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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
225/232

岩ですか?いいえ、甲羅です


 葵さんが甲羅めがけて爆砕君を振り下ろした結果……


「行けたっ」

「おぉ、砕けた」


 殴った箇所の岩が砕け、そこにはひっこめた状態の亀の頭が見えました。

 なのですかさず


「あ・た・れっ」


 その頭を狙って射った矢は見事頭に命中しました。

 すると頭も手足も甲羅から出し、ぴくぴくしています。

 鑑定してみるとどうやら倒せた模様。


「倒せたー」

「これは、普通のハンマーでも甲羅を砕けるのかな?」

「私たちの武器でダメージがほとんど入ってなかったのを考えると、通常のハンマーではきついのではないでしょうか?」

「何か別の方法を考えないとだねぇ」


 何か楽な倒し方があると良いのですが、このままだと他のPTの人達はこいつを倒せないですよね。

 ……あれ、倒す必要ある?


「ねぇねぇ、こいつさ」

「ん?どうしたの知佳ちゃん」

「いや、倒すの大変だけどさ」

「そうね」

「無理して倒さなくても良いんじゃない?」

「え?あぁ、そういうこと」


 そう、倒すのが大変なら、無視すればいいじゃない!

 もっとも、移動速度が速くて逃げられないなら別ですけど、亀って事は結構遅いですよね?

 しかもあんな重そうな甲羅つけてるわけですしなおさら遅いんじゃないかな?


「まぁ、倒すか逃げるかはそのPT次第か」


 そしてドロップは魔石、お肉、あと灰色の対角線で20cm位の6角形の板のような物……何でしょこれ、甲羅の一部?

 鑑定した結果は岩亀の甲羅と出ました。


「この甲羅、何に使うんだろう?」

「防具素材……とか?」

「案外薬なんかの材料になったりして」

「亀の甲羅が薬の材料になるの?」

「すっぽんなんかだと、砕いて飲み薬になったりしますね」


 へー、すっぽんの甲羅ってクスリになるのですね。

 あれかな、漢方薬って奴かな?

 そして亀のお肉……いまいちイメージがわきませんが、爬虫類だから鶏肉みたいな感じなのかな?


「亀の肉ねぇ、すっぽんみたいな感じなのかしら?」


 あぁ、そう言えばすっぽんも亀の一種でしたか。

 んー、食べた事ないのですが、どんな味なんでしょうね。

 明日の夕飯を楽しみにするとしましょう。


 さて、その後なのですが亀についてはね、一度気が付くと見た目が結構あからさまなので見つけるのは簡単でした。

 どうあからさまかというと、岩にしては形が整いすぎてるんですよね。

 そう、岩を削ってぷっくりと膨らんでいる陸亀の甲羅にした感じと言えばわかりやすいでしょうか?

 まぁ、もしかしたら本当に岩の可能性もありますが、ここまで出会ったのは全て岩亀でした。


「まぁ、ここまであからさまなら事前に回避することも可能よね」

「でも効果的な倒し方、見つけたいです」

「そうですね。こういう敵を倒す時の定番は逃げられなくしてから火で炙るとかなんですけど」

「その火をどうやって用意するかよね」

「逃げられなくするっていうのも難しいよね?」


 そう、今の所いまいち効率的な倒し方が見つかっていません。

 いえ、一応見つかってはいるのですが、その方法はというと、まず最初に皆で囲んで甲羅に閉じこもった状態にします。

 次に爆砕君で頭のあたりの甲羅を壊して、中身を攻撃するという方法なので、他の方達には難しいかなと。


「まぁ、いずれ誰かがいい方法を考えるでしょ」

「ファイアストームがあれば試してみるのですが」

「ファイアジャベリンを何発もたたき込んでみましょうか?」

「んー、そこまでしてこいつの攻略法を見つける必要性は、ないかな?」


 と言う事で、一応私たちは倒せるので岩亀の効率的な倒し方はスルーすることになりました。

 そんな感じで進み、44階層の出口に着いた段階でちょうどお昼になったのでね、お昼ご飯を食べてから45階層に移動です。


……


 さて、お昼も食べていよいよ45階層です。

 予想では荒野フィールドはここまでなので、気を引き締めていきましょう!


 ここでの新しい敵はというと、サソリでした。

 しかも体長が1.5mはあろうかというすごく大きなサソリです。


「ジャイアントスコーピオンで、毒ありだって」

「毒はやっぱり尻尾かしら?」

「口からよだれっぽいのを垂らしていますし、噛み付きもやばそうですけど……」

「あの毒、試してみる気になる?」

「あのサイズのサソリの攻撃はあまり食らいたくないですね」


 ということで、とりあえず1匹目は毒は試さずちゃっちゃと倒すことに。


 この敵、平べったいし体が鎧みたいな感じなので、矢が通るかどうか疑問なのですが、一応眉間を狙ってみましょうかね。


「あ・た・れっ」


 狙い通り当ったのですが、カーンといういい音がして弾かれました。

 垂直に当てればいけない事もないかもしれませんが、やはり角度的に無理ですね。


「あー、やっぱりきついねぇ」

「新しい鏃の矢が待ち遠しいですね」

「明日か明後日には出来てくると思うのですが」

「とりあえず今出来る事をやりましょう」


 というわけで、葵さんは防御を、玲子さんと沙織さんが近接を、楓さんと薫さんが魔法攻撃を、私は待機をすることに。

 え?私は戦わないのかって?

 いざ誰かが毒を食らった時の為に待機なのです!


 そして皆さんの攻撃ですが、玲子さんは後ろに回り込もうと動き、沙織さんは右から。

 葵さんは正面からアトラクトで注意を引きつけ、その隙に楓さんがパラライズを唱え、薫さんはロックストームで攻撃と同時に目くらましを仕掛けました。


 そして楓さんのパラライズが聞いたのか、敵の動きが格段に鈍くなりました。

 その隙を狙い、玲子さんがしっぽを攻撃。

 パワースラッシュを使ったのか、見事尻尾を途中から切断することに成功!

 しかしその痛みからか半端に残った尻尾を振り回し、玲子さんは敵から距離を取ることに。


 沙織さんも同時に攻撃を仕掛けたのですが、槍の突きをその大きな鋏を盾のように使いブロックされてしまいました。

 しかしよく見ると敵の足元がふらふらしています。


 これ、足の関節なら弓で何とかなるかな?

 ……さすがにあれだけ動いてる中、あの細い足を狙うのは無理かな?

 まぁ、誰かが毒を食らった時の為に大人しくしていましょう。


 その後、玲子さんが左側に回り込み、左の鋏をけん制。

 沙織さんは引き続き右側の鋏をけん制し、その隙に楓さんが敵の後ろ側に回り込み、再度パラライズを。


 今度のパラライズは抵抗されたのか、いまいち動きに変化はありません。

 そんな中、葵さんが敵の頭にメイスを叩きつけますが、こちらもあまり効いていない模様。


「知佳さん、爆砕君を!」


 どうやら葵さんは勝負を仕掛けるようですね。

 敵の攻撃を玲子さんと沙織さんの二人にけん制してもらい、その間に装備交換。


 そして爆砕君を受け取るとおもむろに敵に向かって走り込み、手前でジャンプしたかと思うとその高度を生かして思いきり敵の頭めがけて爆砕君を振り下ろしました!



この作品の半分は皆様の優しさで出来ています。


ですので、もしほんの少しでも


面白かった!

続きが気になる!

更新まってる!

応援してあげる!


と思ってくださる優しい方がいらっしゃいましたら、是非ブックマークや評価のほどをお願いします。


また、皆様からのご意見ご感想、忌憚ない意見もお待ちしています。


これらはこのお話を作る原動力になっています。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 倒す必要のない敵はやはりボーナスポイントになるのかな? 経験値が多いとかレアドロップがあるとか [一言] 地球の意思に攻略させる気があるなら前までの階層で手に入れたアイテムが次階以降の…
[一言] ふと、思う いつも新しい魔物には鑑定かけてるし後でレポートも出してるっぽいけど 魔物の姿とかフィールドの様子とかを撮影してたりはしないのかしらん? 主人公はともかく他の人でも感光フィルムやポ…
[良い点] 甲羅の破片も数を集めて元の巨大な甲羅にできるなら美術品的な価値もありそうですね
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