表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

第11話 パーティに出席します

パーティ当日、パーティが行われる、王城に向かっている。さすがホウジョウ王国の王が居られる城だ。西洋のお城というイメージ通りの大きな城だった。

私たちは馬車に乗っている。馬車には両親と私とメイドのさくらが乗っている。


連日のさくらの教育の結果、私は最強のモテスキルを伝授された。

「母上、今日が来ることを私は待ち望んでいました!今日こそ私の運命の日!、運命の人に出会える、正に運命の日!」

私は異様なテンションだ。だが母上は、

「タック。ああ、なんということでしょう。これほどのやる気に満ち溢れたタックを見れるなんて。私はこの姿が見れただけで、今日を迎えた甲斐がありました。」

「母上、泣かないでください。これからです。パーティで私の本気を披露いたしましょう。」

「ああ。タック。これ以上、母を泣かさないでください。」

「・・・」

私の言葉で母上は泣き、父上は表情一つ変えない。

きっと、私の成長ぶりに感極まっているんだ。


王城のフロアに多数の貴族たちが集まっている。親と子供のセットで。

私も両親と共に挨拶回りをしていた。

「これはライスフィールド伯、ごきげんよう。」

「これはハイデン伯、ご健勝でなによりです。」

「お初にお目にかかります、ハイデン伯の娘、イリナと申します。」

「素敵なレディ。御逢い出来て光栄です。ライスフィールド伯嫡男、タックと申します。」

私はさくら直伝の口説き文句、テクニックをフルに活用し、数多の相手を堕とした。だが、

「さくら、俺の理想の子がいない。」

「そうですね。ご主人様の感性にドストライクの子がいませんね。」

そう、ここまでいないのだ。私の運命の人が。

こんなに努力したのに、神よ、何故ですか!私はこの世に神は死んだと思った。


私は一人の女の子を見つけた。そう私の感性にドストライクの子が現れた。

神は死んでいなかった。

私は、彼女にコンタクトを取ろうとした。

「あ!、あの方は」

さくらが声を漏らしたが、そんなのお構いなく、私は近づいた。


side タックの感性にドストライクの子

お父様とはぐれてしまいました。こんな人が多いところに来たのは初めてです。お兄様もどこにいるのか分かりません。どうしましょう。泣きそうです。

「どうか致しましたか、レディ。」

私は声のするほうを見ると、優しそうな男の方が手を差し伸べていました。

私はその方の手を取り、

「ありがとうございます。」

「どうかしましたか。泣いておられたようですが。」

男の方は私にハンカチを差し出し、涙を拭ってくれました。

「実は、両親とはぐれまして・・・」

私は家族と離れてしまったことを告げると、

「分かりました。私にあなたのご両親を一緒に探させてください。」

私は感激致しました。

「よろしくお願いします。」


「あの、お名前をお聞きしても宜しいでしょうか。」

「これは失礼いたしました。私、ライスフィールド家嫡男、タックと申します。」

「タック様、私、マリーと申します。」


それから、たくさんの話をしながら、両親を探しておりました。すると、

「お嬢様!」

「ヒルダ、私の侍女が見つかりましたわ。本当にありがとうございました。」

「それは良かった。ですが私は残念です。あなたとの時間が終わってしまって・・・」

「まぁ!」

「そうだ。今日の出会いの記念にこちらをプレゼントします。」

なんと、金のネックレスを取り出し、私にかけてくださいました。

「綺麗」

私はそんな陳腐な言葉しか出なかった。


「マリー、今日の出会いを私は生涯忘れない。ありがとう、さよなら。」

「タック様!」

タック様は私の前から去ってしまった。心にぽっかり、穴が開いてしまったようだ。


「お嬢様、どうなさいましたか。そのネックレスは?」

「先程、私をエスコートしてくださった、タック様が下さったんです。」

「タック?、もしかして、ライスフィールド家の!」

「はい、タック・ライスフィールド様です。」

「なんと、旦那様にご報告しなければ。」

ああ、タック様、またお会いしたいです。


side out


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ