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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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魔法を覚えますか?いいえ、まだ覚えません


 21階層での初戦闘を終え、みんなで集まってちょっとした話し合いを。


 なので、私達の周りにスキルで高さ3m、半径4mほどをへいで囲んで安全地帯を作成。

 その上で聖域サンクチュアリを展開します。

 これでもしモンスターが襲ってきてもそうそうやられることは無いでしょう。


 そして安全地帯を作成した上での話し合いはと言うと……


「やっぱりここからは遠距離攻撃も必要ね」

「そうですね、今までなら通路だったのでそれほど遠距離攻撃を必要としていませんでしたけど、これだけ開けていると遠距離攻撃は必須ですね」

「知佳さんの弓は受け取りに行くのは明日でしたっけ?」

「その予定だねぇ」

「あとは、やはり各自1つは攻撃魔法を持った方が良さそうね。敵が見えたらまず魔法、そして近づいてきたら今まで通りって感じかしら?」


 などと、今までとは地形が違いますのでね、今後の戦い方も方向転換しなければと言った感じの内容になりました。


 ですが、近い内にもう一人増えてその方に魔法メインで戦ってもらう予定なので、今すぐみんなが魔法を覚えるというのも悩み物なんですよね。


 結果としては今週末までに新しい人が来るのならみんなが魔法を覚えるのは待つ、もっと遅くなるのなら先に覚えちゃおうという事で話はまとまり、今日は無理しない程度にどんな敵が出るのかを調べようという事になりました。

 もっとも、先ほどの戦いでも誰もダメージを受けていないので、戦闘に時間がかかるだけな気もするんですけどね。


 話がまとまったので塀を解除し、次なる敵を探して林の方へ移動していると、どうやらまた草藪の方に敵がいるようです。

 草藪まではまだ60mほどあり敵の姿は見えないですけど、草藪に隠れていると草の上の方が不自然に揺れるので結構わかりやすいですね。


 んー、やっぱりその辺はモンスターという事でしょうか、隠れているつもりで隠れ切れていないですね!


 そして出てきたのは、雄鶏1匹に雌鶏3匹の鶏4匹構成です!


 あれですかね?もしかしてハーレムなんでしょうか?


 そしてレベルは11~14とこれまた高めです。

 その事を伝えていると、どうやら雄鶏が息を吸い込んでるように見えます!


 なので、結界の範囲を最大の4mまで広げてみんなが範囲に入る様にしたとほぼ同時に叫びを使ってきました。

 何とか間に合ったのでみんなはダメージは受けていませんが、それでも大音量の叫びを聞いた後なので動きが若干鈍くなっていますね。


 雄鶏が叫ぶと同時に雌鶏が突進してきましたが、先頭にいる葵さんの1mほど先に幅1m、横幅4m、深さ1mのほりを作った所、雌鶏は見事その中に落ちてくれました。

 それを見たみんなの感想はと言うと


「あー、鳥だと歩幅狭いし、こいつら飛べないからこういう手が使えるのか」

「いい感じで落ちてくれましたね」

「飛べない鳥はただの鳥」

「いや楓さん、飛べる鳥もただの鳥だからね?」


 その後、葵さんにはアトラクトで雄鶏の注意を引いてもらい、玲子さんと沙織さんで落ちた雌鶏3羽を処理してもらいます。

 葵さんが雄鶏の注意を引いている間に私はロックジャベリンを唱えて横から雄鶏に攻撃です!

 その攻撃はうまく雄鶏に命中し、雄鶏は槍が胴体に刺さったまま横に吹っ飛びました。

 そしてその隙を狙って、楓さんが後ろから雄鶏の首をナイフで掻き切りトドメをさしてくれました。


 こうして対鶏戦も終わりましたが、今回はドロップアイテムとして鳥のもも肉1つと初級HPポーションも落ちました。

 さすがに階層が深いだけあってドロップも良くなってきているようです。


 この辺の階層を探索していたら鶏肉には困らなさそうです。

 どこかにオークかイノシシはいないでしょうか。

 いればお肉がたくさん取れそうなんですけどね。



 さて、さらに林に向かって進んでいくのですが、今度は林の木々の間に何か動くものが見えました。

 ですので一度移動をやめてよく見てみる事に。


 なんとなく、なんとなーくですが小型の人型に見えますので、ゴブリン辺りでしょうかね?

 と思って見ていると、ちょっと大きめの人型も見えましたので、ホブゴブリンは居そうですね。


 そしてふと思ったのが、鑑定の有効範囲はどの位なんだろうと思い、まだ100mほどありますが鑑定を使って見る事に!


 なんと、100m向こうでも対象が見えていれば鑑定は使える様で、敵が判明しました。


 確認が取れたのは、ホブゴブリン1匹、ゴブリン2匹、コボルト2匹の合計5匹です。

 ただ、もしかすると木々の陰に隠れている敵もいるかもしれないので、その旨も皆に伝え、どうやって敵を迎え撃つか話し合っていたところ敵の方からこちらへやって来ました。


 んー、素人考えでは木々の陰に隠れてうまく戦った方が良い気もするのですが、そういうのを一切考えないというのは、やはりモンスターならではなのでしょうか?

 100mの距離をどたどたと走ってきているので、こちらとしては待ち一択ですね。


 そして足の長さのせいなのか、敵の移動速度がバラバラでゴブリンが遅れ出しています。

 味方を置いてくるとか、頭悪いですね。


 ですので、まずはホブゴブリンとコボルトを倒しましょう。

 まずは敵が30mほどにまで近づいた辺りで葵さんにアトラクトを掛けてもらい、葵さんに向かってくる敵の内先頭にいるホブゴブリンの足元を狙ってピットを!


 見事足場に穴をあける事に成功し、ホブゴブリンは穴に足をはめてすっ転びました。

 そしてそのホブゴブリンの若干後ろにいたコボルトは、突然転んだホブゴブリンにビックリして足が止まりましたよ?

 そこを狙って玲子さんと沙織さんが突っ込んでいき、一気に2匹に攻撃を仕掛けています。


 それと同時に私達もそちらに移動し、距離を詰めました。

 私達が着くとほぼ同時にゴブリンもやって来たのですが、そちらは葵さんがアトラクトで注意を引きつけ、その間に葵さんと沙織さんにコボルトを始末してもらいます。


 そしてホブゴブリンはと言うと、どうやら穴に落ちた足が折れたようで立ち上がることが出来ないようです。

 なのでホブゴブリンはとりあえず放置して、ゴブリンの1匹に向かってロックジャベリンを唱え、見事命中!

 もう一匹のゴブリンは楓さんが相手をしてくれて、その間にコボルトを始末した沙織さんが倒れているホブゴブリンに対してトドメを刺しています。


 こうなるともう敵はなすすべも無い様で、さほど時間がかかる事なく敵は全滅しました。


 装備のせいもあるのかもしれませんが、やっぱり皆さん強いですね!

 一度も攻撃を受けることなくこれだけの敵を倒しています。


 ここまで敵の攻撃を食らわないのなら、葵さんも良い防具にしてもいい気がするのは私だけでしょうかね?


 そんなこんなで、結局この階層で出てきた敵はこのダンジョンで今まで出てきた敵の内、階層ボス以外がレベル11~16の間で出てきました。


 んー、私達は装備を良くしているから良いですけど、これダンジョン対策室の方たちの普通の装備だと、かなりレベルを上げないときつそうですね。

 かといって、私達レベルの装備を購入できるだけのDPはさすがに渡せないので、頑張ってレベルを上げるなり、良い装備を作るなりしてほしい所です。


 そんなこんなでこの階層の敵の調査は終わり、今日の探索は終了という事になりました。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


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