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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第一章 その時地球が震えた
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手品ですか?いいえ、魔法です


 そして全てのスキルをメモしたのだけど、これだけでお昼になっちゃいました。えっと、書き間違いとかないよね?隠した方が良いような内容もない……よね?


 とりあえず曾お婆ちゃんかお婆様に見せればいいんだよね。お爺ちゃんや高志伯父さんでも大丈夫だとは思うけど、男の人はやっぱりまだ信用できないしね。


 んー、いまって曾お婆ちゃんの方が暇しているのかな?あ、でも見せてと言って来たのはお婆様だからお婆様優先?でもお部屋の場所知らないや。


 困った時の玲子さん!


「玲子さーん、スキルのメモ、とりあえずお婆様に見せようかと思うんだけど、どうしたらいいかな?」

「だったら、沙織様に都合を聞いてもらえば良いんじゃないかな?」

「沙織さんかぁ、お部屋にいるかな?」


 と思っているとドアがノックされ沙織さんの声が。


「知佳さん、お昼行きませんか?」


 噂をすれば何とやら、ナイスタイミングです!考えてみればもうお昼でしたね、それじゃお昼ご飯食べた後にでも渡すことにしましょう。

 そしてお昼をいただき、その後メモの件を持ち出したのだけど


「それは、ここではなく別室に行きましょう。お母様もそれでいいですね?」

「そうさね、なるべく内容を知っている人は少ない方が良いだろうし、私の部屋に行くかね」


 そして曾お婆ちゃん、お婆様、美雪伯母さん、沙織さん、玲子さん、私の6人で曾お婆ちゃんのお部屋に集まってお話することになりました。

 お部屋に移動後、皆にメモを見せたのですがそのスキルの多さに皆さんびっくりしたようです。


「あれかい、スキルってのはこんなに沢山貰えるものなのかい?」

「やっぱり初回報酬というのが大きいんじゃないですか?」


 皆さんそのスキルの多さにびっくりすると同時に、今後もこんなに沢山貰えるのかが気になる様で、その点について質問されたので初回クリアの報酬として6つ貰った事を伝えたところ、今後も初クリアすればこれだけ大量にもらえるのか疑問に思ったようです。

 ですが、今回は私一人だからこれだけ貰えたのではないか?PTで分割と言う話もあったので、クリア報酬のスキルも6人ならば一人1つなのでは?と思った事を伝えてみました。


「なるほどねぇ。でもどの道初クリアは出来るならする方が今後のためには良いって事かい?それなら早めにダンジョンとやらに行くのも手だねぇ」


 などと、曾お婆ちゃん含め皆さんダンジョンに行く気になってるっぽいのですけど、さすがにそれは無いですよね?


 その後、実際にスキルを使って見せてほしいと言われたので、どこか安全な場所は無いかを聞いたところ庭で良いのではという事になりお庭に移動。

 まずは効果が判りやすく、かつ特に危険も無さそうな生活魔法のウォーターを使ってみる事にしました。


「いきます、ウォーター」


 そう言って指を一本横に突き出し、ホースから水が出るイメージをしながら水出ろーと思ったところ、蛇口を全開にしたような勢いで水がブシャーーーッと吹き出し、それを見ていた皆さんからの感想はと言うと……


「おぉーーー」

「す、すごいねぇ。それ、種も仕掛けもないんだよね?」

「これ、水道代が安くなるわね」

「手から水が……水魔法……」


 そんな中、美雪伯母さんの感想はさすが主婦と思えばいいのか、はたまた何処かズレていると思えばいいのかちょっと判断に悩みました。まぁ、たしかにこれが使えれば水道代タダになりますけどね!


 そして曾お婆ちゃんから他の魔法についても聞かれたので、次に安全そうなものを使ってみる事に。


「んと、これが良いかな?ライト」


 そう言ってお部屋にある蛍光灯をイメージして唱えると、空中のこの辺って思った位置が光りました。ただ、真昼の外でのことなので、なんとなーくそこが光ってて明るいかも?と言った感じでしたけどね。


 それでも皆さんの感想はと言うと。


「おぉ、これまた……」

「何もない所が光ってるねぇ。熱くは、無いんだね」

「これも、電気代が節約できそうね」

「何もない空間が光ってる……光魔法……」


 と、これまた約一名感想がずれていましたが、おおむね好評なようです。その後も色々と試してみたのですが、その中でもヒールを曾お婆ちゃんに使ったところ、最近ちょっと体調が良くなかったのが良くなったようで大変感謝されました。


 そしてそれを聞いたお婆様も自分にも掛けろと言って来たので同じくヒールと、ついでに状態異常回復もかけてみた所かなり体調……特に腰が良くなったようでした。


「これは……可能なら週に一回位掛けてもらえると嬉しいねぇ。知佳さんの負担にならない範囲で、だけどね」

「そうだね、これはわたしもかけてほしいわ。むしろこれを持つ人間が増えたら医者がいらなくなるんじゃないのかね」


 確かにこの魔法が広まるとお医者様は要らなくなっちゃうのかな?まぁ、難しい事はそういうのが得意な誰かにお任せしましょう。


 そして一通り効果が分かりやすそうで、かつ安全そうなスキルを使った後は、今後についてどうするかというお話をするためまた曾お婆ちゃんのお部屋へ戻ったのですが……


 そこでの話し合いはスキルについてというよりは、うちの倉庫に出来たダンジョンをどうするかという話になり、さらにそこからいつ潜ろうかなどと、いつの間にか皆さんダンジョンに入る事になっていました。



 その後、なんだかんだあり夕食後にお爺ちゃんと高志伯父さんも交え話し合った結果決まった事は以下のようになりました。


 ・曾お婆ちゃん、お婆様、美雪伯母さんはとりあえずダンジョンに行っちゃダメ

 ・行って良いのは、私、沙織さん、玲子さんの3人だけ

 ・さらに、お爺ちゃんが用意するボディーガードの人を必ず連れて行く事


 さすがにお婆様達はダンジョンに潜るのは駄目ですよね?少なくとも安全が確認できるまでは。

 そしてわたし達については入っても良いという事になったのですが、こんな簡単にダンジョンに入る事になっていいのでしょうか?


 その点について疑問に思って聞いて見た所、返ってきた返事は


「ダンジョンは、当面の間は自衛隊などの国の組織の者しか入れないだろうが、ある程度たてば必然的に一般に開放されるはずだ。そうなってから入るよりは、今の内から入って慣らしておいた方が良い」

「そうそう、変な奴らに先にレベルをあげられて厄介なことになるよりはよっぽどいいですよね、ダンジョンに入るのが早いか遅いかだけだし。それなら早いに越したことは無いですよ」


「そして、今日の会議でダンジョン関連の子会社を新しく起こすことが決まった。まだ何が出来るのかは分からないが、ダンジョンで取れる資源は今後の世界経済にとって見逃せないファクターになるはずだからね」

「そうそう、それらダンジョンから産出されるであろう様々な資源の市場に先駆けるためにも今頑張る必要がありますしね」


 との事でした。そしてわたしに対し、ダンジョン探索に有用と思えるスキルを持っているので嫌でなければ是非とも協力してほしいとお願いされました。しかも私だけを危険な目には合わせられないという事で沙織さんも同行させるとか。

 なんでも沙織さんはスポーツが得意で、戦闘に関しても曾お婆ちゃんから薙刀を習っているので戦力になるだろうとの事。

 さらにはボディーガードとして腕の立つ女性を3人付けてくれるんだとか。


 そこまで言われたら行かないわけにはいかないですよね?もっとも元々エリクサーを探すためにダンジョンにはいかなきゃならないですしね。

 こうして、半分なし崩し的にダンジョンに潜るメンバーが決まったのですが、凄腕のボディーガードですか……どんな人達なんでしょう?やっぱり筋肉ムキムキーな感じなのかな?


 そんなこんなで、明日うちの倉庫のダンジョンに行くのが決定しました。


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