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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第一章 その時地球が震えた
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これはドレスですか?いいえ、普通のワンピースです(改稿済)


 お風呂、とても大きかったです。

 湯船も、沙織さんの胸も……ぐぬぬ


 服を脱ぐ時に気が付いたのですが、来る時のおもらしは外にはいてるパンツはもちろん、魔改造されたパンツにも一切の痕跡がありませんでした!

 なんなんでしょうねこれ?

 あと、脱ごうとして消える所は沙織さんには見られていなかったようなので、特に問題になりませんでした。


 しかし服を脱いだ後に大問題が!

 お風呂用の松葉杖、持って来てませんでした。それに気が付いたのが服を脱いだ後というね。

 困っている私に気が付いたのか、沙織さんが肩を貸してくれ……ごめんなさい肩は借りれませんでした、身長差的に!

 身長160cm以上ありそうな沙織さんに対して140cmあるかないかの私だからね、横から支えられる形でお風呂に入りました。


 やっぱり沙織さんて表情がほぼ変わらないし、言葉も抑揚がほぼ無いというか感情のこもってない感じですが、中身は優しい人なんですね。

 そしてその時、顔にふにゅんて、ふにゅんって柔らかいものが!もちろん反対側には玲子さんのふにゅんが!!

 ぐぬぬ、この半分でいいから分けてくれないかなぁ。


 湯船の中でも私を中心に3人並んでゆっくり浸かったのですが、沙織さんのパーソナルスペースは意外と狭いのか、湯船のなかでは私の隣にべったり張り付いていました。

 湯船がちょっと深めだったので、おぼれたら大変と思ってくれたのかな?

 玲子さんも、べったりと言うほどではないですが私の隣に。

 でもそうすると見えるんですよね、左右の視界の端に4つのお山が!

 まぁ、そのおっきなお山は見なかったことにして、ゆっくりと大きなお風呂を楽しませていただきました。


 そんな感じでお風呂自体は特に問題なく入れたのですが、湯上りで一つ問題が。

 着替えが用意されていたのですが、下着はレースをふんだんに使ったちょっとアダルティーな物。

 そして服は可愛い感じのAラインワンピースだったのですが……わたし的にはワンピースというよりはドレスに近い気が。

 こんな高そうな服着て良いのかな?そう悩んでいた所、着るのが大変だと思ったのか沙織さんが


「着るの手伝うわね、その足じゃ大変でしょう?」


 と言ってきてくれたので、素直にその好意を受け取り着るのを手伝ってもらいました。

 着せてもらった後に大きな姿見で全身を見せてもらったのですが、こんな綺麗なお洋服は初めて着るのでちょっと照れちゃいました。

 そんな自分の姿にちょっと照れていると後ろから小さな声で


「あぁ、やっぱり可愛い……」


 と聞こえたのですが、いまのって沙織さん?お世辞かな?お世辞でも可愛いって言われると嬉しくなっちゃいますね!


 それにしても沙織さんて足の悪い人の介護をした経験があるのかな?

 お風呂入る時に思ったのだけど、行動の節々でこっちをさりげなく気遣ってくれているのが分かるんだよね。

 誰か身近な人で足が悪い人がいるのかな?あ、曾お婆ちゃんが結構なお歳のはずだから、その補助とかしてるのかな?


 そんなこんなで無事着替えも終わり、夕飯まではまだ少し時間があるとの事なので一度お部屋に戻ることに。

 部屋に入るとミミちゃんが寂しかったのか突進してきたので、膝に乗せてもふってあげました。


 もふってあげたのですが、ミミちゃんちょっとくさい……お風呂上がりのせいかにおいに敏感になっているからかな?

 これ、もしかして新しいお洋服にも臭い付いちゃったかも?

 せっかく綺麗なお洋服に着替えて、さらにはこの後皆さんとの夜ご飯という名の会食があるのにちょっとまずいかもですね。

 どうしようと悩んだ所、さっきちらと見たスキルの白魔法に浄化というのがあったのを思い出したので、さっそく使ってみる事に。


 浄化っていうくらいだから綺麗にするんだよね?

 そう思ってミミちゃんに向かって浄化を使ってみたらミミちゃんが一瞬だけうっすらと白い靄に包まれた気がしました。

 その靄もすぐ消えちゃったので気のせいだったかもしれないけどね。


 その様子を見ていた玲子さんから質問があり


「知佳ちゃん、いまなにしたの?」

「んと、ミミちゃんがちょっとにおったから浄化っていうのをね、やってみたの」

「浄化って何?」

「魔法?」

「ま、魔法!?魔法って……あー、例のダンジョンクリアでもらった?」

「そうそう、白魔法に浄化っていうのがあって、綺麗に出来そうな魔法だからやってみたの」


 そう説明したところ、玲子さんはミミちゃんを抱きかかえ匂いを嗅いで


「おぉ、全然匂わないよ。良いねこれ、後でわたしの車の中にもかけてくれない?ほら、車ってどうしても空気が籠るから独特の臭いがね」

「わたしはあの匂いは玲子さんの車ーって感じで意外と好きなんだけど、玲子さんが気になるなら時間ある時にやってみるね」

「あ、知佳ちゃんが気にしないなら今のままでいいや」


 そう言った時の玲子さんの顔はどことなく嬉しそうでした。


 そうそう、お洋服にも臭い付いちゃったかもしれないから、自分にも浄化掛けておこーっと。

 自分に浄化をかけると、お風呂に入ったばかりなのに少しスーッとする感じがして、さらに綺麗になった気がしました。

 これ、忙しくてお風呂入れない時とか汗かいた後なんかに良いかも!


 そうして魔法が意外と使える事が分かったので、その後はご飯の呼び出しがあるまでスキルの詳しい説明を見て時間をつぶすことに。

 とりあえず一番お世話になっている鑑定を調べてみる事にしましょうかね。


====================


 鑑定・極 LV1

  ジャンルにこだわらずに鑑定することができる

  スキルのレベルにより鑑定結果がより詳細になる


====================


 うん、そのままだね!

 ジャンルにこだわらずってわざわざ書いてあるって事は、他の鑑定には種類があってそのジャンルしか鑑定できないって事かな?

 で、わたしのはクリア報酬で極ってなってるから、細かい事を気にしなくて良いやつをもらえた?


 次はっと、意外と普段使い出来そうな白魔法かな?


====================


 白魔法

  ライト

  ヒール

  状態異常回復

  呪解除

  浄化

  聖域

  リジェネレイト


====================


 ふむふむ、それぞれの詳細はっと


====================


 ライト

  光の玉を任意の場所に出す

 ヒール LV1

  怪我を治す

 状態異常回復 LV1

  体の状態異常を治す

 呪解除 LV1

  呪を解除する

 浄化 LV1

  対象を浄化する

 聖域 LV1

  指定した場所に害意ある者の侵入を拒絶する領域を作成する

  また、聖域内で安静にしている場合、HP、MPの回復が早まる

  効果範囲はLV×1mの半径の球状

 リジェネレイト LV1

  失った肉体を再生する


====================


 なんか、そのまま?とりあえずRPGなんかの聖職者系って思えばいいのかな?

 そしてこの中で現状一番使いそうなのは浄化かな?

 これがあれば汚れが落ちるっぽいし、暑くて汗かいた日なんかもこれを使えばさっぱり出来そうだしね。


 次に使いそうなのはライト?夜とか楽そう。

 あ、ヒールか状態異常回復で足治らないかな?試してみる価値ある……かも?よし、早速やってみよう!

 と思ったのだけど、ヒールを掛けようとしたら、なんとなくだけどこれじゃ治らないというのが感覚的に分かってしまいました。

 レベルが足りないのか、はたまたヒールじゃ治らないのか……


 あの謎の声の言ってた感じだと、きっとヒールじゃダメなんだね。となると、状態異常回復やリジェネレイトだと……

 あぁ、やっぱり駄目なんだ、これもやる前から分かっちゃった。

 これ、もしかして怪我してすぐなら治せたのかな?あのときこれがあればお母さんも……ぐすん。

 私が落ち込んだのが分かったのか、玲子さんが心配して声を掛けてくれたので理由を説明したのですが


「済んだことをクヨクヨしても仕方がないわよ、過去は変えられないの。それよりこれからどうするかでしょ?その力を上手く使って、エリクサーを探して、足を治そう?わたしも協力するから!」

「玲子さん……ありがとう。そうだよね、私の足はまだ治る可能性があるんだもんね!」

「そうそう、前向きに行きましょう。きっと亡くなったお父様やお母様、お婆様もそれを望んでいると思うわ」


 トントン


 と丁度一区切りついたところでドアがノックされました。


「あ、はーい」

「沙織です。夕ご飯の支度が出来たようなので迎えに来ました」

「あ、沙織さん、ありがとー」


 それじゃ、ご飯に行きますかね。


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勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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