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第10話 パーティ準備

「ああ~・・・どうしよう~・・・」

私は部屋に戻って早々、項垂れていた。

今度のパーティに出ろ、これ(金のネックレス)持ってけって・・・

「ご主人様。何か対策をしたらいいではないですか。」

さくらに言われて、私は思いついた。

「そうだ!今度のパーティの日、台風で領地から出れなくなったらいいんじゃないか!」

名案だ。そうと決まれば今から準備を・・・

「ご主人様。それでは旦那様に分かりますよ。それに天気が本当に悪くなっても、晴れに変えることができるのは旦那様はご存じですよ。」

そうだ。父上は知っているんだ。つまり天気はだめだ。他の方法を探さないと・・・


「あの~、ご主人様は何をそんなに嫌がっているんですか?」

「あ~、いや、女の人って怖いじゃん?」

「どう怖いんですか?」

「あ~、威圧的、高圧的、なんていうか上から目線というか、・・・」

「大体分かりました。」

「おお!今ので、察したか。さすが万能メイド!」

「ご主人様は女性を支配したい、というドS願望がありながら、女性に睨まれると何も言えない、ヘタレということですね。」

「言い方!もっとオブラートに包んで!言い方!」

私のイメージが崩れる。これではただのド変態ヘタレじゃないか!

「だったら、幼い時から教育して、自分に依存させてしまえばいいじゃないですか。」

「だったら、ってなんだ!言ってることが犯罪じゃないか。」

「いいですか。貴族なんてみんな変態です。」

「やめろ!善良な貴族に謝れ!」

「あ、すいません。間違えました。男なんてみんな変態です。」

「!?ごめん否定できない。」

男はみんな変態。真理です。


「いいですか。ご主人様。気弱そうで大人しそうな女の子を、優しく罠に嵌めて、ご主人様が調教すればいいんです。大丈夫です。ご主人様には鬼教官の血が流れているんです。女の子の調教くらい容易いものです。」

「俺はそんなド変態では・・・」

「いいですか。ご主人様。人間、歳をとるんです。今が若くてもいずれは歳をとるんです。だからこれは躾なんです。いいですか、これは貴族では当たり前なんです。いいですか、これは犯罪ではありません。いいですか、この国にそんな法はありません。いいですか、これは合法なんです。・・・」

俺はさくらの催眠、いや、説得、いや、説明により、

「よし、俺、自分好みの女の子を育てるよ!」

「そうです。それでこそ、ご主人様。」

パーティに参加することを決めた。


「では、ご主人様。これよりパーティに参加する特訓を始めます。」

「はい!よろしくお願いします!」

私はやる気に満ち溢れている。


「女性のエスコートは・・・」

「ふんふん・・・」

「女性の話には・・・」

「ふんふん・・・」


そして、パーティ当日に至った。


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