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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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停学ですか?いいえ、ちがいます


 先生との話し合いというか、今回の件に対しての通達も3限目が始まるまでに終わり教室に戻った所、他の女生徒の方達も私の事を心配してくれていたのか、声を掛けて来てくれたので心配かけたことを謝罪し、もう大丈夫だと伝えておきました。

 そして高瀬さんはと言うと、どうやら早退したらしく教室にその姿はありませんでした。


 その後は特に問題も無く進み、休憩時間は今までは周りの方達とはあまりお話をしていなかったのですが、今朝の件が有ったからか色々な方が話しかけてくれるようになりました。

 それに付随して、いままでは沙織さんが他の方達との会話に混ざることはほとんど無かったのですが、今日は沙織さんもそれなりに話しかけられていました。




 そんなこんなで波乱の一日は終わり、お家に帰って来てからは夕飯まで錬金術をやる事にしましょうかね。


 指輪の元となる板があと2枚なので、とりあえずそちらを作る事にしましょう。

 また鉄貨から作ってもいいのですが、いつまでもそれではそのうち大物を作る時に困りそうなので、今回は何とか鉄鉱石から板を作れないかを試す予定です。

 ちなみに今回のお目付け役も玲子さんでした。


 ネットで調べた感じだと、鉄鉱石から抽出するにはまず鉄と石の部分の分離のために一度ドロドロに溶かさないといけないようですが、手持ちのるつぼだと鉄鉱石が入りそうにありません。

 そして溶かした後に鉄のインゴットにするための型も用意してないんですよね。

 ですので、まずは型の用意をしなければならないのですが、こちらはお婆様におねだりしちゃいましょう。


 そして鉄鉱石から鉄の抽出ですが、溶かさずに砕いて鉄の所だけを取り出すとかはできないんでしょうかね?

 とりあえず砕いて鉄の多い所と少ない所を分けてみましょうか。


 と言う訳で、取り出しましたるハンマー!

 といっても、お婆様が用意してくれていた普通の金づちですけどね。


 これで手で握れるくらいの大きさの鉄鉱石をカンカンと叩いて鉄分抽出!

 と思ってやっていると、ボロボロと鉄鉱石の表面からばらばらと砕けて表面の土?砂?がどんどん落ちていきます!

 そして手に持っている鉄鉱石はどんどんと鉄の色になって行くのですが、もしかして鉄鉱石って鉄の塊に石とか砂、土がこびりついているだけなんでしょうかね?

 その結果、銀色というか鉄色の塊になってきました。

 

 最終的には最初の半分くらいの大きさになったあたりでほとんど土とかが落ちなくなりました。

 そしてカチンカチンと鉄をハンマーで叩いている音しかしなくなったので、これはこの辺で終了。

 どうせなので他の鉄鉱石からも鉄分抽出しておきましょう。

 そして5つほどやったあたりでそろそろ夕飯の時間と言う事で、浄化で手を奇麗にした後にちゃんと石鹸で洗って御飯に。


 今日のご飯は、私の手のひらサイズの小さめのステーキと、各自に一つづつの小さめのお鍋でした。


 しかもこのステーキはイノシシのステーキだそうです!

 イノシシってブタの一種だと思っていたのですが、どうやらステーキにすると豚肉と言うよりも牛肉に近い見た目の様で、色的には黒っぽい感じでした。

 そしてナイフで切り分けようとすると、切り口から肉汁がじゅわっと出て来て、鉄板の上に滴り落ちて良い匂いが漂ってきます。


 未知の味に期待して、一口目は何もつけずにぱくっと行くと、お口の中に広がる豚とも牛とも言えない味がじゅわーっと広がって……

 とても美味しいです!

 風味としてはちょっと獣臭いかな?と言う気もしないでもないですが、逆にこれこそお肉!と言った感じでこれはこれで美味しいです。


 そして用意されていたソースを付けてさらに一口。

 今度は甘みのあるソースとお肉のハーモニーが!

 しかも先ほどあった臭みがソースによって見事に消されています。

 これはご飯が進みますよ?

 でもそんなお肉も小さめのため、5切れでなくなってしまいました。


 ちょっと物足りないかな?と思っていると、そろそろ鍋の方も食べごろとの事。

 このお鍋、鉄製の小さめの物なのですが、下に固形燃料と言うのでしょうか?それが燃えていて席の前で煮込まれている状態です。

 旅行番組などの温泉宿での食事風景で、たまに各自の前に小さいお鍋が出されているのを見た事が有りますが、こんな感じだったのですね。


 そして蓋を開けるとむわっと立ち上る湯気と共にお味噌のいい匂いが……

 どうやら味噌仕立てのようで、こちらもこちらでとても食欲がそそられます。


 と言う訳で早速小鉢にお肉、お野菜をよそって、まずはお肉からぱくりと。


 んーーーっ、これも美味しぃー!

 これ、オーク肉より美味しいんじゃないんですか!?


 そう思って少し残っていた白米ごはんでパクパクと。

 ここで周りがあまりにも静かなのが気になって見てみると、他の皆さんも何も言葉を発することなく一心不乱に食べています!

 特にいつもたくさん食べているお爺様と高志伯父さんはまたもやお肉をおかわりした模様。

 そんなに食べると太っちゃいますよ?


 でも、私もご飯をちょっとだけおかわりしちゃいましょうかね?

 ということで、お茶碗に半分だけよそってもらい、何時もよりも多く食べちゃいました。

 お腹いっぱい大満足です!


 ミミちゃんもイノシシは大変気に入ったようで、私の横で食べていたのですが早々のうちに食べ終わり、私がお鍋を食べていると私の足をつついて寄こせと言ってくる始末でした。

 それを見たメイドさんがミミちゃんにもお代わりのお肉を持って来てくれて、ミミちゃんもかなり大量に食べてご満悦の様子でした。


 んー、イノシシって倉庫ダンジョンにも出て来てくれないですかね?

 もし皇居ダンジョンにしか出てこない様なら、皇居ダンジョンをクリアした後は取りに行けなくなりそうですよね。

 もし倉庫ダンジョンで出てこない様なら皇居ダンジョンで大量にとっておかないとですね!


 その後の話し合いでは最初は猪肉についてがメインだったのですが、途中で今日学校であったことを報告したところ美雪伯母さんも学校から連絡を受けていたようですが、そちらについての詳しい内容は沙織さんが美雪伯母さんに事前に報告してくれていたようで特に問題なく終了。


 その後は予習復習をして寝る事に、お休みなさーい。


作者注意:実際の鉄鉱石はこんな方法では鉄分抽出は出来ませんので、読者の方は絶対に真似しないでくださいね?


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[一言] すっと思ってた錬金術のコレジャナイ感がやっとコレデヨイに成りましたwww
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