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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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今までと違いますか?いいえ、同じです


 その後、上皇陛下からもケガなどには十分注意してくださいとのお言葉を賜り、謁見?は終了。


 いや、もう心ここにあらず状態ですよ?わたしの後には沙織さんを始め他の皆さんも一言二言お言葉をかけていただいていたようですが、沙織さんはどうやら以前にも会った事が有る感じでした。


 曾お婆ちゃんの古いご友人との事なので、何かしら会う機会があったのかもしれませんね。


 それにしても、もうこの手は洗わない方が良いのでしょうか……洗うのがちょっともったいなく思えます。きっとアイドルと握手した人が一生手を洗わないというのはこういう感覚なのですね。

 その話を聞いた時は汚いから洗いなさいと思っていましたが、今ならその気持ちがよっく判りますよ!



 そして両陛下は退席、建物の方へ戻っていきましたが、その時上皇后陛下はこちらに小さく手を振ってくださったので、思わず私も手を振り返したのですが、またまた微笑まれてしまいました。



 その後はここからそう遠くないという事で踏み固められた道をすすみ、ダンジョンへ移動。


 どうやら森の中に出来ているようですが、ダンジョンから半径30mほどは木々が伐採され広場となっていて、その周りにフェンスで囲いが作られていました。


 そしてフェンスの中にはプレハブ住宅や簡易トイレ……とは言っても、簡易とはとても呼べないような高級品で移動設置可能な多目的トイレと言った方が良さそうですね。なんかも用意されていました。

 今後着替えはこのプレハブの中で行って良いそうです。これの存在を知っていればもっとちゃんとしたお洋服で来たのに、ツナギ姿で両陛下と初の顔合わせをするとは、ぐぬぬ……


 そして更衣室が用意されているという事で玲子さんと沙織さんはここで着替えです。当初の予定ではダンジョンに入って安全を確認してから着替える予定でしたが、事前に着替えられるならそれに越したことは無いですからね。


 いちおう他の方に見られない様に着替えた後は上に大きめのコートを羽織って防具は隠す事にしました。


 そして準備も整い、いよいよ皇居ダンジョンに入る時が来ました。みんなでプレハブの外に出ると皇居の護衛の方達や皇居ダンジョンの監視の方達が整列していました。

 そして阿方さんが一歩前にでて一言


「大丈夫とは思いますが、お体に十分気を付けて、無理のない範囲でお願いいたします。あなた方がけがを負われるとあの方たちも悲しみますので……」


 と激励……なのかな?をしてくれ、その後皆さんそろって敬礼で見送ってくれました。


 そして皇居ダンジョンの入り口ですが、確かに入り口の上に5つの丸い石のようなものがくっついていますね。そしてそのうち2つまでが真っ赤になり、3つ目も若干色が付き始めています。

 あれが全部真っ赤になるとモンスターがあふれてきちゃうんですね、これはいよいよ頑張らないと!


 さてさて、初めての倉庫ダンジョン以外のダンジョン、中はどうなっているのでしょうね?ちょっとの不安と大きな期待に胸を膨らませ、いよいよダンジョンに突入です!みんな揃って入り口の魔法陣へ……



《 ダンジョンに入りますか? Yes/No 》


 もちろん!


 そうしていつものちょっとした浮遊感の後現れたのは、やはり倉庫ダンジョンとの違いは見えませんね。そうして周りを観察していると


「隊列!」


 と何時も以上に気合の入った葵さんの掛け声のもと、楓さんと京香さんはいつも通り前後に分かれ周りの警戒です。

 ですが、今皆さんが持っている武器は通常武器。今回はね、安全を期するためにしばらくはわたしの武器を使う予定ですので、すぐに異次元倉庫にしまっている武器を取り出し、皆さんに配布します。

 また、スキル『砦』の結界も現状で最大サイズの3mに設定。皆さんその範囲に入るようにしてもらい、極力敵の攻撃を受けないように注意します。



 と準備をしていた所、どうやら敵がお出ましになったようです。ここの敵は何でしょうね?そう思ってライトをもう一つだし前方20mほどの所に移動させたところ、そこにいたのは……




 あれって、にわとりかな?サイズは距離を考えると全高80cm位ありますよ?鶏冠とさかは見えないので雌鶏めんどりでしょうか?


 見えたとほぼ同時に走って突進してきましたが、やっぱりモンスターでも鶏は鶏、飛べないんでしょうかね?


 そしてのこり3mほどの所で見えない壁にぶつかり停止、勢いがありすぎて脳震盪でも起こしたのか、その場で倒れました……もしかして突進系の敵にはこの手が有効なのでしょうか?

 そう思っていると沙織さんが槍で首を一突きし、とどめを刺してくれました。


 ちなみに鑑定の結果はというと


====================


  種族:ジャイアントヘン(巨大雌鶏)

  レベル:1


  ステータス

   HP:7/7

   MP:4/4


   筋力 :7

   知能 :2

   知恵 :3

   耐久力:6

   敏捷度:8

   器用度:6

   魅力 :11

   運  :5


====================


 となっていました。さすがにひよこよりは強いですね。


 そして沙織さんがそのまま足をもって逆さにしているとその体は消え、沙織さんの手には大きなもも肉が残りました。最初の一匹目からお肉を残すとは、幸先が良いですね!

 これも両陛下に激励された効果でしょうか?そう思っておきましょうね。


 そして今回のダンジョン探索の目的として、とりあえず10階層突破までは敵の分布の調査がメインで地図に関しては特には必要とされていないようですので、サクサクと魔法陣を目指して進みます。


 やはりこのダンジョンでも出てくる敵は1種類、同時出現も1匹だけの様で、この仕様はどのダンジョンでも同じっぽいですね。

 そして進む事1時間ほどで魔法陣へ到達、2階へ移動です。



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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[一言] 平成の御代に拝謁した従兄が御威光に触れ感動のあまり泣きそうになったそうです。
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