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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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ついてこれないよね?いいえ、ついて行けます


 お家へ帰って来たのでお婆様に弓の件についていいお店を紹介してもらったお礼をしようと思ったのですが、まだ帰ってきていない様でしたので、先に料理長にイノシシのお肉を渡す事にしました。


 そのお肉を見た料理長はしばらくお肉をよく見たりつついたりした後に、かなりびっくりした様子で


「この肉……もしかしてイノシシですか?」

「うんー、今日出たの。これでまた美味しいお料理作ってね」

「わかりました、明日の夜にとっておきの物を作りましょう」


 と満面の笑みで言ってくれたので、私も満面の笑みで「期待してますっ!」と伝えておきました。


 そして夕飯後、お婆様に良いお店を紹介してもらったお礼と、店長さんがいかに私に気を使ってくれたか、そして良い弓が選べた点を報告しました。


 また、ダンジョンについても21階層まで到達したことを伝え、21階層からはダンジョンの中なのに空があって草原や林もあった事も合わせて伝えました。


「え?ダンジョンの中に空があったのかい?」

「うん、綺麗な青空だったよー」

「まぁ、確かに綺麗だったけど、本物の空なのかと言うと疑問だよね」

「でも、立体映像とか、天井に空の映像を写しているという感じではなかったですよね」

「ダンジョンていうのはいったい何なんだろうね。さすが地球の意志が作っただけの事はあるって事かな?」


 などと、皆さんもその時の感想を伝えてました。


「それにしても、次からは目標地点まで5km位だっけ?随分遠いねぇ」

「乗り物が使えず徒歩で5kmはかなり遠いですよね。しかもモンスターを警戒しながらとなると、学校終わってから攻略と言うのも難しいかもしれないね」

「ん?自転車持って行って移動すれば良いんじゃないの?」

「え?」

「え?」

「え?」


 私が移動手段を提案すると、なぜか皆さん「こいつ何言ってるの?」と言った顔で見てきたのですが、何かおかしいこと言ったでしょうか?


「知佳ちゃん、自転車持ち込みって、ダンジョンに?」

「うん。草原とか走るための自転車ってなかったっけ?」

「そりゃ、マウンテンバイクとかなら走れるかもしれないけど……ありなの、かな?」

「言われてみれば自転車とかは使えそうですよね。しかも知佳さんのスキルとか気配察知のスキルがあればある程度事前に敵を見つけられますし」

「でも、そうすると今度は知佳ちゃんが付いてこれないんじゃ?」

「んー、たぶん付いて行けるよ。この車椅子もね、いつの間にかレベルアップしていて移動速度も速くなってるみたいなの」

「へぇ?どのくらいの速度が出せるの?」

「んと、説明読むと時速30km位?」


 その速度を聞いた皆さんはかなりびっくりしたようで声をそろえて


「「「さ、30キローーー!」」」


 と言っていました。皆さん仲いいですね。


「それって原付バイク並じゃないの!」

「知佳ちゃん、何時もそんなにスピード出してるの?」

「いや、全然出してないよ?普段は昔と同じで皆が歩く位?そんなにスピード出す必要性もないし」

「だよね。いい?室内じゃスピード出しちゃだめだからね?」

「外でも基本的には駄目ですよ?」

「うん、必要ない限り出さないよ」


 まあ、私もそんな速度を出したことは無いんですけど、あの広さならその位は出しても大丈夫だと思うんだよね。

 そして、次回ダンジョンに行くまでに皆さん自転車を用意することになったのですが、葵さんはあの鎧で自転車に乗れるのでしょうか?そこだけが心配です。

 あ、もちろん持ち運びは私が異次元倉庫にしまって行いますよ?


 そんなこんなで次回のダンジョン探索には皆さん用の自転車を持って行く事が決まり、今日のお話は終了。


 その後は以前途中で止まっていた錬金の続きをちょっとやってみようと思い、玲子さんに付き合ってもらってキッチン(実験室)へ。

 今日は何をするかと言うと、以前作ろうと思っていた指輪をね、そろそろ進めないとなーと。

 素材としてコインを細長い板にした状態で止まっていましたからね。


 なので以前加工した指輪の元になる板を取り出して、これに対して彫刻をする事に。

 彫金用の工具もお婆様が用意してくれたので、以前紙に描いていたデザインをね、カンカンとんとんとやって彫っていきます。


 どうやら結界の範囲に入れているとサクサク彫れる様で、これカンカンやらずに直接カリコリやるだけでも彫れそうですね。

 なので金づちを使うのをやめてカリコリと……


 うん、あちこち狙ったラインを外してかなり酷い出来になりました!

 まぁ、最初から上手く行くとは思っていないので、次の板を出してまたカリコリと。


 3つほどダメにしてしまったところでそろそろいい時間だよと言われたので、今日はここまでにします。

 残り2つしか材料が無いのですが、まぁこれは全部失敗してもいいかな?

 失敗は成功の元って言いますし、今度時間が取れたらまた素材となる板を作らないとですね。


 あー、でもどうせ作るなら最近在庫がだぶついている鉄鉱石から作る方が良いのかな?

 鉄鉱石からだと溶かして生成してとかなんだっけ?

 今度その辺もヨウツーブとかウィッキーで調べてみよっと。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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