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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
181/232

武器も買いますか?いいえ、買いません


 さて、まずは葵さんの武器防具ですが……実は葵さん、武器もまともなの使ってないんですよね。


 なのでまずは武器をと思ったのですが、どうやらメイスかウォーハンマー(片手で使う戦闘用のハンマー)が希望らしいです。


 ……そろそろ爆砕君使えないですかね?

 そう思って聞いてみると


「さすがに大楯を片手で持って、もう片手であれはきついかな?今なら振り回せないこともないかもしれないけど、盾で受け止めた敵にまともな攻撃をするのは難しいと思う」

「なるほど、それは確かに一理ありそう」

「なので防御を捨てて、攻撃に専念した方が良いような場面で借りるようにした方が良いと思うんだ」


 そうですね、言われてみれば確かにそうです!

 という訳で、メイスかウォーハンマーとのことですが、何か良い物ありますかね?


 そう思って見ていたのですが


「あー、知佳ちゃん言いにくいんだけど」

「ん?なーにー?」

「武器なんだが、このままでもいいかな?」

「え?それ地球産の素材のものだよね」


 そう、現在葵が使っている武器はステンレス製のこん棒と言っても決して過言ではない、金属を多少加工して打撃力をあげただけの物である。


「あぁ、まあ手になじんでいるというのが一つの理由と、私は盾でみんなを守るのがメインなのでね、盾を重視するという意味でも、武器はこのままでもいいと思っているんだ」

「んと、盾を使う事をメインにしたいってこと?」

「そう。もっとも将来的に敵がもっと強くなって、盾で守りつつ常に武器でも攻撃しなければならない、という状況が来たら改めて武器を買ってもらうか、爆砕君を使えないか考えようと思うんだけれど、良いかな?」


 なるほど、その頃には筋力値ももっと上がって、今よりもずっと爆砕君を扱いやすくなっているかもしれないから、それまでは今の武器のままって事ですね。

 となると、葵さんも榊さんもあとは防具だけ!


「それじゃ、防具はどんなのが良いの?」

「それなんだけど、実は今の防具が結構気に入っていてね。それを流用したりは……出来ないかな?」

「試してみるといいんじゃないかな?」

「試すと言うと?」

「ほら、買取はしてもらえるから、それを元に強化?アップグレード?してくれないかなって」

「いや、鍛冶屋とかじゃないんだからそれはさすがに……」


 と言われましたが、とりあえずやってみましょう!

 預かっていた葵さんの防具をダンジョンストアの前において、これのアップグレードをと念じて端末を起動すると……


「買取画面しか出ないね」

「まあ、普通は無理ですよね」

「仕方ない、あきらめて買おう?」

「そ、そうですね……では外観的には今のになるべく近い物で探してみます」


 などと葵は言っているが、このストアは購入するまでその姿かたちを確認できないことを忘れているようだ。


「いやいや、性能で選ぼう?今後もっと良いのが出るまでずーっと使う予定なんだよ?葵さんを守ってくれる鎧なんだよ?」

「わかりました。みんなを心置きなく守るためにも、良い物を見つけます」

「うんっ。でもね、きっとこれの……この辺に……あった!」


 そう、いつもの如く、防具の項目の下の方の「特殊」を見てみると、空白の中に一行出てきました!

 そしてどんなものかと言うと


====================


 地竜の重鎧


 地竜の鱗と金剛石を用いて作られた金属鎧


  HP+600

  耐久力+1200

  敏捷度 0.8倍


  土耐性(中)

  環境耐性(中)


  この鎧は、地竜の加護により着用者は耐久力が大幅にUPする

  魔法的効果により全身に防御力を発生させ、防具が無い部分も同様に守られる

  また土属性の攻撃に対して状態異常耐性を得られる

  他の防具を併用した場合はこの効果は現れない


====================


 といった物でした。


 そして必要金額はというか、必要素材はと言うと……


  アダマンタイト貨 × 5

  ランク5魔石 × 5

  ダイヤモンド × 1

  地竜の鱗 × 1


 ぬーん……ここにきてダイヤモンドの要求ですか。

 でも硬そうですよね!


「いや、知佳ちゃん、これはさすがに良い物過ぎない?」

「いやいや、これ以上の見つからないし、他に良さそうなのもないよ?」


 そう、特殊欄に出てきているのはこれ一つなんですよね。ほかはと言うと、金額的には100万DP位のものがあるのですが、これを見ちゃうとどう考えても普通のものにしか思えません!


「しかし……ダイヤモンドの他にアダマンタイト貨を5枚とは……、アダマンタイトも伝説上の金属だろう?」

「でも、それいったらミスリルとかもそうだし、持ってても使い道ないし、それなら葵さんを守ってくれる鎧に使われた方が私としては、嬉しいかな?」

「そ、そこまで言ってもらえるのなら、これにさせてもらう」


 そうして必要素材をダンジョンストアの上に置いて、葵さんに購入してもらいました。


 出てきた鎧はと言うと……

 葵さんが今までの鎧を気に入っていたからか、結構すっきりした感じで出てきました。

 とはいえ、部分的にモールドと言うのでしょうか?模様のようなものが入っていて前の物より重厚感はあります!

 とはいえ、胴部分は相変わらずピッタリタイプですが……

 そして色はというと、前の銀色と違って、うっすら赤みがかっています。


 そして前腕と肩、ひざ下の各パーツは前よりもごつく、いかにも鎧って感じですね。

 さらに特徴的なのが、首周りに大きな立て襟的な物が付いていて、その前面部分の下のほうにネックガードと言うのでしょうか?半円?もう少し少ない?物が付いています。

 ただこれ、横見えるんでしょうか?あ、目の高さまでは無いので見えそうですね。

 そのうえ、これはたぶん額当てでしょう。額から耳までを覆うような、アルファベットのCのような形の物があります。


 とりあえず、試着は後回しにして一回しまって、次は榊さんですね。


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― 新着の感想 ―
[一言] 土竜ではなく地竜とかの方が良いのでは? どうしても「モグラ」と読んでしまいます。
[一言] そう言えばどっかのスタートダッシュ失敗したテイマーさんが、土竜の卵から竜に変身できるモグラをゲットなさってましたね。
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