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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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立ち入り禁止ですか?いいえ、入っても良いです


 その場所はと言うと……


 なんと、皇居敷地内に出来たダンジョンの攻略を手伝ってほしいとの事でした!?


 た、たしかに皇居にダンジョンが出来たという噂はネットでもありましたが、事実だったのですね。しかもそのダンジョンの開放をわたしが手伝う……ですか?

 えっと、皇居敷地内って確か一般参賀以外基本的に立ち入り禁止だったと思うのですけど、大丈夫なんでしょうか?


 その点を聞いてみたところ、ダンジョン探索における範囲内での許可が下りたんだそうです。

 もちろん皇居内の何処へでも行ける訳ではなく、出入りはダンジョンに近く、車で出入り可能な乾門のみ使用可能で、乾門から入ってダンジョンの出来た吹上仙道御所近辺までの移動経路のみ(しかも指定された車でのみ可能)、車から降りてからはダンジョン周りに作られた柵内のみと言う制限ありとの事ですが、それでもびっくりな内容でした。

 これは確かにメイドさんを下げるわけですね!


 まぁ、私としてはこの内容を聞いていやは無いのですが、ちょっとだけ気になった事が有ります。


「それって、手伝うというか、ダンジョン探索するのは良いんだけど、何か複雑な手続きとか調査とかされたりとかは?ほら、ああいう所って専門の人たちが守ってるんだよね?もしかしてその人たちと一緒にダンジョンに潜るとか……じゃないよね?」

「それなんだけどね、最初はこっちを2PTにわけてその人たちを混ぜてって話も有ったんだけどね、さすがにそれは了承できないって突っぱねてやったさね。手伝うと言ってもこっちはこっちで決められたPTで進む、もちろんドロップ品もPTの物。こっちから提供するのは内部で手に入れた敵や各階層の情報だけって事にしたのさ」

「と言う事は、場所が変わるだけでやる事は変わらないって事でいいの?」

「そうさね、場所が変わるだけでやる事は一緒だね」


 ふむー、それなら何も問題はないかな?しかも国のために少しでも貢献できるならむしろ今よりプラスだよね?


「それなら、将来国のためにもなりそうだし、私は良いよ」

「そうかいそうかい、ありがとうね」


 そういった曾お婆ちゃんの表情はすまなそうな、それでいて心底安心したといった複雑な表情でした。また、他の人たちもわたしが断る事も想定していたのか、ちょっと苦笑い気味だけれどもおおむね安心した表情でした。


 まぁ、私にも打算が無い訳じゃないんだよね。倉庫ダンジョンはたぶんいつでも入れるけど、他のダンジョンはいつ入れるようになるか分からないからね。もしかしたらエリクサーが倉庫ダンジョンで出ないという可能性を考えると、他のダンジョンに入るチャンスは逃さない無い様にしないとね!


 そして、とりあえず第一回目としてさっそく明日行ってほしいとの事。

 なんでも今現在皇居敷地内に出来たダンジョンはまだ誰も入っておらず、魔物があふれる指標となっている入り口上の石が2つ目まで赤くなっているんだとか。なのでそれの対策の意味もあって早めに何とかしたいんだそうです。


 それなら自衛隊なりなんなりを入れればいいと思ったのですがその点については説明があり、場所が場所なだけになるべく人死にを出したくないとのかなり上の方の意向で、それなりの安全確認が取れてからじゃないと自衛隊や警官隊、皇宮護衛官の投入を見合わせているんだとか。

 それでも他のダンジョンでは自衛隊の死者はいまだ出ていない様で、これなら大丈夫なのではと言う話も出ているけれど、安全を期するために可能な限り優秀な人材をと言う話が出たんだそうです。

 そこで白羽の矢が立ったのが、現在最も深く潜っている私達なんだそうです。


 民間人にそれを依頼するのはどうなの?とも思ったのですが、そこは曾お婆ちゃんの知り合いの伝手というのもあり、条件次第でと言う事になったそうです。

 そしてわたし達が持ち帰った情報を元に安全対策を行い、順次皇居ダンジョンのアタックチームが組まれる予定なんだとか。責任重大ですね!


 まぁ、皆がフル装備で行けばそうそう怪我を負う事も無く10階層は突破できると思うので、とりあえずの目標は10階層突破ですかね?


 その後、明日の予定として何時にどこに行って、最初は一応面接?を受けて、その後皇居へ行くための専用の車に乗り換えてなどの手順を聞き、結果として朝8時に家を出て行動することになりました。


 夜ベッドの中では、明日は皇居へ行くのかと思いかなり緊張していたのですが、この超高級ベッドはそんなことも意に介さず私を夢の中へといざないました……



……



 あーさー、いよいよ皇居に行くのです。初めての参内なのです!ですので身だしなみを整えてと言う事で朝からお風呂ですよ!

 ピッカピカに磨いた後は美雪伯母さんが髪をセットしてくれ、その後ダンジョンに潜るための装備(新型ライダースーツ)に着替え、私の専用車に乗ってしゅっぱーつ。

 あ、ミミちゃんはさすがに今回はお留守番していてもらいます。いずれ連れて行けるようになると良いんですけどね。


 沙織さんや玲子さんも今回はライダースーツで、金属鎧を着ているのは葵さんだけです。

 武器に関しても、今回はいろんな人に会うという事でダンジョンに入るまでは通常武器を持っての参内になります。



 そうしてやってきたのは桜田門前にある大きなビル、これが有名な警視庁庁舎ですね。刑事ドラマなんかで何度か見た事が有りますが、わたしがここに入る日が来るとは思ってもみませんでした。


 そして車は地下駐車場へ。しかもなぜか地下に降りてから車が入れるエレベーターに。こんな所があったのですね。


 エレベーターで降りた後はスーツを着た男性6人と女性2人の計8人のお出迎えを受け、軽く自己紹介を交わしてから別室へ。

 その移動時ですが、やはり皆さんこの後の事を知っているのか、車椅子に乗っている私を怪訝そうな目線で見てきますね。


 そして移動先の部屋へはいると、そこにはさらに数名の男性がいました。

 その中でも一人だけオーラが違うと言いましょうか、一目で偉いんだなと分かる雰囲気を醸し出す男性がいたのですが、私達が入室しドアが閉められると同時に一歩前に出て見事な敬礼をした後に


「初めまして、自分は今回皇居敷地内に出来たダンジョン探索の総指揮を取らせていただく阿方あがた 総士そうしと申します。今回のご協力に感謝いたします」


 その方がそう言うと、他の方もわたし達に対して敬礼をしてきました。

 先ほどの案内の方達からの目線から、なんでお前みたいな子供が!とか言われるかとびくびくしていた所へのこの対応にビックリしてしまい、どう返事をしていいのか躊躇ちゅうちょしていると、玲子さんが代表してあいさつをしてくれました。


 その後お互い自己紹介があり、ここに集まった方たちは警察庁、自衛隊、皇宮護衛官などからそれぞれ選抜された人達で構成されたダンジョン対策本部と言う組織の中でも、皇居敷地内に出来たダンジョンの対策を専門に扱う人々で、私達が今後何かとお世話になる予定の人達なんだそうです。


 それら挨拶や説明を受けた後、これだけはどうしても必要な事なのでと言われ、守秘義務に関する説明を受け、それに関する書類にサインをさせられました。

 その内容についてはわたしも読んだのですが、難しい言葉が多くていまいちわかりません!でも、なんとなく皇居ダンジョンに関することに関して一切の口外をしてはならないとの内容だったと思います。


 これ、曾お婆ちゃんたちにもいっちゃだめって事ですよね?ちょっと困りましたね。


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お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[気になる点] えええ皇居ダンジョン主人公参加させるとか二条家も道具程度にしか見てなかったんですねがっかりです。 車椅子に乗った子供を力があるから戦場に送る親は普通いないだろしかもダンジョン内がどうな…
[一言] 阿方総士…赤穂浪士と土方さんと沖田君混ざったのかな?これは思想が赤そうだw
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