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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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おぼえていますか?いいえ、おぼえていませんでした


 新しく豚肉をゲットしてホクホク顔で家に帰ってきたのですが、帰る早々曾お婆ちゃんに呼び出されました。



 そこでの話はと言うと今日皇居ダンジョンに行く前の件で、どうやら例の突然言ってきた人(名前忘れました!)は東京に出来たダンジョン調査の総指揮をとっている人らしく、その人曰く皇居ダンジョンも東京にあるのだから自分の管轄だ!

 だから皇居ダンジョンで成果を上げているメンバーは自分の管轄の他のダンジョンにもいかせるべきだ!

 いっその事そのメンバー(私達)と向こうのメンバーを混ぜて向こうのメンバーのレベルなどの底上げをするべきだ!


 そう思い交渉に来たところ、丁度こちらから京香さんが減ったという連絡を皇居ダンジョンのメンバーが受け取った所らしく、さらには今日この後5人で皇居ダンジョンに行く事も知った模様。


 それならと、当初予定していた3人の内一人でもいいから皇居ダンジョンへ連れて行ってもらい、現在日本で探索されている最深部を経験させよう!ついでにレベルアップも手伝わせよう!と言う考えに至ったそうです。


 それで、二条家からの協力で来ているという情報も同時に掴んだため、お爺ちゃんへのアポを取ろうとしたけれども門前払いを受けたのだとか。

 そのため、KD対策室で待ち構えていて、私達に直接引き受けさせようとしたそうです。



 この説明をしている間、曾お婆ちゃんはかなりご立腹でしたが、こちらからその後の阿方さんの対応を説明したところ、多少は怒りが収まったようです。



 そして結果としてどうなったかと言うと、佐伯さん(東京のダンジョン調査の総指揮をとっている人)は明らかな越権行為のため、総指揮からというよりも、ダンジョン関連から外され、私達は今まで通りでよいとの事。

 また、今後こういう事が無いよう、きちんと組織内の体制を見直す様、総理大臣からダンジョン対策本部の方にお声がかかったそうです。


 それに絡んで、どうやら曾お婆ちゃんは見事に取引条件を上乗せしたらしく、倉庫ダンジョンについて非公式ではあるけど所有権をきちんと取得して私の物となったようで、今後も倉庫ダンジョンについては好きな時に好きなだけ入って良いとなったそうです。

 もっともこれについては、元々そうなる予定だったらしいのですが、今回の件でそれが早まっただけなんだとか。


 ただ、中で取得した物については、ダンジョン関連の法律が正式に改正された後はそちらに従うようにとの事です。

 どうやらダンジョンから取得した物への税金関連が特殊になる様で、それに従う必要があるのだとか。


 そしてさらにもう一つ、私達のPTメンバーにミミちゃんがいる事を明かし、なんとミミちゃんも皇居ダンジョンに行けるようにしてくれたんだとか。

 倉庫ダンジョンの所有権確定が早まったのも嬉しいですけど、ミミちゃんが皇居ダンジョンに行けるようになったのも嬉しいですね。


 もうミミちゃんはわたし達のPTメンバーからは外せない一員ですからね!



 とまぁ、今回の一件はこんな感じでまとまったようですが、一応これらの通知を内部で浸透させ、さらに皇居ダンジョン対策室のセキュリティをさらに高めるため、週末までは皇居ダンジョンには行かない事になりました。


 ただし、今回の一件に対して上皇后陛下が一言助言をしてくださったようで、そのお礼を言いに明後日の木曜日に両陛下のお住まいにお邪魔しに行くのだとか。



 え?一般人の私が行っても良いんですかね?



 気になったので聞いてみると、外部的には旧友(曾お婆ちゃん)が久しぶりに会いに行くという形になっていますが、内々的には上皇后陛下が私に目の治療のお礼を言いたいそうです。


 そして、昨日話していたDPを渡す件も、この時に渡してしまおうという話になりました。


 その渡す理由と言うのも、曾お婆ちゃん達が学生時代に手に入れた思い出の銀貨2枚が出てきたので、その件を上皇后陛下に伝えたところ、是非見たいという話になり、それなら学生時代の記念品として献上します、と言う話の流れにしたんだとか。


 そしてこの献上する件については宮内庁にもきちんと届け出を提出してあり、献上品としてチェックはされるけど正式な献上品として扱われるんだとか。


 この時現物についての価値をチェックされるけど、価値のある記念硬貨等ではなく、既存では存在しないただ単に珍しいデザインの硬貨のため、銀としての地金だけでの価値で判断されるから2枚でせいぜい1000円位にしかならないだろうとの事。


 そして、なぜ2枚なのかと言うと、1枚はミスリル銀貨、もう1枚は銀貨のようでした。


 なので銀貨いらなくない?と思ったのですが……


「それじゃ、紗那絵さなえさんの所にケースしか残らないだろう?紗那絵さんも手元に残るのがケースだけでは寂しいので、安いもので良いから記念になる物は無いかと言ってきてね。それで丁度良いから、それぞれデザインの違う2つの銀貨を渡すという事にしたのさね」



 なるほど、それであの時、銀貨もあるかと聞いて来たのですね!

 さすが曾お婆ちゃん、やる事にそつがないです。


 そしてケースはすでに発注してあり木曜日のお昼には出来てくるそうで、木曜日に学校が終わったらそのまま曾お婆ちゃんと一緒に上皇后陛下に会いに行くんだそうです。


 え、学校終わってそのまま行くの?と思ったのですが、そのままらしいです。


 ま、まぁ、私には浄化がありますし、何とかなるよね?なるかな?なるといいなぁ……



 そんなこんなで今日の一連の騒動も終わり、その後ダンジョン産豚肉を取ってきた事等を話すと料理長さんを呼んでくれたので豚肉を渡し、明日はこのお肉を使って夕ご飯を作ってくれるんだとか。


 今度はどんな料理を作ってくれるんでしょうね?今から明日の夕飯が楽しみです!


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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