コスプレですか?いいえ、本気装備です
初ダンジョンの報告も終わり、お部屋に戻ってきたのですが、いきなりミミちゃんの突進を食らいました!
あぁ、朝から放置しちゃったから寂しかったのかな、ごめんねー。
と思って撫でようとしたのですが、どうやらちょっと違うっぽい?
すねるというよりは、怒っている様な?
いつも学校から帰ってもこうはならないんですけど、どうしたのでしょうか?
はっ、まさかダンジョンに連れて行かなかったことを怒ってるのかな?
そう思って聞いてみた所、どうやらその様です。
なので、次回はちゃんと連れて行くからとなだめつつ、いっぱいもふってミミちゃん成分を補給して夕飯の時間までまったり休憩です。
ダンジョンもあの感じならミミちゃん連れて行っても問題なさそうだしね!
本日も皆さんで夕飯をいただいたのですが、なぜ今日もお爺ちゃんや高志伯父さんがいるんでしょうね?
お仕事忙しいんじゃなかったんですか?
「知佳さんは今日ダンジョンに行って来たらしいが、どうだったかね?怖いとかは無かったかね?」
「あ、はい。皆さん居ましたし、怖いとかは全くなかったですね」
「モンスターも倒したのだろう?動画を見せてもらったが、ちょっとグロかったけど気分が悪くなったとかは?」
「そういうのも、特に問題なかったんですよね。だから、もしかしたらダンジョンの中はそういう嫌悪感とかが薄れる特殊な何かがあるのかな……と」
「なるほど。ちなみに、人間に対してもそう言う忌避感が薄れるとかはありそうかね?」
「あー、そういうのは考えてもみなかったので、どうなんでしょうね?」
「まぁ、知佳さんはそう言う事を考えたりはしないか。でも、今後一般人がダンジョンに入るようになった時にそういう忌避感が薄れる様だと、他のPTに中で会った時なんかはちょっと怖いね」
「なるほど、そういう考え方もあるのですね」
などと、食後はお茶をしつつ今日のダンジョンでの感想を聞かれたりもして皆さんとまったりと過ごしました。
これが一家だんらんと言う物なのでしょうかね?
その後は、今日お婆様に言われた私の持っているダンジョン産アイテム一覧をメモに書き写したりしてから就寝です。
それにしても玲子さん?この家に来てから私にほぼべったりですけど、お仕事とか大丈夫なんですか?
気になったので聞いてみたところ
「あら、私の今のお仕事は知佳ちゃんのお手伝い兼護衛よ?だからこうして一緒に居る事がお仕事になってるの」
と、楽しそうに言ってきました。まぁ、本人がいいならいいのですかね?わたしも玲子さんが側にいてくれると安心ですしね。
そうしていると沙織さんが部屋にやって来ました。
「知佳さん、ちょっとお願いがあるのだけどよろしいかしら?」
「なんでしょう?私に出来る事でしたら……」
「今日借りた鎧なのですけど、明日からも貸していただけるのですよね?」
「えぇ、というかもうあの鎧は沙織さん専用だと思っているので、実質差し上げたような物ですけど?」
「えっと、あれだけすごそうなものをいただくのは気が引けるので、それは遠慮させていただくのですけど、今後も使わせていただけるのでしたら今夜一晩貸していただけないかしら?」
「いいですけど、何かするんですか?はっ、まさか着替えて撮影会とか!?だったら是非私も見学を!」
そんな絶好の機会、逃すわけには!
「い、いえ、そういう事では無くてですね?あの防具を付けた上で何か体を隠すような物で身に着けても大丈夫なものが無いか、色々試してみたくて……」
「あー、そういう事ですか。確かに今のままだと良い目のほよゲフンゲフン……どこのコスプレ会場かって感じですしね!」
「知佳ちゃん知佳ちゃん、それフォローになってないよ?」
「ま、まぁ知佳さんの目の保養になっているのならいいのですけど、今後他の人たちに会う事になるかと思うと、今のままはさすがにちょっと……」
「なるほど。まぁ、いいですよ」
そういって鎧一式をだしてあげると、沙織さんはそれを持って自室に戻っていった。
その後、切りの良い所まで書いて寝る事に、お休みなさーい。
もちろん、今日も玲子さんと一緒です。さすがにまだこのお屋敷で一人で寝るのは怖いんです!
……
おはよーございます、今日も一日頑張りましょー。
さて、今日の予定は長めにダンジョンに潜るという事なのでね、出かける前に忘れずにお手洗いに行かないとですね。
そして昨日と同じメンバーが集まり、忘れずにミミちゃんも連れていざしゅっぱーつ。
移動する車の中でここの呼び名をなんてしようかってなりまして、私が見つけたから「知佳ダンジョンが良い」と言い出すどこかのお嬢様がいたのでそれを拒否したり、「ダンジョンって地下にあるんでしょ?それじゃ地下ダンジョンで良いんじゃない?」と発音だけなら同じになる事を言ってくるいじわるな専属護衛さんがいたりしましたが、最終的には「倉庫ダンジョン」で落ち着きました。
正式名称は日本第88ダンジョンなのですけどね、言いづらいですしね。
なんとなく、なんとなーくですが、将来的にはその番号を用いて、88ダンジョンとか、ほかで日本第34ダンジョンとかなら34ダンジョンとか呼ばれる気もしますが、そうなったらそうなった時です。
そして今日はさしたる問題もなく倉庫ダンジョンに無事到着。
さっそくプレハブで装備を出し、着替える人は着替えてとなるのですが、私は装備を出した後にちょっと失礼してプレハブの外へ。
何をするのかって?実は昨日見つけたダンジョンストアなのですが、結局昨日は言うの忘れてたので今のうちに調べてみようかなと。
そこで、ATMっぽい機械の前に来て、異次元倉庫から魔石を一つ取り出しその上にかざしたり置いてみたりした所、台の上に置いた時に反応が!
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魔石
ランク1 3DP × 1
総DP 3DP
《 販売しますか Yes/No 》
販売する場合はダンジョンカードをスリットに差し込んだ後、Yesを選択してください。
販売しない場合はNoを選択するか、置いたアイテムを台の上から取り除いてください。
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というのが台の正面部分に表示されました。
これ、かなり大事?早めに伝えないとだめですよね?
ちなみに、さらにアイテムを追加するとどうなるのでしょうかね。
という事で追加してみましょう。
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魔石
ランク1 3DP × 1
ランク2 50DP × 1
総DP 53DP
《 販売しますか Yes/No 》
販売する場合はダンジョンカードをスリットに差し込んだ後、Yesを選択してください。
販売しない場合はNoを選択するか、置いたアイテムを台の上から取り除いてください。
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ふむふむ、とりあえずスリットにダンジョンカードを入れてYesっと。
おぉ、台に置いた魔石が消えて表示が変わりました。
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《 取引を継続しますか Yes/No 》
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とりあえず終了っと。
おぉ、スリットからダンジョンカードが吐き出されました。
ダンジョンカードを確認すると……