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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第四章 ダンジョン発生から一月経過
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家を出ますか?いいえ、残ります


 今日は色々とあったけど、結局あの後私は教室に戻ることはなく、そのままみんなでお家に帰ることに。

 とはいえ、教室にカバンを置きっぱなしもよくないので、沙織さんが葵さんを連れて取りに行ってくれました。


 その間私はと言うと、一足先に車に乗って待っていました。

 で、帰りの車はと言うと、2台来ていたので私は自分の車に、沙織さん玲子さんも私の車に、そして運転は楓さんが。

 そしてもう一台のほうに曾お婆ちゃん達が乗って、運転は榊さんがしていってくれるそうです。


 帰りの車ではまたまた沙織さんに謝られたりもしたのですが、わたしも疑ったりしてごめんなさいと謝り、その後は他愛のない話をしつつ帰宅。


 お家に帰ると、なぜかまだ早い時間なのにお爺ちゃんと高志伯父さんがお出迎え!お仕事大丈夫なのかな?


 そして今日あったことをみんなで話し合うため、そのまま談話室に移動です。

 最初はね、わたしは部屋で休んでてもいいよって言われたんだけど、保健室で寝たしね。

 それに、皆にちゃんと謝りたいっていうのもあるから、参加することに。


 そして談話室について、皆が席に着いたと同時に


「みんな、ごめんなさい。今日二条君に色々言われて、わたし……みんなの事疑っちゃいました。みんな、あんなに私の事心配してくれているのに……」

「知佳ちゃん、話は沙織から聞いたよ。今回は疑われても仕方ないと、みんな思っているから気にすることはないよ」

「そうそう、あんたはまだ子供なんだし、相手が悪かっただけだ。気にすることはないよ。むしろもっと早くに手を打てなかった私たちの方が知佳ちゃんに謝るべき事なんだ、ごめんよ」


 その後はお互い謝罪合戦になってしまったのですが、最終的に今後もっと時間をかけて本当の家族になっていこう、信頼を築いていこうと言う事でおさまりました。

 その中で、もしこの家が嫌になったのならここを出て近衛の家で暮らしてもいいんだよとも言ってもらえましたが、今の私の家はここなのでね、その事もきちんと伝えました。

 そうしたらお爺ちゃんや高志伯父さんが泣き出してしまって……

 何やら泣いた理由は悲しみからではなく、嬉し涙なんだそうで良かったのですが、今までも色々と心配かけていたんでしょうね。


 そして今後学校をどうするかですが、そこでとんでもない案が出てきました!

 なんと、私に短期海外留学しないかと、お婆様が言い出したのです!


 その案にびっくりしていたのですが、どうやら本当に留学するわけではなく、留学を名目にしばらく学校を休まないかと。

 そしてその間ダンジョンに行ってくれないかと言う事でした。


 と言うのは、やはり沙織さんの病気の件が心配で、なるべく早く治してあげたいと思っているらしいです。

 しかし当初は私まで学校を休ませるのは悪いから、私抜きでダンジョン攻略を進めることを考えていたのだとか。


 しかし、玲子さんたちにその件を相談した所、私抜きだと逆に攻略速度が落ちるので、今まで通りが良いだろうとなっていたらしいのですが、今回の件で私が学校に行きづらいのでは?と言う事になり、それならいっその事対外的には短期留学と言う事にし、その間ダンジョンに行ってほしいんだそうです。


 ダンジョンに行く理由が理由ですし、勉強については沙織さんはじめ、玲子さんや榊さんが家で見てくれるそうなので、学力的に遅れることもなさそうですし、行ってもいいかな?って思います。

 ですが、事が事なので今すぐ返事をする必要はなく、数日考えてから答えを出してほしいと言われました。


 もっとも、わたしの考えはもう決まってますけどね!


 しかし、そうなると今度は阿方さん辺りがうるさくなりそうですが大丈夫ですかね?

 あ、そちらについても皇居ダンジョンの攻略が早まるだけなので、それを理由に黙らせるんですかそうですか。


 その後は皆の学生時代の話を聞いたり、思い出深いお話を聞いたりと、夕食までの間家族団らんと言えるひと時を過ごしました。

 今回いろいろとあったけど、今までよりもずっとみんなと家族として近づけたかなと、結果的に良かったなと思える一日となりました。


 そして夕食後にGWはどうするかという話になり、私にどこか遊びに行きたいところはないかと聞かれたのですが、その時に沙織さんからはクラスメイトが海外旅行に行く話をしていた時に私が気にしてたよね?と暴露されたのですが……


「いや、気にしてたというか、GWに気軽に海外旅行に行くとかみんなお金持ちなんだなって思っただけだよ?」

「でも、知佳ちゃんはすでに行こうと思えば自分のお金でどこへでも行けるくらい稼いでるだろう?」

「そうだね、クラスメイトは所詮親のお金だろうけど、知佳ちゃんは自分のお金で行けるくらい稼いでるはずだよ?」

「あ、私たちが出さないって事じゃないのよ?行きたいところがあるのなら、ニースでもロスでもパリでも、どこへでも連れて行ってあげるわよ?」


 などと、一部ちょっと不穏な発言もありましたが、自分で行けるほど稼いでる?


「え、私そんなお金ないよ?お祖母ちゃんの残してくれたお金使えば行けるかもだけど、それは何か違うし……」

「あれ、玲子さん知佳ちゃんに伝えてないの?」

「あー、金額とか教えてないですね。必要なものがあれば買ってあげるつもりではいるんですけど、今の所そういうのもなさそうですし」


 そして聞いて驚いたのですが、以前ダンジョン関連のお金を振り込むために作った私専用の口座に入金される予定だそうで、確かに行こうと思えば自腹で海外旅行も行けそうです!ですが


「んー、海外かぁ。特にこれっていうのはないかなぁ。それよりは皆で一緒にどこかでお花見とかピクニックとかのほうが、いいかな?」


 そういうと、何人かの方からは生暖かい目線が……そしてお爺ちゃんやお婆様なんかは突然ハンカチで目元を抑え始めて


「行こう、近いうちに必ず行こう!良しそうと決まったらっ」

「あんた、どこ行くつもりだよっ!今は完璧な計画を立てる段階で、まだ行動に移すんじゃないよっ」


 とお爺ちゃんはいきなり立ち上がり何やらしようとしましたが、即座にお婆様にたしなめられるという事がありました。

 その後はどういうところに行きたいかなどの話になりましたが、桜はね、今年はすでに散っちゃってるのでお花見は来年と言う事で、今年はどこかへピクニックに行こうという話になりました。

 ピクニックは近衛のお祖母ちゃんが元気な頃に、玲子さんに連れて行ってもらって以来なのでね、楽しみです!


 そして、結局のところGWの基本行動は皇居ダンジョンの攻略がメインと言う事になりました。

 その話になった時に、メンバーも6人そろったし、榊さんも問題ないのでみんなきちんと装備やスキルを整えて、本格的に攻略しようと言う事で話がまとまりました。


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― 新着の感想 ―
[一言] 「あれ、玲子さん知佳ちゃんに伝えてないの?」 「あー、金額とか教えてないですね。必要なものがあれば買ってあげるつもりではいるんですけど、今の所そういうのもなさそうですし」 要るものがあれば…
[一言] 確かにここしばらく強引な内容で、個人的にはスカッとする展開ではなかったとは思いました。 でも毎回の更新を楽しみにしてる作品です。 これからも読もうと思ってますので、たくさん更新してくれると嬉…
[一言] つい色々言ってしまい申し訳ありませんでした。 作者様のご負担になってもいけませんので 今後は内容について指摘する感想は控えさせて頂きます。 内容や書き方を強要する意図も無いので ご自由にお書…
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