に反旗を翻した場合、王国は亡国の一途を辿っていただろう。ここでマリーの婚約者にすることで三公爵への牽制を行うと共に、王国への忠義も期待できる。

ヒルダの進言もあったが、このタックが次期伯爵、王国に長年忠義を尽くしてくれたライスフィールド家を継ぐ者だ。当然、マリーの婚約者候補であったが、決め手に欠けていた。

だが、今日会って確信した。この男の覇気、正に稀代の英傑が持つ者だ。おそらく欲するものを手に入れる強い意志を感じる。この者の行く末を楽しみに見せてもらおう。


side out


side リック

「国王陛下、非才の身成れど、このタック・ライスフィールド、必ずやご期待に応えさせていただきます。」

見事な立ち居振る舞いに私は、目頭が熱くなった。

立派になった。もう私の後を継いで立派にライスフィールド伯爵を名乗るに値する程だ。

「王女殿下の婚約者に国王陛下御自ら申し出ていただき、感謝の念が堪えません。これからも王家に変わらぬ忠誠をささげさせていただきます。」

私はタックの親として、同じ子を持つ親である、国王陛下に娘を頂戴することにお礼を申し上げた。

「うむ、これからは親戚でもある。宜しく頼むぞ、ライスフィールド伯爵。」

「ははぁー。」

これからは王家の親戚として、この国を支えていく所存だ。


side out


side ヒルダ

おめでとうございます。お嬢様。幼少の頃より、お仕えさせていただき、婚約者を見ることが出来ました。

長年この王国にお仕えし続け、早50年、国王陛下がお生まれになったときからお世話を行い、そして、お嬢様がお生まれになり、このような日を迎え大変嬉しく思います。

この王国を狙う者も多く、私が敬愛する王家の方々のお心安らかな時を送っていただくため、ライスフィールド家には精々役に立ってもらいましょう。

ですが、お嬢様を悲しませるので、あればこの私がけじめをつけさせていただきます。


side out


side さくら

ご主人様、私の言う通りにすればおのずと結果は出ます。

ですから、これからもビシビシ指導させていただきます。

まずは、策略に対するカウンターとか、寝首を搔こうとする侍女を寝ながら瞬殺する方法を覚えていただきます。大丈夫です。私は万能メイド。寝ている間に覚えていただきます。

早速今夜からです。一緒に頑張りましょ!


side out







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