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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第一章 その時地球が震えた
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ダンジョンは危険でしたか?いいえ、安全でした


 とりあえずみんなに浄化はかけたけど、やっぱりお風呂には入りたいという事になりみんなでお風呂に。

 京香さんの胸すごかったです。そしておっきい胸ってお湯に浮くんですね、初めて知りました。


 その後お昼ご飯と休憩に1時間ほど取った後、会議室の様な所に集まり今日の報告会と反省会を行う事になりました。


 集まったメンバーはダンジョンに潜ったメンバーにプラスする事、曾お婆ちゃん、お婆様、美雪伯母さん、そして知らない人が3人でした。


 知らない3人の内二人は男性だったのですが、私が男性が苦手というのを知ってか私から一番遠い所に座っていて席順で気を使ってもらったのが分かりました。

 苦手なものは苦手なのでね、仕方ないよね!


 そしてダンジョンに入ってからの報告が葵さんの方からなされました。

 その内容として


 ・事前情報との違い

  電子機器は使えないとの事だったが、私や玲子さんはスマホが使えた事

  ただし、同じ時に京香さんは使えなかった事

 ・敵の強さ

  京香さん無双で終わった事

  今日は1階だけだったが、出てきたのは大型犬のような敵のみ

  敵には合計で8回遭遇したが、全て1匹だけだった事

  敵を倒すと稀に魔石を落とした事。また1匹だけだが硬貨を落とした事

 ・内部構造

  事前情報通り石でできた通路で、横幅4m高さ5mほどの空間だった事

  入った所からすぐ出られるわけではなく、出口は探さなければならない事


 そして戦闘シーンについて、護衛の3人はまだしも私や沙織さんがモンスターのあの惨状を見ても特に具合が悪くなったりする事が無く、感覚的にはゲームの敵を倒した程度の気持ちで、敵を倒す事に対する嫌悪感等が無かったことも報告された。

 それに対する見解としては、例の声の能力でそういうものとして認識しているのではないか?という意見が出た。

 たしかに今現在動物を殺すという事をちらと考えてみたけど「動物を殺すなんてとんでもない!」と思えるので、きっとダンジョンの中もしくはモンスターが相手の時のみが特殊なんだろうと思う。


 そしてドロップアイテムに関しては全部提出することで話が決まっていたので、葵さんの方から提出してもらった。

 同じ様な物は異次元倉庫の中にいっぱいあるしね!


「これが敵を倒すと出るもの、ねえ」

 そういってお婆様は魔石を一つ取り上げ、しげしげとみていました。

「はい。ビー玉の様なものが通称魔石、鉄製のコインの方は、そのままですかね?」

「とりあえずこれらは旦那に渡して研究所の方に回させるよ」

 どうやらさっそく科学的な調査などをさせるみたいです。必要ならまだたくさんありますよー?

 という事で言ってみる!


「あ、ダンジョン産のアイテム、必要ですか?」

「ん、他にもまだあるのかい?」

「えっと、最初にダンジョンクリアした時に色々もらえてたみたいで、異次元倉庫っていう所の中にいっぱい入ってました」

「ふーん……まぁ今はとりあえずこれだけで良いんじゃないかね?最初からあまり沢山あっても調べる方もどれから手を付けて良いのか困るだろうよ」

「そうさね、後日お願いするかもしれないけど、いまはまだ知佳ちゃんが持っているといいよ」


 曾お婆ちゃんがそう言った後、ツンデレお婆様はというと

「そうそう、それはあんたの物なんだからね、家族相手でもタダで渡すとかしちゃだめだよ?渡すならきちんと相応の対価を約束させないとね!」

「あ……はい。それじゃ必要になったら言ってください、こんなに一杯あってもわたしもどう使えば良いのか判らないので」

「そんなにいっぱいあるのかい?それじゃ暇な時で良いから、何がどの位あるかメモしてもらえるかね?」

 と言う訳で、私が持っている様々な物に関しては一覧を作って渡す事になりました。


 ドロップアイテムに関してひと段落し、次に葵さんが今回作成した地図のコピーを提出したのですが……

「この地図、ちょっとおかしくないかえ?」

「と言いますと?」

「何でつながってない隣の通路も一部書かれてるんだい?」

「それについては知佳さんのスキルのおかげです。どうやら周りの状況、半径10mほどが分かるスキルがあるようで、分かる範囲で地図に記載してもらいました」


「……それ、まずいわね」

「そうさの、その話は外部に漏れるとまずいの」

「え、私……ダメですか?」

 うぅぅ、曾お婆ちゃんにもお婆様にも否定されてしまった……泣きそう。


「ち、ちがうのよ?知佳ちゃんはそのままでええんよ?まずいのはその地図が分かるという能力でね」

「そうそう、知佳さんは何も悪くないのよ?問題なのはその能力が下手に外部の人間に知られると、あちこちのダンジョンの地図作成に引っ張り出されかねないって事なの」

「ああ、そういう事ですか?たしかに地図の為だけに引っ張りだこっていうのはちょっとやだなぁ。でも、地図はあったほうが安全です……よね?」

「まぁ、その辺は権蔵あたりに上手くやらせるさね」

「そうだね、義父おとうさんや旦那達が上手くやるまではここにいるメンバー以外には今の話は極秘という事で、良いね!」


 そして最後に沙織さんの方から私が撮影した動画が提出され、みんなでダンジョン内の映像を見る事になりました。

 もちろん沙織さんのぷりんぷりんなお尻のアップのシーンは全てカット済みの物です。

 その映像を見た他の人達はというと

「これ、京香が一人で無双して終わってるけど、これなら他のメンバーにも戦わせてみても良かったんじゃないかい?」

「す、すみません。面白いくらい簡単に敵を倒せるのが気持ちよくてつい……」


「はぁ、とりあえず次行った時は配置を変えて可能な限り全員が戦闘を経験してみておくれ。あ、知佳ちゃんは別だからね。そんな危ない事はほかの人に任せるんだよ?」

「あ、はい。まぁ私は基本的に戦闘手段が無いので、足もこれですし……」


「曾お婆様、その件について相談なのですが、いざという時のために知佳さんにも何か攻撃手段があった方が良いと思うのですが、何かないでしょうか?」

「そうさね、一番楽なのは銃だろうけど日本じゃあちょっと問題あるし、そうなると知佳ちゃんでも可能な攻撃手段ってなると……弓かクロスボウあたりかね」

「あ、弓とかなら攻撃できない事も無いのか、当たるかどうかは別として!」

 弓なんて使った事ないですからね、私が的に当てられるのかどうかすら分かりませんよ?

 むしろ、前方にいる味方に誤射しないかそっちの方が心配です。


「あとはスリングショットとか?車椅子があるからそこにボンベを積んで魔改造したガスガンを持たせるというのも(ブツブツ…)」

 な、なんか玲子さんの方から不穏な内容が……聞かなかったことにしよう。

「そうね、まぁ当面は戦力過多っぽいからいいとして、そのうち知佳ちゃんにも何か用意しようかね」


 その後は今日の報告を聞く限りだと特に問題なしという事で話はまとまり、明日は無理をしない範囲でもっと長く潜って、可能なら次以降の階層へも行ってみてほしいと言われて報告会は終わりました。


 明日もダンジョンに行くことは決定なのですね。


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短編を書いてみました


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