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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第二章 ダンジョン出現後一週間経過
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お仕事中ですか?いいえ、今終わらせました


 スキルの見直しをした結果、とりあえず生活魔法をいろいろ試してみたいので曾お婆ちゃんにどこでやっていいか聞きましょう。


 そしてやって来ました曾お婆ちゃんのお部屋!早速ノックノック。


 ……ノックノックノック……あれ?返事がない、しかばn……あぶないあぶない、それはシャレにならない可能性が。


 と思っているとドアが開いてメイドさんが出てきました。


「はい、どちら様でしょうか。本日ご隠居様は何もご予定は……あぁ、知佳様ですね?ご隠居様に何か御用でしょうか?」


 ご隠居様?誰の事だろう?と思っていると、一緒について来てくれた玲子さんから曾お婆ちゃんの事だと教えられました。

 ですので、曾お婆ちゃんがいるかメイドさんに聞いてみたところ、現在お出かけ中らしく急ぎなら連絡を取ると言われましたが、お出かけしてるならお婆様に聞いてみると伝えたところ、お部屋でお仕事中なのだとか。


 それなら美雪伯母さまに……と思っていたら、電話でお婆様に空いているか確認してくれ、すぐ手が空くから今から来るようにとの回答が。

 お婆様の部屋の場所が分からないので教えてもらおうとしたんだけど、案内しますと言われちゃいました。


「あ、いえいえ教えていただければご自分で行かせていただきますです」

「知佳ちゃん知佳ちゃん、変な敬語使ってるよ?」

「え、だってなんか敬語使わないといけないかなって」

 なんか、こうキリッと言われるとこっちもキリッと返さなきゃいけない心境に的な?


「そんな、知佳様が私共に敬語を使う必要性など全くありませんよ?ですので普段通りでお願いいたします」

「あ、はい」

「ではご案内いたします」


 そして案内されたのは曾お婆ちゃんのお部屋から数部屋離れた所でした。

 これならあそこって言ってくれれば分かったよ?わたしそんなに迷子になりそうかな?かな?


コンコン


「奥様、知佳様をお連れしました」

「入りなっ」

「では、私はこれで失礼させていただきます」


 案内してくれたメイドさんにお礼を言ってからお婆様のお部屋に入ったのですが、おっきなテーブルに座って何か書き物をしていますよ?本当に来て大丈夫だったのでしょうか?


「えっと、お仕事中だった?」

「ん?いやちょっとだけ確認をね。すぐ終わるからちょっと待ってな……っと、これでよし。で、どうしたんだい?」

「んと、ちょっとお婆様にお願いがあって」


 そして魔法の練習をしたいのでどこかいい場所が無いか、また今日じゃなくていいのでどこか錬金術をいろいろ試すためのお部屋を貸してほしい旨伝えました。


「ほうほう、なるほどね。魔法に関しちゃ庭の好きなところでって言いたいところだけど、下手な場所でやって知らない連中に見られても事だしねぇ。どこかいい場所は……んー、ちなみにどんな魔法を使うんだい?」

「えっと、とりあえずは普通の火を出したり水を出したりなんだけど、色々やってみる予定だから何が起こるか分かんないかなって」

「ふーん。それじゃ室内でもある程度頑丈なら大丈夫だね」

「た、たぶん?」


 その後、使う予定の魔法を伝えると、当面の間は室内プールを使うと良いと言われました。


 確かにファイアやウォーターを使う分には良さそうですが、ピットやスキル『砦』のへいほりはかなりまずい事になりそうなので、それらについてはしばらく待ってほしいと言われました。

 どうしてもそれらを使いたい時は空いている倉庫を使っても良いと言われましたが、どうしても今すぐと言う訳では無いので当面はその3つは後回しにすることに。


 そして、錬金術を試すお部屋についてはちゃんとしたお部屋を後日用意してくれるそうで、それまでは現在未使用の小さめの厨房があるので、そこを使っていいと言われました。

 使っていない厨房とかあるのですね……まぁ、錬金術はとりあえず置いておきましょう。


 というわけでプールですが……そう言えばこのお屋敷って、自分のお部屋と食堂、後はお風呂といつも会議をしているお部屋の他はほとんど知りませんでした。

 その事をお婆様に伝えた所、これから一通りお屋敷の中を案内してくれるそうです。

 お仕事大丈夫なのか聞いてみたのですが……


「そんなのあとあと、孫との時間の方が大事だよ。それともなにかい?一人で彷徨さまよって迷子になって、それから誰かに助けてもらう方が良いかい?」


 などと言われてしまったので、素直に案内してもらう事にしました。

 これも孫とお婆様とのコミュニケーションの一環だと思いましょうかね。大半が室内ですけど、お散歩って事で良しとしましょう。


 そうして案内されたお屋敷なのですが、本当に広くて全部案内してもらうのに説明付きとは言え1時間以上かかるとか、ここ本当に東京の某高級住宅街なんでしょうかね?


 地上3階、地下1階、本棟の他に別棟が3つあって、うち一つはお屋敷で働いている人たちのうち住み込みの人達の建物なんだとか。


 案内された中にはパーティー用のホールだとか大人数で会食するための大きな食堂、トレーニングルーム、学校の図書室よりも大きな図書室、武道場(沙織さんはここで曾お婆ちゃんから薙刀を習ったのだとか)、バーに遊技場(ビリヤード台が真ん中にどでーんと置いてありました)、しまいにはホームシアターまであるようで、ここ本当に個人のお家なのか疑いたくなってきましたよ?


 ちなみにテニスコートは屋外のものが2面あり、それも移動途中で教えられました。

 そして最後に室内プールに案内されたのですが、これもまた個人宅にあるには大きすぎるようなプールでした。

 ここまでくると、逆に無い物を探すのが大変そうです。


 当面魔法の練習はここでするように言われましたが、たしかにここなら火事になる事も無いし、水を出しても元々水のある場所なので問題は無し。

 風関係を使ってもそれなりに広いし、風で飛ばされて困るような物も無いと、土系の魔法以外ならかなり魔法の練習をするのに最適な環境でした。


 というわけで、当面はここを使って魔法の練習なり実験なりしていいと許可をもらったので、さっそく練習させてもらうとしましょうかね。

 あ、玲子さんは案内が終わった後は何やら作業が有るとかでお婆様と一緒に戻っていきました。

 

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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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