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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
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治りましたか?いいえ、治っていません


 お風呂に入った後はね、各自お部屋に移動です。


 今日はね、せっかくなので曾お祖母ちゃんとお婆様も一緒のお部屋で寝ることに。

 お布団は2×2で並んでいて、頭が向かい合う形でね、曾お祖母ちゃんとお婆様が隣同士、私と沙織さんが隣同士で寝ることに。


 寝付くまではね、色々お話していたのですが、気が付いたら寝ていました。


……


 あーさー


 またもや沙織さんに抱き着かれた状態……うごごご。


「おや、沙織の抱き着き癖はまだ治ってないのかい」

「この子は一緒に寝ると昔から抱き着いていたねぇ」


 と、どうやら昔からだったのが判明。

 まぁ、抱き着かれるのはすでに諦めているので良いのですけどね!


 そして朝ご飯をいただき、もう一度温泉につかって堪能したら花見に出発です!


 今日は快晴で風もほとんどなく、とても良い花見日和です。

 バスで花見をする予定地に移動したのですが、そこそこの人数が来ているようですね。


 私たちが今日花見する場所は、どうやらお爺ちゃん達の秘書さんが先に来て場所を取っていてくれた模様。


 そこにはシートを引いて、真ん中に鉄板……鍋?ですかね、ちょっと変わった形の、真ん中が丸く膨らんだものが乗っています。

 どうやらあれがジンギスカン鍋のようです!


 その鍋が2つあるのですが、その鍋を囲むように座っておもむろにお肉を焼き始めました。

 そして大人達はお酒を、私と沙織さんはジュースで乾杯して即宴会に突入です!


 ま、まずお花をみるとか、そういうのじゃないんですね……

 まぁ、私はお花を見ているとしましょう。


 なんかね、東京で見た桜よりも少し赤みが強い気がしますが、すごく綺麗です。

 ほぼ満開ですかね?少し散り始めてる?


 そうしてぼーっと見ていると、お婆様が説明してくれて、どうやらこの桜は東京によくあるソメイヨシノと違って、エゾヤマザクラというのだそうです。


 その後は焼きあがったというジンギスカンを食べたのですが、ちょっと臭み?があるもののとても美味しいです。

 実はね、食べ続けると逆にこの臭みが風味としていい味を出していて、これはこれで病みつきになります。

 そんな美味しいお肉をミミちゃんにもあげつつ、私も食べ、時にジュースを飲み、そして桜を見て。


 ……近衛のお婆ちゃんもここに居たらなあ。


 ふとそう思うと涙がほろりと出てしまいました。

 隣にいたお婆様にそれを見られたのか、そっとハンカチで目元を拭われ


「どうしたんだい、何か嫌な事でも思い出したかい?」

「ううん、ちょっと、ちょっとだけね、近衛のお婆ちゃんを思い出してね」

「そうかい……」


 そういうと、お婆様はそれ以上何も言わずお酒を飲んでいました。

 私はもう少しだけ感傷に浸り、東京に帰ったら近いうちにお墓参りしようと心に決めました。


 私は今元気にやってるよ。こうやってみんなに囲まれて、楽しくやってるよって報告に行かなきゃね!


 その後は、皆とお花についてやお肉について、そして肉汁のしみ込んだお野菜が美味しいことについてなどを話しながら2時間ほど楽しいひと時を過ごし、東京へ帰ることに。


 空港でね、記念に何か買い物をと思ったのだけれど、どうしてもお菓子に目が行っちゃいます。

 なんでもとても美味しいチョコレートを売っているお菓子屋さんがあるのだとか。

 そのお店を見るとね、色々な味の板チョコが沢山あったので、思わず全部買っちゃいました。

 あとはドライフルーツのイチゴの周りにチョコをコーティングした物と、有名らしいバターサンドも。

 このイチゴのチョコレートはね、入れ物が紙製の筒で出来ているんだけど、まわりにお花がいっぱい書かれていて可愛いので、3つも買っちゃいました。

 ちょっと買いすぎたかな?でも異次元倉庫に入れておけば痛まないし、いいよね?


 帰りの飛行機では耳が詰まった感じもすることなく、とても快適な空の旅でした。


……


 無事お家に帰ってきたのですが、まずは料理人の方に羊肉と牛肉を渡し、美味しいお料理期待していますと伝えました。

 料理人さんはというと、その渡されたお肉を見て少し考えたかと思うと、満面の笑みで期待していてくださいと言ってくれました。


 夕飯の後はね、皆で旅行での感想などを話し合い、明日の予定を聞いて終了。

 明日はどうやら以前話に出ていた、沙織さんの再検査をするそうです。

 予定としては、沙織さんは朝から病院へ行って1回目の検査を行い、そのまま病院で待機。

 午後少ししてから私も病院へ行き、沙織さんは私と合流する前に2回目の検査をし、その後私と合流してヒールなどを行った後にもう一度検査という流れだそうです。


 なので明日も皇居ダンジョンはお休みすることになり、いつも一緒に居てくれる玲子さん達も明日は一日お休みと言う事になりました。

 なったのですが……


「最低限誰か一人いないと知佳ちゃん困るでしょ?私は特にしたいこともないから一緒にいるわよ?」


 と玲子さんが言ってくれたのですが、それに待ったをかけたのが美雪伯母さん。


「さすがにお休みが無いのはダメです!ですので御影さんも明日はお休みです」

「ですが奥様、それだと知佳ちゃんが……」

「車の運転はうちの運転手にやらせますし、知佳さんのサポートは私がしますから大丈夫ですよ」


 と何やら張り切って宣言していました。

 どうやら明日は美雪伯母さんがお世話をしてくれるようです。

 あれかな、温泉で背中流せなかったのが寂しかったとか?さすがにそれは無いか。


 そんなこんなで明日の予定も決まったので、寝るとしましょうかね。


 あ、そうそう。

 帰ってきて一つ教えられたのですが、玲子さんが使っていた私の部屋につながっているお部屋、改装が終わったそうです。

 なんでも北海道旅行中に一気に終わらせたんだとか。

 なので、そこでポーション作成をやってもいいよと許可が出ました!

 ただし、大人の誰かが必ず一緒にいることと言明されましたが……


 まぁ、今日はね、色々と疲れたので、明日からにしましょうかね。

 と言う事で、おやすみなさーい。


……


 あーさー


 もうね、沙織さんのベッドで一緒に寝るのも、起きたらお尻をもまれているのも慣れました!


 さて、今日はお昼過ぎまでは暇なので、色々とやってみましょう。

 と思ったのですが、そういえば今日はみんなお休みなんでしたっけ?

 誰に付き合ってもらおう……メイドの人でもいいのかな?


 そう思いつつ朝ご飯を食べていたのですが、どうやら玲子さんに気付かれた模様。


「知佳ちゃん、お休みって事は私も好きなこと出来るって事だから、知佳ちゃんのポーション作るところを見ているのもありなのよ?」

「え、でもお出かけとかしないの?」

「んー、特にないかなぁ。それよりは知佳ちゃんがどんな事するのか見ている方が楽しそうだからね」


 などと嬉しい事を言ってくれました!

 決して、私がどんなドジをやるかを見たいわけではないはず!

 ……ないよね?


 そう思って玲子さんの顔を伺ってみると、ちょっとにやけている様子。

 んー、これは判断が難しいけど、素直に好意と受け取っておく事にしましょう。


 という訳でね、沙織さんを見送った後はポーションを作ります。

 作るのですが……なぜか玲子さんの他に葵さん、楓さん、かおるさんと勢ぞろいしてますよ?

 あ、薫さんは榊さんね。旅行中にね、自分だけ名字で呼ばれるのは疎外感がと言われ、名前で呼ぶ様になりました。


「みんな、お休みは良いの?」

「こっちの方が面白そう」

「どんなのができるのか興味あります」

「是非見学させてください。あわよくばこの間のようなものが出来たら是非試させてください!」


 んー、楓さんは好奇心から?それとも苦い飲み物を期待してるのかな?

 薫さんは、純粋に好奇心……かな?

 あと葵さんは、この間できた化粧水っぽいものを期待してるみたいです。

 まあ、どんなものが出来るかわからないけど、皆がそれで息抜きになるならいいかな。


 というわけで、今まで取ってきてもらった薬草を出して区分けから始めましょう。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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[気になる点] 作るのですが……なぜか玲子さんの他に葵さん、楓さん、薫かおるさんと勢ぞろいしてますよ?  あ、薫さんは榊さんね。旅行中にね、自分だけ名字で呼ばれるのは疎外感がと言われ、名前で呼ぶ様に…
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