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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第一章 その時地球が震えた
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休憩中ですか?いいえ、ステータスチェック中です(改稿済)


 その後の話し合いで結局数日間泊まる事が決定してしまい、私のために用意されたというお部屋に案内されました。


 されたんだけど、一般家庭の家の中にエレベーターって着けれるんですね!この二条家が一般家庭と言っていいのかどうかは悩む所ですが……


 と言う訳で、私に用意されたお部屋は3階にあるようでエレベーターで3階へ。

 お部屋に着くまでに、洗面所やお手洗い、お風呂の場所なども説明され、洗面所とお手洗いは各階共通の位置、お風呂は小さめのは各階に、さらに1階に大浴場があるとかなんとか。

 ……ここ、ほんとうに家なの?旅館とかホテルとかじゃなくて?


「ここが知佳さんのお部屋よ。最低限必要と思うものは用意してあると思うのだけれど、不便を感じる事があったら遠慮なくいってね?」

「あ、はい。ありがとうございます」


 美雪伯母さんはそう言ってくれましたが、まだこのままお世話になると決めた訳では無いのにそこまで至れり尽くせりだと恐縮してしまいます。


「ちなみに隣は沙織のお部屋だから、分からない事や困った事があったら遠慮なく呼び出しちゃってね。お昼は呼びに越させるから一緒に食べましょ。それまではゆっくり休んで頂戴ね」


 そういって美雪伯母さんはお部屋から出て行ったのですが、沙織さんはまだお部屋に居ました。


「えっと、沙織さん?」

「わ、私の部屋、隣だから。何かあったら遠慮なく言ってきて。何もなくても来てくれてもいいけど……それじゃまた後で」


 と、美雪伯母さんに聞いたのとほとんど同じ内容を言ったかと思うとそそくさと部屋を出て行っちゃいました。

 んー?もしかしてそれほど嫌われてるわけじゃないのかな?なんにしてもちょっと精神的に疲れたので休ませてもらいましょう。


「知佳ちゃん、ソファーに移動する?それともベッドで横になる?」

「んぅー、このままテーブルで良いよ。それにこの車椅子、例の魔改造のせいか座り心地がすごくよくなってるのー」


 そう、あれ以降まるで最高級のソファーに座っているかの如く、長時間座っていても一向に疲れないのです。

 もっとも最高級のソファーなんて座った事ないけどね!

 いや、目の前にあるこのソファーはもしかしたら最高級ソファーなのかも?でもま、いっか。


「あ、このお部屋の中でミミちゃん放しちゃっていいのかな?」

「大丈夫じゃないかな?ミミちゃん用のお手洗いや水飲み用のお皿も部屋の隅に置いてあるし。ミミちゃん、お手洗いはここよ、ここでするのよ?」


 そう言われたミミちゃんはお手洗いを確認しだしましたが、どうやらここのお手洗いはミミちゃんのお眼鏡にかなったようです。


「大丈夫そうね、それじゃお茶入れるね。飲むでしょ?」


 緊張したせいかすごく喉が渇いていたのでとてもありがたいんだけど、なんだろう……このどこのお嬢様みたいな?すごく場違い的ないたたまれない気持ちになりますね。

 ここでお世話になるならこういうのに慣れなきゃいけないんだろうか?ハッ、もしかしてこれが二条家の一員としてってやつなの!?


 その後お昼まではまだ1時間ほどあるので玲子さんとまったりお茶をしていたんだけど、途中でダンジョンでもらったスキルについての話になりました。

 ぶっちゃけ私もあまり良く分かっていないので、玲子さんに説明しつつ各スキルの詳細を見てみる事に。


====================


 ユニークスキル

   砦

 レアスキル

   白魔法

   錬金術・全

   鑑定・極

   補助魔法

   生活魔法

   貫通攻撃


====================


 今私の持っているスキルはこれだけあったので、とりあえず上から見て行こうっと。

 知りたいスキルを意識してさらに鑑定をかけてみると……


====================


 砦 LV1

  近衛 知佳のために作成された世界でただ一つのスキル

  防御に特化している

  このスキルには以下の5つの能力がある


   能力向上

   結界作成

   拠点作成

   状況把握

   異次元倉庫


  能力向上(パッシブ)

   HP + レベル×100

   MP + レベル×100

   耐久度 + レベル×100


  結界作成(パッシブ)

   自分を中心に不可視の結界を展開する

   ・任意で解除可能

   ・害をなすものの侵入不可

    ※ただし、指定したものは侵入可

   ・結界内で安静にした場合、結界内にいる者のHP、MP回復速度上昇

   ・結界内は快適な状態が維持される

   ・最大サイズはスキルレベル依存

    ※半径がスキルレベル×1メートルの円状

    ※結界サイズは任意で変更可


  拠点作成(アクティブ)

   ・指定した個所を中心に物理的なへいおよびほりを作成することができる

   ・最大サイズはスキルレベル依存

    ※塀および堀の作成範囲は半径がスキルレベル×1メートルの円状以内の範囲

    ※スキルレベル×1メートルまでの高さ


  状況把握(アクティブ)

   ・周囲の状況を把握できる

   ※半径がスキルレベル×10メートルの球状

   ・ダンジョン内において出入り口の方向が分かる


  異次元倉庫(パッシブ)

   ・任意のアイテムを異次元倉庫に出し入れできる

   ・倉庫の容量はレベル依存

    ※1辺がスキルレベル×1メートルの立方体の空間

   ・倉庫内の時間は経過しない


====================


 うわぁ、これって……うわぁ……。

 ちょっと内容のすごさに二度見しつつ引いていると、それが雰囲気でわかったのか


「なに、酷いのがあったの?」

「酷いというかなんというか。こんなすごいの、私が持つよりもっとふさわしい人がいたんじゃないかなって」

「まぁ、運も実力のうち?もらえる物はもらっておこう!」

「確かにすでにもらったものだし、今更どうこうできないけどね。あー、でもあの声が言ってたのはこういう事かぁ」


 スキルの詳細を見ていて気が付いたのですが、この結界作成と言うものもそうだし、拠点作成もきっと義家族から自分や家を守りなさいって事なんだろうな。


「ん?何か言われたの?」

「んと、スキルをくれる時にね、他人からの干渉で色々と困っているようだし、その点についてと、安全快適にダンジョンをクリアするためのスキルにしようっていってたの」

「ふんふん、なるほど。それでこんなにすごいスキルをもらえたのね!」


 と、一人納得した感じでうなずいてるけど


「あれ?玲子さんこれ見えるの!?」

「ぜーんぜん」


 一瞬玲子さんにも見えているのかと驚きましたが、どうやら違ったようです。


「がくっ……それじゃ何、内容が分からないのにすごいって言ってたの?」

「いや、知佳ちゃんがそこまで言うって事はすごいんだろうなーってね」


 とあっけらかんとした表情で言われてしまいまいた。

 玲子さんのこういう所はある意味見習いたいですよね、ちょっと能天気すぎる気もするけど。


「まぁ、実際凄いんだけどね、どんなのかって言うと」


 とスキルの内容を説明してあげると、どんどん表情が引きつっていきました。

 やっぱり内容を知るとそうなるよね?


「確かにそれはすごそうね。ちなみに一般的なステータスとかってどうなってるの?」

「えっと、わたしのはこんな感じ」


 といって、とりあえずテーブルの上にあったメモ用紙に書いてみました。


====================


 LV:1

 HP:107/107

 MP:114/114


 筋力 :6

 知能 :14

 知恵 :13

 耐久力:207(+100)

 敏捷度:103(+100)

 器用度:15

 魅力 :16

 運  :15

 カルマ:+100


====================


「ふんふん、するとこのHP、MP、耐久力、敏捷度の4つがスキルの影響なのかな?あれ、でも耐久と敏捷だけ他とちょっと違うね」

「うん、この後ろの+100ってのが何なのかよくわかんないの」

「まぁ、他のスキルも全部鑑定しちゃえば解るんじゃない?」


 そう言われて他のスキルも鑑定してみたのですが、特にステータスに影響を与えるようなものはありませんでした。


「特に影響しそうなのはないねぇ」

「となると、残りは魔改造下着と車椅子?」


 なるほど、魔道具を装備=ステータスに影響という考え方ね、早速鑑定してみようっと。


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