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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
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これは墨ですか?いいえ、インクです


 あーさー


 さてさて、今日はダンジョンはお休みなのでね、ポーション作ったり、あとは魔法陣作成に挑戦しましょうね。

 まずはポーション関連だけど、治癒水と治癒軟膏を頼まれているので、そっちを作っちゃいましょう。


 治癒水ですが、皆も作れるので皆で作ることに。

 あ、今回も皆さん全員参加です!


 まず根っこを刻む作業ですが、これは薫さんに一気に刻んでもらいましょう。

 薫さんがすごいんですよ、ごぼうより硬いんじゃないかという根っこをガガガガガッて感じでみじん切りにしていくんです。

 あれはコツがあるんでしょうかね。

 それとも力業?


「コツと勢いですね」


 なるほど、私は硬いからって警戒しつつやってましたけど、そこの警戒心をなくして一気にやるんですね。

 ……もし指を切ったらと思うと、私にはさすがに怖くて出来ないかな?


 まぁ、出来る人に任せましょう。

 そして薫さんがみじん切りにした根っこを皆で煮込んで煮出します。

 この時、きちんと結界範囲内でやるようにしますよ。

 じゃないと失敗しちゃいますからね。


 実はね、私が作ったのが一番効力が良いのは判っているのに皆に作ってもらうのは、美雪伯母さんが配る相手によって物を変えるからなんです。

 私が作った物は基本的に美雪伯母さんとお婆様、あとは特に親交の深い人だけが使うんだとか。

 そしてみんなが作った効果の弱いものを、その他の人達に配るんだそうです。

 あと他に皆に作ってもらう理由として、一緒に作っていればそのうちポーション作成などの、錬金術系のスキルを覚えるかもしれないという期待もちょっとだけあったり?


 そうして皆で作業して、手持ちの根っこのうち約半分を治癒水にしました。

 あと残りの半分は治癒軟膏にするんですけど、こちらも同じように私作成分と皆作成分できちんと分けて保管です。


 そんな感じで午前中は治癒水と治癒軟膏の作成で終了、お昼を食べましょー!


 今日は暑いからか、ざる蕎麦でした。

 二条のお家に来て初めてごちそうになったのがお蕎麦だったのでね、ちょっと感慨深いですね。

 もうあれから一月以上経つたつんですね。


 ……この一月ちょっとの間、色々あったなぁ。

 ほんと、今までとは比べ物にならない位濃い一月でした。


 そしてお昼を食べ終わった後は、いよいよ魔法陣作成に挑戦です。

 一応ね、前回燃えたので今回はきちんと実験室キッチンに移動してやろうと言う事になりました。

 あそこはね、テーブルが理科の実験室みたいに燃えにくい素材で出来ているものが用意されているのでね、いざ燃えちゃっても大丈夫なんですよ!


 そしてまず用意するのはタコ墨。

 これでね、魔法陣を書くためのインクを作るのです。


 え、そのまま使わないのかって?

 それはね、極意先生がやめとけっていうからやらないのです。


 まぁ、やりたければやってみれば?的な感じはするのですが、ここは素直に従いましょうね。

 でも墨からインクってどう作るんだろう?


 煮詰める?

 何かを混ぜる?


 ん~、何かを混ぜて煮詰めてみましょうか。

 という訳で、混ぜる候補としては薬草の灰、魔石の粉、あと何か無いかな?


「知佳ちゃん、書道に使う墨の作り方って知ってます?」

「え?そう言えばあれってどうやって作るの?」

「良い墨の話ですが、木を燃やして出た煤を集めて使うんですよ」

「へぇ~」


 となると、薬草を燃やしてそれから煤を取る?

 んー、でもさすがにそのために薬草を燃やすのはもったいない気がします。

 と言う事は、今度ダンジョンで木を取ってきて、それを燃やして煤を取れば良いかな?

 でもそうすると今日は出来ない事に……


 でも今日やりたい!


 よし、とりあえず魔石を粉にしてそれを混ぜてみましょう。

 きっと何とかなるはず。

 そして極意先生も何とかなると言っている気がする!


「というわけで、魔石をゴリゴリ砕きます!」

「知佳ちゃん突然どうしたの?」

「いや、何するか言っておこうかなって」

「それで、魔石を砕いてどうするの?」

「砕いて、粉にして、タコ墨に混ぜて魔法陣用のインクを作るの!」


 というわけで、魔石をいくつか乳鉢に入れて、ガツガツと荒く砕いた後にゴリゴリと細かく砕いて行きます。


 ゴリゴリ……ゴリゴリ……


 インクにするためだから、なるべくさらっとしている方が良いよね。

 イメージとしては片栗粉やベビーパウダー並みにさらっと……


 ゴリゴリ……ゴリゴリ……


「よし、この位で良いかな?」

「知佳ちゃん、見てて思ったんだけどさ?」

「ん、なーにー?」

「相変わらず不思議よね?」

「なにが?」

「いや、魔石って結構硬そうなのに、1分掛からずにその細かさまで砕けるっていうのがさ?」

「えへへ」


 実は魔石を砕いてさらっとなるまで1分も掛かってないんですよね。

 きっとスキルのうちの素材加工辺りがいい仕事をしてくれているんでしょうけど、普通は無理ですよね。

 でも出来るんだから良いのです!


 そしてさらっとなった魔石にタコ墨をいれて、さらに混ぜ混ぜと……

 最初はね、タコ墨の量が少なかったからか、練りわさびみたいに粘土っぽい感じになりましたが、タコ墨をどんどん増やしていくことでトロトロからさらさらに。


 そして極意先生がその位で良いんじゃない?と言ってくる頃には100ccほども入れたでしょうか?


「これ、魔石の量多かったかな?」

「それが適量なの?」

「極意先生曰くこの位で良いんじゃないって」

「それだと、魔石は半分でもよかったねぇ」


 今回魔石は5つ使ったので、次回からは2~3個にしましょうかね。

 そしてこれで完成かというと、どうやらまだのようです。


「んー、これをさらに煮込むのかぁ」

「え?まだやる事あるの?」

「なんか、少し煮込んで魔石とタコ墨をなじませると良いんだって」

「へぇ~」


 というわけで、中身をビーカーに移して煮込みましょう。

 弱火で煮立たせないように煮込むと良いらしいのでね、なるべく弱火になるように……


「ちょっとお試し」

「なにが?」

「弱火の」

「あー、弱火でやる方が良いのね」

「なんか、煮立たせたらダメっぽい?」


 というわけで、何もない所で弱火を……


「この位ならいいかな?」

「いいんじゃない?あとはビーカーの底からある程度離してね?」


 というわけで、弱火で煮込みます!

 煮込むというか……温めてるだけな気もしてきましたが、極意先生がこれで良いと言っているのでこのままで!


 そして湯気が出始めるかな?といった頃にもう良いとなったのでここで終わりに。


「あとは自然に冷ませばOKかな?」

「おー、これで魔法陣用のインクになるんだ」

「たぶん?」

「え、たぶんなの?」

「タコ墨でインクを作ろうって思ってやってたから……」

「あぁ、魔法陣用のインクを作ろうってやってたわけじゃないのね?」

「うん。でもたぶん大丈夫!あとは、今度ダンジョンから木を取ってきて、それを燃やして煤を取ってそっちでもやってみる予定」

「書道用の墨を作る方法を使うのね」


 というわけで、一応インクっぽいものは作れたので、あとはこれを使って魔法陣を書いてみるのです!


この作品の半分は皆様の優しさで出来ています。


ですので、もしほんの少しでも


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また、皆様からのご意見ご感想、忌憚ない意見もお待ちしています。


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