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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第二章 ダンジョン出現後一週間経過
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似合いますか?いいえ、合っていません


 そうして落ち込んでいると……


「お嬢様はウェストのわりにヒップが大きくていらっしゃるから、既製品だとプリーツが後ろに引っ張られて綺麗なラインが出ていませんね。これは1サイズ……いえ2サイズ上の物にしてウェストを詰めるか……それでも……いっそ専用の型紙を起こして…………」


 などとぶつぶつ言っていました。どうやら私に似合わないというより物が体形に合っていなくて想定していたラインが出てないって事らしいです。

 そんな私の葛藤に気が付いたのか美雪伯母さんが


「知佳ちゃん、知佳ちゃんにその制服は十分似合っているから安心して?彼女はプロだから少しの妥協も許せないのよ。だから安心して任せておけば知佳ちゃんにぴったりの制服を用意してくれるわ」


 と言ってくれたので、私も安心することにしました。


 結局上着の丈も既製品だと私には長いという事で上も下もフルオーダーという結果に……

 始業式までに間に合うのかちょっと不安でしたが、何とか7日の夕方までには冬服を1着仕上げてくれるそうです。


 そんなこんなで制服の寸法合わせをし、スカートの丈についても私に合わせたサイズにすると言われたので、出来れば長めにしてほしい旨を伝えこのお店でのお買い物は終わり!


 と思ったのですが、その後色々着せ替え人形にされました……

 ただ、やはり私のサイズはちょっと特殊なようで既製品だときちんと合うのが無いのだとか。

 でもその中でもそれなりに似合ってると言われた上下を何着かと、ふわっとした感じのワンピースを何着か買ってもらっちゃいました。

 そしてそれらも後日多少詰めたりと修正をかけた上で届けてくれるんだとか、有名ブランドのお店って怖い!


 その後は文房具屋さんやら何やら行ったのですが、何処も私が一人だと絶対入り口で追い返されそうな高級店ばかりへ連れていかれ、言われるままに買いそろえて行きました。


 そんなこんなで今日は皆とお買い物をして1日終わってしまい、久々に松葉杖を長時間使ったせいかかなり疲れてしまいましたが、なんとか新学期から必要なものを一通り揃える事が出来ました。


 今日の夕飯後のお茶会では買い物がいかに楽しかったかをみんなに話し、私の制服姿をべためされ、曾お婆ちゃんは一緒に行けなかったことを悔しがり、お爺ちゃんと高志伯父さんはそこまで褒める制服姿が楽しみだといった内容で盛り上がりつつ夜は更けていきました。



……



 そして翌日、春休み最後のダンジョンアタックです!

 明日明後日はね、始業式前なのでゆっくり休もうという話になっています。


 倉庫ダンジョンに到着してまずやる事はというと、スキルスクロールの登録です!

 そしてその前に、登録料および購入費をチャージしないといけません。

 確か全部で130万DPくらい必要だった気がするので、余裕をもって150万DPほどチャージしときましょうかね?


 と言う訳で、ミスリル硬貨1枚とアダマンタイト硬貨5枚を台の上に置いて、スリットにダンジョンカードを入れるとチャージするか聞かれたのでYesを選択。

 無事残高が1,500,053DPになりました。


 そしてパワースラッシュとアイスニードル、ついでにエアカッターのマジックスクロールも1回分を登録っと。


====================


 【注意 この商品は現在ストア未登録となっています】

  この商品をストアラインナップに登録しますか?

  登録するとこの商品は消滅します(購入画面から購入することは可能です)


 スキルスクロール

  パワースラッシュ 500,000DP × 1

  アイスニードル 100,000DP × 1


 マジックスクロール

  エアカッター 30,000 × 1


 必要総DP 630,000DP


 DP残高 1,500,053DP


 《 登録しますか Yes/No 》


  取りやめる場合はNoを選択するか、置いたアイテムを台の上から取り除いてください。


====================


 Yesをぽちっとな。


 おぉ、台の上に置いていたスクロール3つが消えま……あれ?1つ残ってる。

 あぁ、エアカッターのマジックスクロールですね、残り回数が1回になってました。


「ち、知佳ちゃん?もしかして3つまとめて登録したの?」

「え?そうだよー。そう言う話じゃなかったっけ?」

「いや、まず安いのを登録してその後再購入できるかどうかと、再購入後も一覧に残るのかを確認するって話は?」


 お?おおお?おーーーーーー、そう言えばそう言う話でした!すっかり忘れてたよ。


 ま、まぁやっちゃったものは仕方ないですよ、一覧を見ればとりあえず出てきますし?

 最悪DPをちょっと損するだけですし?


「……てへっ」

「知佳ちゃん、今回はもうやっちゃったから仕方ないけど、次回からは気を付けるんだよ?」


 などと玲子さんに注意されてしまいましたが、やったものは仕方ないですよね。


 さて、それじゃ気を取り直してパワースラッシュを購入っと。すると台の上にスクロールがポンッと現れました。

 ふむふむ、こういう感じになるのですね。

 そして大事な再確認、商品一覧画面には……


「あー、ちゃんと購入後も一覧に載ってる、これで今後も必要になったら買えるよ!」

「そっか、それは貴重な情報だね」


 そしてアイスニードルをどうしようかという話になったのですが、今のところ誰も使う予定が無いので今無理して買わなくても良いのでは?という事になりました。

 これがね、登録後1回しか買えないなら買戻ししてキープしておくのも手だったんですけどね。


 と言う訳でパワースラッシュは玲子さんにプレゼントです!

 玲子さんも昨日の話があるので素直に受け取ってくれました。


 実は昨日の話し合いでひと悶着あったのですが、私としてもエリクサーを探すためにはPTメンバーは強くないと困る!と熱弁したところ、玲子さんもそれならという事で受け取ってくれることになったんですよ。


 さて、ダンジョンに入る前にする事も終わりましたし、ダンジョンに行きましょうかね。


 今日は9階からですが、今までのペースからすると10階はおろか11階までも余裕で行けそうな雰囲気ですよね。

 6階から敵の出現パターンとかが変わったので、11階からも何か変わるんじゃないかと予想されていますので、出来れば11階は見ておきたいところです。

 それと興味が引かれるのは10階でボスがいるのか?いるとすればここで、もしいないのならずっといないのではとの事。


 と言う訳で、9階へゴー!


 周りに敵がいないのを確認した後、まずは玲子さんにスキルスクロールを使ってもらい、その上で残りスキル数を確認してもらったところ玲子さんも残り9個との事。

 これで基本的に最初は10個のスキル枠があるというのが確定ですかね?


 その後魔法陣目指して進んだのですが、皆さん複数の敵との戦いにも慣れた物でサクサクと探索が進んでいきました。


 その中で葵さんは気配察知のスキルを、玲子さんはパワースラッシュを、沙織さんはチャージスキルをそれぞれ試したりもしていましたが、敵を倒す速度が若干早くなった程度かな?

 さすがに劇的に強くなるってわけじゃないみたいですね。

 あ、玲子さんはフレイムソード使ってるので相変わらず一撃で敵を倒していますよ?


 そして1時間ほどで魔法陣に到達、いざ10階へ。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[気になる点] 初期から取れるスキルの上限が高いと思うのですが、後半はそれくらいないと辛いんですかね
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