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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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見てませんよね?いいえ、見えました


 あーさー、さてさて今日からまた学校なのですが、今日はいつもよりも早めに登校して高瀬さんの事を担任の佐々木先生に伝えておかないとですね。


 と言う訳でいつもよりも30分ほど早めに出発して学校へ。

 沙織さんに付き添ってもらって職員室へ行ったところ、さすがに先生はすでに登校していました。


 ですので、先生の元まで行って先週あった事を話すと、佐々木先生も体育の先生から話を聞いていたうえ、さらに朝玄関であった事なども伝えるとそこまでだったとは思っていなかったようで驚いていました。

 そして先生の方からも過剰な対応をしないよう注意してくれると言ってくれたので、これで一安心と教室へ移動します。


 そしてエレベーターを降りて教室へ移動していたのですが、突然横から何かが目の前に飛び出してきました!


「うわっとっと」


 どうやら階段を駆け上がってきた方が私にぶつかりかけ、なんとか私を避けてくれたようなのですが、その時に私が前に出していた松葉杖に足を引っかけてしまい松葉杖が前方に吹き飛ばされてしまい


「ふぎゃっ」


 結果としてそのまま前方に飛び込むような形でうつぶせに倒れてしまいました。

 そして場所的にも時間的にも周りにはそれなりの数の生徒の方たちがいるわけで……


「ブタ?」

「うわ、ケツでかっ」

「ちょ、背は小さいのに尻はムッチリとか、あの尻は反則だろう……」

「ち、知佳さん大丈夫!?」

「あれはあれで有りだな!」


 うごご、お尻がスース―する、これはスカートがまくれたに違いない!

 そう思って即座にまくれたスカートを直したのですが、周りの声から察するにすでにブタさんプリントのパンツを見られちゃった……よね?


「ちょ、モロ見えから見えそうで見えないチラリズムに……わかってらっしゃる!」

「ちょっと男子!そこは見ないであげるのがマナーでしょ!」

「あぁ、足太いのはちょっとどうかと思っていたけど、あれを見るにむっちりしているのもありだな」

「ホンっと、これだから男って駄目よね。近衛さん大丈夫?」


 ぐぬぬ、スカートが短いから今の体勢だと角度によってはまだパンツが見えているようですね、何とか体を起こして座りましょう!

 と、そこで沙織さんはじめ何人かの女生徒の方が寄って来て、周りの方達の視線から隠してくれたり起き上がるのを手伝ってくれたりしました。


「ちっ、撮影間に合わなかったか」

「いやお前、さすがにそれは駄目だろう」

「ここは意表をついて黒とかレースを期待したかった」

「誰か撮れたやついないか?」

「カメラ起動までは出来たがさすがに撮影は無理だな」

「ちょっと男子達、それ犯罪だからね!」


 うごごご、さすがに撮影まではされなかったようですが、やっぱりブタさんパンツは見られてしまった模様……

 ま、まぁ魔改造下着の上にブタさんパンツを履いているので、テニスでいうアンダースコートを見られたものとして割り切って……わりきって……ふえぇぇぇん。

 そんな風に思っていると、沙織さんが前方に吹っ飛んだ松葉杖を拾ってきて立ち上がるのを手伝ってくれました。


「やっぱり人の多い所で松葉杖と言うのも大変そうね。先生に言って車椅子の使用許可を取った方が良いのかしら?」


 などと言ってくれますが、人が多い所こそ車椅子は邪魔になってしまうと思うので、松葉杖の方が良いと思うのですよ?


「近衛さん、ごめんっ。急いでいて前をよく見ていなくて、躱したと思ったんだけど足が引っかかっちゃって。怪我とかしていない?」

「あ、はい。特に痛い所とかは無いので大丈夫……かな?」


 これもスキル『砦』の結界の効果なのでしょうか?ベッドの上にダイブした感じだったのでどこも痛くないですね。


「ホンとごめんなさい。そしてすみませんがお先に失礼します。僕今日日直なんですーーー」


 と、深々と頭を下げて謝った後、その男子生徒は教室にダッシュしていきました。

 寝坊したんでしょうかね。でも走るとまた誰かにぶつかるんじゃ?


 まぁ、見られてしまった物は仕方ないですし、教室に移動しましょうか。

 と割り切ってみても、見られたことに変わりはなく、顔が熱くなっているのが分かります。



 そして教室に来たのは良いのですが、なぜか周りを女生徒の皆さんに囲まれています。

 ど、どうしたんでしょうね、軽く周りを見てみるとどうやら私の周りを二重に囲んで、男子が近づかないようにしているようですよ?

 その証拠に、内側の方はこっちを見ていますが、外側の方たちは向こう側を向いています。


 そしてわたしの正面にいる方が、周りを見回して何かを確認してから私に顔を突き付ける様に近付けて話かけてきたのですが


「ねぇ、近衛さん」

「は、はひ」

「一つ、聞きたいんだけどね」

「な、なんでしょう?」


 その方の表情はかなり真剣なようですが、一体私に何を聞きたいのでしょうか?

 もしかしてダンジョンの事がばれたとか……いや、さすがにそれは無いと思うのですがちょっとドキドキです。


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