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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第二章 ダンジョン出現後一週間経過
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生活魔法は安全ですか?いいえ、危険です


 お婆様はお仕事の続きをするそうで帰っていきました。

 玲子さんは何やらやる事が有るそうで、元々来ていないので、今はミミちゃんと二人っきりです。

 久しぶりのミミちゃんとの二人っきりだけど、危ないかもしれないからミミちゃんはちょっと離れてみててねー。


 まずなにからやろうかなーっと。


 とりあえず、休憩で使えそうな聖域からかな?


 と言う訳で、聖域サンクチュアリ


 おぉ、なんか私を中心に半径1m位の空間が微かに光ってる?あれ、気のせい?いや、光って……なんか不思議な空間。


 んー、ちょっと気持ちがいいような気も?雨上がり翌日の良く晴れた早朝みたいな?

 ふむん……でもこれの効果確認、どやってやればいいんだろう?

 HPもMPも減ってないし、でもそれはなんか回復しそうな予感はするし?

 あ、MPについては魔法使えば減る?それじゃこの後色々試すから、それでどうなるか見ればいいか。

 他の効果についてはやっぱりダンジョン行った時かなぁ?


 というわけで、生活魔法行きましょー!


 まずはファイアから。

 とりあえず特に考えなしに出してみたのですが、理科の実験で使うガスバーナー位の火が出るのですが……ファイアってライターとかロウソクの火位のものじゃなくてガスバーナーなのですね。

 これはお部屋で試さなくて正解でした。


 そしてイメージをライターの火位にイメージして出してみると普通にライターの火位になったので、イメージが大事という事ですね。

 どこまで火を大きく出来るか試してみた所、長さが30cm位の火がでたので、いざという時は攻撃に使えそうですね。


 そして一応MPの減り方を見てみたのですが、たいして減っていない様でした。


 次に以前も使ったウォーターですが、これもイメージすると少なくすることは簡単でした。

 次に多くする方ですが、出る水の太さはホースから出ているくらいなのですが勢いとしては10mほど先まで届くくらいの勢いで出ました。


 これ、もしかして蝙蝠にぶっかけたら落ちてこないですかね?

 あ、でもそれをすると戦っている人たちも水びたしになっちゃうかな?

 んー、あまり使えないかも?敵次第かなぁ。


 次にブリーズ、風を出すだけなんだけど見えないからどうなる事やら……

 あ、水面に向けて出せばある程度わかるかな?と言う訳で水面に向かってゴー!

 おぉ、そこそこ水が波立ってますよ?それじゃ、全開で行くとっ……やっぱり水面を見るだけじゃ今一わかんないねぇ。


 ふむ、それじゃ次は、魔法が使えたらぜひとも試してみたかったドライヤー魔法を!


 火と風だっけ……さすがにちょっと嫌な予感するし、自分に向けてってのは怖いよね。

 というわけで、これまたプールに向けてファイアにブリーズを送り込む感じでこうぶわーっと!


 うん、やっぱり自分に向けないで正解でした。火がめっちゃ大きくなっただけで全然ドライヤーになりません!

 ちくせう、これが使えればダンジョンの中で濡れた後も簡単に髪とか乾かせると思ったのに。

 あ、でも攻撃には使いやすくなったかな?


 ちなみに、火と水でお湯は行けるのかな?さっそく試してみると……

 うん、水と火を同じところから出すと水を押し出す勢いが付いたのか、水だけの時はホースから出した感じだったけど火を一緒に出すと水が飛び散ってますね。

 しかもその飛び散った水から湯気が出てるって感じでもないから、それほど温度が上がったとは思えませんね。

 まぁ水を瞬間的に火に通しても沸くわけないよね。


 うん、お湯を沸かすなら何かに水をためて下から炙るか、水に直接火を向けて水を直接炙り続けるかかな?


 あ、でも出た水ってぬるかったよね?

 温度をお風呂の温度位で出せないかな……出るじゃん!

 じゃ、冷たいのは?これも出るね、これでダンジョンの中でいつでも冷たいお水が飲めるよ!


 ふむふむ……あ、もしかして!


 そう、水の温度が変わるなら風の温度も変わるかも?という事でやってみました!





 が、結果はというとダメでした。


 どうやらブリーズに関しては周りの空気を使っているのか、ただの送風の様でした。

 ただ、手から風は出るのですが周りから風が吸い込まれている様子は無い様で、何処からこの風の元が来ているのかは不明です。

 でも一応送風機能オンリーとしてのドライヤーとしては使えそうですね。


 で、MPはっと……ちょっと減ってる。色々やったしなぁ、途中途中でどれだけ減ってるのか見とくべきだったかな?

 まぁ、その辺も合わせて次ダンジョン行った時に確認しよっと。


 そんなこんなでお昼にはまだ少し早いのですが、とりあえず思いついた事は一通りやったので食堂に行きましょうかね。なかなか有意義な実験になったと思います。

 後でこれをまとめて提出して、他に何かないか聞いてみよーっと。


 そして戻ろうとしたのですが、どうやらミミちゃんが何か言いたい事が有るみたいでこっちを見てますね?


「ミミちゃん、どうしたの?お手洗い?」


 どうやら違うようです。んー、なんでしょうね?何かを伝えたいみたいだけど……と思って見ていると、一吠えしたかと思うと突然ミミちゃんが大きく……

 え、おっきくなってる?成長期!?

 見ているとどんどん大きくなっていき、最終的にTVでみたライオンくらいの大きさに!?


 ちょ、これ背中に乗って走り回れるんじゃないの?


 びっくりしてミミちゃんを見ていると、おっきくなったせいか地面に立っていても私の顔にミミちゃんの顔が迫って来て、突然その大きな舌でベロンっと舐められました。


 思わずびっくりして


「うわっ」


 と大声を出してしまいましたが、即座に目の前にある顔を両手で挟むようにつかんで


「ミミちゃん、ミミちゃんなんだよね?どうしたのこんなにおっきくなっちゃ……あ、そういえばあの声がミミちゃんも戦える様にって……それがこれなの?」


 と聞くと、一吠えしてそうだと言ってきました。おっきくなっても声は変わらないのね。

 気になったのでミミちゃんを鑑定で見てみると


====================


名前:ミミ


 種族:犬?

 年齢:3歳

 性別:メス


 LV:6

 HP:90/90

 MP:50/60


 筋力 :21

 知能 :16

 知恵 :15

 耐久力:22

 敏捷度:21

 器用度:19

 魅力 :21

 運  :18


 カルマ:+101


 特記事項:近衛 知佳の従魔


 ユニークスキル

  巨大化 LV1


====================


「おぉぉぉぉ、ミミちゃん凄い、凄いよ!私より強いんじゃ……わたしより……つよい?ミミちゃんに負ける私って一体……」


 と、ミミちゃんのすごさに驚きつつ自分のダメさ加減に落ち込んでいると、ミミちゃんがさらに顔をなめて慰めてくれました。


 そうして1分もするとまた元の大きさに戻ったのですが、もしかして大きくなれる時間には制限があるって事ですかね?


 もどったあと、褒めてほしそうにこっちを見ているので膝の上に抱きかかえていっぱいもふりながら褒めてあげました!

 そして小さくなった契機が気になったので自分で戻ったのか、時間的限界なのかを聞いてみた所どうやら時間制限があるようです。まぁずっと大きくなっていても移動に困るだろうし、その方が良いのかな?

 あ、でもおっきいミミちゃんをもふるの忘れてた!


 よし、それは後でお部屋でもう一回おっきくなってもらってもふるとしましょう。それにしても、あの大きさであの強さならミミちゃんも一緒にダンジョンに行って戦わせてあげた方が良いのかな?

 あのダンジョンが出来た日に「一緒にダンジョン潜る?」って聞いたら、ミミちゃんは賛成してたしね、きっとそれって一緒に戦うって事で良いんだよね?

 よし、これからは可能な限りミミちゃんも連れて行こうっと。


 戦わせないときはわたしのそばにいて結界の中に居れば安全そうだしね。

 にゅふふ、これでまた私に戦う手段が増えましたよ!


 それにこの可愛いミミちゃんがあんなに大きく立派でカッコいい姿に……かっこいい……かっこ可愛い?

 ま、まあ大きくなってもミミちゃんは可愛いしもっふもふなので良しとしましょう!


 さて、最後にドッキリがあったけど、そろそろお昼なのでご飯食べにいこーっと。


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お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
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