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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
82/232

鳴き声ですか?いいえ、咆哮です


 皇居ダンジョン2階へ来ましたが、2階の敵は雄鶏でした!鑑定結果はと言うと


====================


  種族:ジャイアントルースター(巨大雄鶏)

  レベル:1


  ステータス

   HP:9/9

   MP:5/5


   筋力 :9

   知能 :3

   知恵 :4

   耐久力:7

   敏捷度:6

   器用度:5

   魅力 :9

   運  :6


  スキル:咆哮


====================


 どうやら雌鶏よりは強そうです。というか、今思ったのですがこのダンジョンの敵って若干ですが倉庫ダンジョンよりも強い気がしますよ?

 とはいえまだ2階なので正確なところは分かりませんし、今の私達にはどの道雑魚なんですけどね。


 そしてスキルの咆哮ですが、体が大きい分声も大きいのか、はたまたダンジョンの構造ゆえか、かなり反響して凄くうるさかったです!さすが鳴き声じゃなくて咆哮なだけはありますね。


 もっとも、わたし的にはうるさいだけでダメージらしいダメージは無いのですが、結界の範囲外にいた前衛の人たちは若干ダメージ受けてるっぽいです。

 この階層を進むには耳栓とかあるといいかもしれませんね。その辺の注意点もメモしておくとしましょう。


 あ、メモと言うのはどういう敵が出て来て、どういう攻撃をしてきたかを可能な限り書いておいてほしいとお願いされているのです。なので私の主なお仕事は、地図描きと敵の特徴のメモ書きの2つですね。

 とはいえPT内の役割としては、その他に浄化や出たドロップの運搬がありますけどその辺はいつも通りですね。


 そしてこの階層も1時間ちょっとで魔法陣を見つけられましたが、そろそろお昼の時間なので行き止まりを見つけそこでお昼を取ってから3階へ。



 皇居ダンジョンの3階ですが、ここの敵は犬で……いえ、ウルフでしたね。


 ウルフについては特筆する事も無く、倉庫ダンジョンと同じですので攻撃方法だけメモして次の階層へ。


 4階の敵は中型犬ほどの大きさのジャイアントラット、大きさとしてはホーンラビットと同じくらいですかね?

 ここにきてまたまた新しい敵ですが、鑑定結果はと言うと


====================


  種族:ジャイアントラット

  レベル:1


  ステータス

   HP:4/4

   MP:2/2


   筋力 :4

   知能 :2

   知恵 :3

   耐久力:4

   敏捷度:7

   器用度:4

   魅力 :3

   運  :5


====================


 どうやら現状で皇居ダンジョン最弱の敵の様です。


 これが1階に出てくれた方が楽な気もするのですが、階層が進んだ方が強い敵が出るというのは当てはまらないのでしょうかね?

 どの道私達には雑魚なのでサクサクと進むことにしましょう。攻撃方法も突進とひっかき、かみつきしか無いようですしね。


 4階の魔法陣を見つけ5階へ。ここの敵は……




「なんか羽音がする?」

「そうね、ハエとか蜂とかそんな感じかな?」

「ハエも嫌だけど、蜂は危険だよね?針とか毒とか……」


 そう思い前方にライトを出した所、そこには体長40cmほどの黒と黄色の縞模様しまもようの虫がっ!?


 いつも思うんですけど、なんで蜂って自ら警戒色なんでしょうかね?もしかして自分でも危ないって思ってるんでしょうか……虫の癖に厨二病?


 そして鑑定した結果はと言うと


====================


  種族:ジャイアントハニービー

  レベル:1


  ステータス

   HP:2/2

   MP:3/3


   筋力 :3

   知能 :4

   知恵 :2

   耐久力:4

   敏捷度:13

   器用度:7

   魅力 :4

   運  :2


   特殊攻撃:毒


====================


 げげっ、こいつ毒持ち!?


 さすがに危険と思い即皆に伝え、結界範囲も全開出力の3mにして皆に私に近寄ってもらう事に!


 なんとか皆結界範囲内に入るのが間に合い、蜂は結界に阻まれて近寄ってこれない模様。とりあえず倒しちゃいましょうかね、と思っていたら沙織さんが槍の一突きでサクッとやってくれました。


 そして倒した蜂をよく観察してみると、やはりお尻から針を出していました。しかも紫色をした変な液が先っぽから少し出ていて、見るからにヤバそうです。


「これ、知らないで戦ってたらヤバいよね?」

「だね。私達に依頼が来て正解だったって事かな?」

「でも、この毒の効果とか治し方とか、調べないとほかの人この階層に来れないよね?」


 そうなんです、私達ならいざという時は毒消しや状態異常回復とかがあるので何とかなると思うのですが、他の人達にはそれらがありません。

 毒消しをダンジョンストアで買って与えるとか、状態異常回復スキルを買って与えるというのも一つの手ですが、そうなると今度与える数の問題なども出てくるので安易に渡すわけにも行かないと思うんです。


 あ、でも毒消しの一番安いのをいくつかなら大丈夫かな?でも毒の効果がどういう物なのか、どの位の確率で毒になるのかは調べた方が良いのでは?と言う事になりました。


 そして毒の効果の調べ方ですが、葵さんが実際に攻撃を受けてみるとの事。

 大丈夫なのでしょうか?そう思い心配そうに葵さんを見ていると、攻撃を食らったら知佳ちゃんが治してくれるんでしょう?と笑顔で言われ、全力でうなずきました。


 そうして次に蜂が出てきた時に、葵さんがアトラクトを使って蜂の注意を引き攻撃を受けようとしたのですが、初撃しょげきは頭からの体当たり!アトラクトの効果がありすぎたのかな?

 その後体当たりを何度かかわしていると、いよいよお尻を葵さんに向けて突進してきたので、葵さんは今度はかわすことなくその攻撃を受けました!



 受けたのですが、どうやら防具で阻まれてダメージ0の模様……あれ?もしかして攻撃力かなり弱い?金属鎧があれば大丈夫そうかも?

 と思っていると、葵さんは次の突進を盾で受け止めると同時にそのままシールドバッシュを使って蜂を叩き落とし、その一撃で蜂は死んだ模様。


 再度作戦会議となり、フルプレートメイルを着ている葵さんでは検証は難しいだろうという事になりました。


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