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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
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スキルで綺麗にしますか?いいえ、手で磨きます


 矢を買ってきてもらってからお家に帰ってきたのですが、今日の夜ご飯は何でしょう?


 どうやら今日は焼き肉の模様!

 この間の牛肉の他、豚肉と羊肉まである様です。


 タレも甘辛の焼肉のタレをはじめ、ネギ塩、おろしポン酢、味噌醤油と色々用意されています。

 とはいえね、私は焼き肉はご飯で食べる派なので、あまり量を食べられそうにないのですが……


 いっぱい食べちゃいました!

 もう、お肉も美味しければそれぞれのタレも美味しくて、一通り試した頃にはご飯をお茶碗で二杯も食べてしまいました。

 ミミちゃんもタレ無しですが、いっぱい食べて満足の様子。


 いつもの欠食児童の二人はね、またもやお野菜を食べていないのを注意され、途中でお野菜タイムを取らされていました。


 食後の会話では、海外留学の話をどうするか決めたかを聞かれたのですけどね、元から決めていたので海外留学に行ったことにすることに。

 学校のお勉強も大事ですけどね、ダンジョンが出来た今となっては学校の勉強はあまり重要じゃないかなって。

 あ、もちろんお家で勉強はちゃんとしますよ?

 でもね、5年でいかに多くのダンジョンをクリアできるかが、日本の将来にかかっていると思うんです。

 そして日本が富めば、国民も富む。

 結果としていろいろよくなるかなと、考えた結果なのですよ。


 決して、学校行くのめんどくさいなとか、ダンジョンのほうが面白いとか、そんな事はちょっとしか思ってないですよ?

 それにね、やっぱり沙織さんの病気を一日でも早く治してあげたいですからね!


 そうなると問題になるのは、いつから休学することにするのかなのですが……

 GWは明日で終わり、明後日から学校が始まるのですが、始まると同時に学力試験があるのですよね。

 これを受けてから休学するか、受けずに休学にするかなのですが、受けてから休学することになりました。


 というのも、この学力試験は成績に関係するそうでね、休学中の定期試験は当然受けられないので、学力試験だけでも受けておいた方が良いだろうと言う事に。

 ただ一つ問題が……


 GW中何も勉強していません!

 どうしよう、何か今からでも勉強した方が良いのでしょうか?

 そう悩んでいたのですが、沙織さん曰く学力試験なのだから、勉強せず素の状態で受けるのが一番自分の学力が判って良いとの事。


 それ、出来る人のセリフですよね?私はちょっと自信ないですよ?

 いえ、前の学校では成績は上位でしたけど、こっちってエリート校なんですよね?


 私の本当の学力がどの位なのかを試す、という意味では良いのかもしれませんが……

 まぁ、なるようにしかならないかな?

 これでダメな成績を取ったら、休学中に判らなかった所を重点的に勉強することにしましょう。


 という訳で、明後日の予定は決まったのですが、そうすると明日の予定です。

 明日はGW最終日なのでね、どこか行きたいところがあるか聞かれたので、お墓参りに行きたいと伝えると皆さんも来てくれるとの事。

 明日で終わりなのに良いのですかね?


「知佳ちゃんを家で預かってからの経過報告をしなきゃだからね。あんたは気にすることないよ」


 との事。お婆様は相変わらずツンデレですね!

 他の方々もあらためて挨拶をと言ってくれていますが、どうやら私がこちらにお世話になった後、皆さん一度お墓参りして報告してくれていたそうです。

 ありがたい事ですね!


……


 寝るまでまだ時間があるのでね、またもやポーション作成をしようかと思ったのですが、まだ新しい道具は出来ていないとの事でした。

 なので今回新しく採取した草花の鑑定だけする事にしたのですが、どうやら薬効のあるものは無い模様。


 ハエソウはどこに生えているのでしょうかね?

 それともハエソウは存在しないのかな?


 毛生え薬は男性の永遠の命題という噂を聞いたことがあるので、もっと深い階層へ行かないと無いのかもしれませんね。


 という訳で、ちょっと早いけど明日に備えて寝る事にしましょうかね。

 おやすみなさーい。


……


 あーさー


 今日は朝ご飯を食べたらお墓参りに行って、午後はお休みでのんびりする予定です。


 という訳で、皆でお墓参りです。

 道具一式はね、以前近衛のお家から持ってきているので、移動途中でお花とお供え物を買ってお墓に移動です。


 お墓のお掃除、私では上の方は大変なのでいつものように玲子さんにお願いし、私は土台の方を重点的に雑巾で磨くことに。

 しばらく来れていなかったのですが、二条家の方達が来た時にお掃除してくれたのか、それほど汚れていませんでしたが、きっちり磨きます。


 磨いた後は打ち水をしてお墓を清めた後、お花を生け、水鉢にお水を入れ、お供え物をきちんとそえてから、お線香をあげてお祈りします。


「お父さん、お母さん、お婆ちゃん。私は今、お母さんの実家でお世話になってます。皆ね、すごく良くしてくれて私は寂しさを感じることもなく、いつも楽しく過ごせてるから、皆も安心して眠っていてね」


 そう皆を安心させる様、きちんと報告しました。


 私がお参りを済ませた後は、皆さんもお墓に手を合わせてくれました。

 お婆様なんかはね、近衛のお祖母ちゃんに悪態をついたりもしていましたが、その内容から察するに寂しさからくる悪態なんだなって判りました。


 他の方々も、私の事は心配せず、安心して眠っていてねといった内容を言ってくれていて、この人たちと家族になれて本当によかったなと思いました。


 お墓参りが終わった後は近くの喫茶店へいき、お昼を兼ねた軽食を食べ、その後はお茶をしながら雑談を。

 そこで玲子さんから


「やっぱりお墓のお掃除にはスキルは使わないのね」


 と言われました。

 さすがにね、浄化はダメだろうし、洗浄はありかな?という気もしないでもないのですが、出来るなら自分の手で綺麗にしてあげたかったのでね。

 その事を伝えると


「そっか、そうだよね。気持ちを込めるなら自分の手でやるのが一番だもんね」


 と私の気持ちを理解してくれました。

 もっとも、玲子さんもその事を分かったうえで聞いているのでしょうけど。

 とはいえ、お墓を綺麗にするお水はスキルで出したお水なんですけどね。


 その後はどうしようかという話になり、曾お婆ちゃん、お爺ちゃん、高志伯父さんはまっすぐお家に帰ることに。

 お婆様と美雪伯母さんは、買い物に行かないかと私を誘って来たのですが、何を買いに行くのでしょうね?


 どうやらまたお洋服を買ってくれるとの事。

 でもこの間いっぱい買ってもらいましたよ?


 そう伝えると、あれは春物。今日は夏物を買いに行こうという話になり、せっかくのお誘いなのでお買い物に行くことに。


 そして服屋さんでは色々と着替えさせられ、沙織さんとお揃いのお洋服を着せられ並んで見せたりもしました。

 そうして10着ほど試着した内、私の気に入ったものを2着、お婆様と美雪伯母さんの気に入ったものを1着づつ、沙織さんとお揃いのお洋服を1着の計5着ほど買ってもらったのですが、こんなにいっぱい買ってもらっていいのでしょうかね?


 こんな感じで今日は夕方まで皆でわいわい楽しく過ごしました。


この作品の半分は皆様の優しさで出来ています。


ですので、もしほんの少しでも


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と思ってくださる優しい方がいらっしゃいましたら、是非ブックマークや評価のほどをお願いします。


また、皆様からのご意見ご感想、忌憚ない意見もお待ちしています。


これらはこのお話を作る原動力になっています。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


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― 新着の感想 ―
[一言] 毛生え薬はなかなかに難しそう なにせ他の作品とかだとリザレクションの魔法を使わないと生えてこないなんてのもありますし 破壊や殺すのは簡単に出来ても死んだものを復活させるのは大変だもんね 部…
[良い点] 行った振り留学… 普通は帰って来たときにバレそうですね ここは権力で守られてるから平気かもですが
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