表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
116/232

戦闘非参加ですか?いいえ、戦います


 そしてやって来た18階の敵ですが、構成的にはゴブリン、コボルト、ホブゴブリンと言うのは変わりませんが、敵のレベルが9レベルと格段に上がっていました!

 ここの敵は初めてだけど、ミミちゃん大丈夫かな?

 そこでちょっと心配なので、コボルト一匹だけを残すようにしてもらい、コボルトだけになってからミミちゃんに戦ってもらう事にしました。


 なのですが、いざミミちゃんの出番になると大きくなる事も無く、上手く敵を翻弄しつつ攻撃しています。

 さすがに一撃でと言う事はありませんでしたが、戦闘中は特に危ないシーンも無く見事に撃退。

 これならこの階層でも問題なく戦えそうですね。


 そして一つ変化が……

 以前10階層以降に来た時はゴブリンが相手だと即戻ってきて戦闘に参加しなかったミミちゃんですが、ここではどうやらゴブリンがいてもきちんと戦闘に参加してくれています。

 もっとも、戻ってきた時は即座に浄化をねだってくるのですけどね。

 何か心境の変化でもあったのでしょうかね?


 ちなみに葵さんも楓さんも新たに覚えたスキルをいろいろ試していたようで、戦闘自体の時間は今までよりも長くなっていましたが、安定感で言うと今までとは比べ物にならないくらい安定していました。


 葵さんに関しては傍から見てもあまり違いが分からないのですが、楓さんは突然現れたり目で追うのがきついほどの速度で移動したりしていたので、傍から見ても格段に戦闘能力が上がっていると思います。


 また楓さんが気配察知とライトを覚えてくれたおかげで後方警戒および対策がさらに迅速になり、後ろから敵が来た時も掛け声とともに即ライトを使ってくれていたので対処もすごく楽でした。


 そんなこんなでこの階層も問題なく進んでいたのですが、ここで久しぶりにスキル『砦』のレベルが上がり4になりました。

 とは言っても、索敵範囲が広がるのと結界の範囲が広がる位なんですけどね。


 そしてその後魔法陣を見つけ、19階へ移動。



 ここの敵も構成は一緒ですが、どうやら敵のレベルが11になっています。

 どんどん強くなっていくのですが、こんなスピードで進んでいって大丈夫なのでしょうか?

 ちなみに私達のレベルも今日既に1レベル上がっていて、現在私がレベル15、他の人たちは14になっています。


 もうね、敵のレベルが高くなってさすがに皆さん一撃では倒せなくなってきたんですけど、そこはそれ今まで連携プレイもさんざん練習してきているので危なげなく敵をどんどん撃退していきます。


 そしてそんな中、今日から皇居ダンジョンに参加のミミちゃんも時には敵を上手く翻弄し、時には攻撃しとみんなと上手く連携を取って戦っています。

 そんな中私もね、たまには戦うチャンスが生まれまして、主に敵の中でもボスと思われる奴の顔めがけてロックジャベリンをドカーン!と撃ち込んでいます。


 どうやらホブゴブリンさんはロックジャベリンが苦手なようで、顔に撃ち込んであげるとあっけなく倒れてくれるので楽でいいですね!

 一応ホブゴブリンさんは敵PTに1匹しか出てこないので、そいつを倒すと敵の連携も崩れてバラバラ好き勝手に戦いだすんですよね。


 そんな感じで19階もあっけなく魔法陣へ到達し、20階へ移動です。


 時間的には現在午後2時と、この後買い物に行くにしてもまだちょっと早いかな?と言った時間なので少し探索しようかとなったのですが、この階層の魔法陣はどうやら近いようなので、いっその事買い物に行くのが多少遅くなっても20階を突破してしまおうという意見が出ました。


 明日からまた学校ですしね、その方が切りもいいという事でいるであろうボスを目指して出発です。


 そしてこの階層の敵ですが、19階層と同じくレベルが11だったので、10階層の時と同じくこの後ボスがいるからだとあたりを付けていたのですが、なんとこの階層ではネームドと言うんですかね?特殊個体がいました!


 その相手はと言うと、ホブゴブリンなのですが、名前が「ボブ」となっていました。


 その時の様子がどんな感じだったかと言うと


「敵6匹、レベルは11なんだけど、ホブゴブリンが3、ゴブリンが3」

「了解!って、ホブゴブリンが2匹以上って初めてじゃない?」

「しかもうち1匹はボブだって」

「え?ホブゴブリンじゃなくてボブゴブリンなの?」

「いや、ホブゴブリンのボブだって」

「それって、名前持ちってこと?」

「うんー、そいつだけ名前が有ったよ」

「じゃ、とりあえず知佳ちゃんはそいつメインで!ミミちゃんは他のホブゴブリンの気を引いて、皆は先にゴブリンやっちゃうよ!」


 と言った感じで戦闘が始まったのですが、ボブさんはね、いままでのホブゴブリンと同じくロックジャベリンを顔に撃ち込んであげると避けることなく顔で受け止めてそのままお亡くなりに。

 もしかしてこの階層って、ロックジャベリンがあれば余裕なんじゃないでしょうかね?

 まぁ、私の場合は貫通攻撃っていうスキルもあるので、もしかしたらそれの影響かも知れないですので、これをそのまま報告するのは不味そうですよね。

 その点についてはあとで葵さんと要相談かな?


 その後、他のホブゴブリンにもロックジャベリンを打ち込もうか悩んでいたのですが、どうやらその必要性は無さそうですね。

 ゴブリンはすぐに倒され、さらにホブゴブリンの内1匹をミミちゃんが咽をかみ破って倒し、もう一匹を葵さんがアトラクトで注意を引いている所に、横から沙織さんが槍を刺してトドメをさしていました。


 そしてドロップアイテムですが、ボブが落とした魔石は他のホブゴブリンよりも少しだけ大きいみたいですね。

 他の素材は落さないから、純粋に他の敵よりも少し強いだけって感じでしょうか?

 もしかして、この階層の中ボス的存在なのかもしれませんが、これ他の人達はレベル上げをきちんとして、装備もきちんと揃えないとかなり厳しいかもしれませんね。


 そして不思議なのが、その後もネームドが出てくる事が有ったのですが、皆さん名前が「ボブ」なんですよね。

 もしかして「ボブ」っていうのは個別名じゃなくて役職的な何かなのでしょうか。

 それとも出世魚みたく、ちょっと進化した個体が「ボブ」という名称になるのでしょうかね?


 そしていよいよ20階のボス部屋に到達です!

 今回はどんなボスがいるのでしょうね、美味しい食材を落とすボスだといいのですが……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
― 新着の感想 ―
[一言] 英語の教科書を連想しました。 Hi!Bob! No,I'm not Bob. I am hob yet.
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ