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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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食べるのはお野菜だけですか?いいえ、お肉も食べます

お久しぶりでございます、約2年ぶりの投稿となります。

以前と違いゆっくりペースになるかと思いますが、また読んでいただければ幸いです。

 無事弓も購入できてほくほく顔でお家に帰ってきました!


 今日の夕飯はね、昨日とってきた鳥肉を使った水炊きだそうです。


 お鍋ですよお鍋!近衛のお祖母ちゃんと暮らしていたころに何度かやったっきりなので楽しみです。


 楽しみだったのですが……


「うま、うっま……なんだこれ……」

「この……出汁がまた……」

「お肉だけじゃなく、お野菜もおいしいですね!」

「ダンジョン産の肉は侮れないねぇ」


 と皆さんお鍋に熱中しています!


 確かにおいしいです、こんなおいしいお鍋今まで食べたことないです。

 ちなみに、高志伯父さんもお爺ちゃんもどうやらお肉ばかり食べてるようで、お婆様や美雪伯母さんに注意されています。

 しまいには取り皿にお野菜山盛りよそわれてしまいましたよ?


「ちょ、何もこんなに野菜ばかり入れなくても……」

「今まで食べてない分です、あなたたちがお肉ばかり食べてたら知佳さんが食べる分がなくなってしまうでしょ!」


 そういわれた瞬間、二人ともすまなそうにこっちを見ていたので


「あ、私お野菜好きだから大丈夫だよ?」


 とちょっとフォローしてみました。実際鶏肉の出汁が効いているのかすごく美味しいです、特に白菜!


「このお肉は知佳ちゃん達が取ってきたんだから、ちゃんと食べな!」


 と逆にフォローされてしまいました。でもね、これでもお肉も少しは食べてるんですよ?

 でもまぁ、せっかくなのでもう少しお肉いただきますかね。

 ミミちゃんもどうやらお鍋が気に入ったようで、お肉とお野菜を取り皿にとって少し冷ましてから渡してあげるとガツガツと勢いよく食べています。



 そんなこんなでおいしいお夕飯が終わった後のいつもの報告会ですが、今日は弓を引き取ってきたこと、お店の人の気配りがすごくよかった事などを報告しました。

 それを聞いてどうやらお婆様たちは思うところがあるらしく、グループ企業で囲い込もうと相談しています。

 ちょっと気になったのでどういうことなのかを詳しく聞いてみたところ、将来的にダンジョンが一般開放されたときにやはり武器が必要だろうと。そしてその武器などを扱う専門ショップを全国展開する方向で考えているのだとか。

 その中でも、弓に関してのアドバイザー的なことをできる人材をどうするか悩んでいたようですが、今回の件であのお店の店長さんに白羽の矢を立てるのだそうです。


 そんなこんなで今日も一日終わり、明日はまた皇居ダンジョンです!



……



 あーさー、さて今日は学校が終わった後に皇居ダンジョンに行って、初の弓での戦闘参加です。

 いや、過去にもドロップした弓で少しは戦っていたのですけどね、やっぱり自分専用武器というものは何かこう……来るものがありますよね!

 と言う事で今日も一日頑張りましょー。



 さてさて、授業も無事終わり、これからまた皇居ダンジョンです!

 弓もちゃんと異次元倉庫にしまっておいたのでね、ダンジョンの中で取り出しますよ!


 今回もね、前回に引き続き21階層の探索です。

 まだみんなの自転車が来ていないので、今回22階に行けるかどうか不明なのですが、探索に費やせる時間は3時間ほどあるのでね、一応22階層目指して頑張ることになっています。


 早速ね、異次元倉庫から弓を取り出しまして、矢筒も車いすに取り付けていつでも矢を射れるように準備です。

 今回は敵が遠くに出てきたらまず私が弓で先制攻撃することになっていますのでね、責任重大です!


 そして見える範囲での地形(木々の密集地や藪、丘などですね)を地図に書き込みつつ次の階層への魔法陣を目指してしばらく進むと楓さんから向こうの茂みに何かいるとの報告が。

 その場所を詳しく聞いて鑑定をかけてみたところ、どうやら雄鶏1、雌鶏4の5匹構成のようなのでね、敵の構成をみんなに伝えつつさっそく弓で攻撃してみましょう。


 どうやら真ん中が雄鶏のようなのでそれを狙って……


「ていっ」



 敵までの距離は50mほどあったのですが、どうやら見事に命中したようです、やったー!


 真ん中の雄鶏が突然倒れたことで周りの雌鶏もこちらに気が付いたようで、そのままこっちに突っ込んできます。

 この時点でみんなにも見えたようで、葵さんが前に出て盾を構え迎撃の準備を……


 ですけど所詮鶏ですからね、葵さんの前方3mほどのところに幅1m、長さ4m、深さ1mほどの堀を横向きに展開します。

 すると、みんなも私のやりたいことに気が付いたのかその場で雌鶏がこちらに来るのを待ってくれています。


 そのまま雌鶏が来るのを待っていると……見事に堀に落ちました!

 あとは雌鶏が出てくる前に堀の上からタコ殴りです。


 内訳は、沙織さんが槍で2匹を刺し殺し、玲子さんが剣で2匹の首をはねるといった感じです。

 これで今回の戦闘は終了なのですが、一つ問題が……


 それは何かというと、最初に倒した雄鶏、かなり向こうにいるんですよね。誰かに走ってもらってもいいのですが、それだと間に合うか微妙なので、私が車いすで急いで雄鶏の場所まで行くことにしました。

 いままでね、そんなにスピード出したことなかったのですが、ここは原っぱなのでね、思いっきりスピードを出して行ってみます。


 スピード出してみたのですが……

 いや、早い、早いです!走り出して10秒とかからずにたどり着きました。


 なんとか消えちゃう前にたどり着けたようで、雄鶏の死体も確保です!


 ふっふっふ、これでまたあの美味しい水炊きが食べられますよ。

 と思ってほくそ笑んでいると、突然頭に衝撃が!?


「いたっ」

「知佳ちゃん、突然一人で突っ走ったら危ないでしょ!」


 どうやら玲子さんにげんこつされたようです。

 いわれてみれば確かに……周りに敵がいない保証はないですしね、ここは反省しなければ。


「ごめんなさい、雄鶏が消えると思ったらつい……」

「まぁ、言いたいことは判るけど、安全第一よ?」

「はーい」


 失敗失敗、そうですよね、私たちがここのダンジョンで先行しているのは安全確保の意味が強いんですよね。いくら鶏肉が惜しいからって安全をないがしろにしちゃだめですよね。


「それにしても、敵の死体が消えるというのはこういう時に問題になるわね?長距離攻撃手段の思わぬ弱点ね」

「そうですね、今後はその辺も考慮して攻撃しなければですね」

「それもありますけど、敵が消えるまでにどのくらいの時間がかかるのか、正確に測ったことってなかったですね」


 いわれてみれば、ほっておけば消えるというのが分かってから、実際にどのくらいの時間で消えるかは調べてなかったですね。


「以前他のPTが調べたそうですが、確か30秒ほど放置していると消えると聞いた記憶があります。ですので、戦闘終了後にある程度は時間の余裕があるので慌てずに行動しましょう?それで間に合わない場合はあきらめると言う事で」


 そうですね、敵が消えちゃうかもと慌てた結果誰かが怪我したりしちゃいやですしね、そうしましょう。

 そして皆に今回の先行の事を謝り、気を引き締めなおして先に進むことにします。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[一言] ずっと、まだかなまだかなと待っていました!!! 待っている間、いろいろな作品を読み進めましたが、なかなか心躍る作品に出会うことが無かったです。 これからの楽しみが帰ってきたのでうれしいです。…
[一言] お帰りなさい 1から読みなおしましたやっぱり面白い ちかちゃんの名字、近衛がどのように関係して来るのか気になってたので つづきが読めて嬉しいです( ≧∀≦)ノ
[一言] 色々忘れてる、始めから読まねば。
感想一覧
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