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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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特別な事をしていますか?いいえ、していません


 今日のKD対策室での報告会で出た話題なのですが……


「あの、一つお聞きしたい事が有るのですが……あ、答えられない事なら当然回答はいりませんので」

「えっと、どんな内容でしょうか?こたえられることなら答えますけど」

「実はですね、皆さん敵を倒す時に何か特殊な事とかやっていますか?」

「特殊な事……ですか?普通に敵を倒しているだけですが、なぜそんな事を?」

「実はですね……」


 そこで語られた内容と言うのは、KD対策室の方たちが倒した敵の数と私達が倒した敵の数からダンジョン入り口上の石の色の変わり方を見ていると、明らかに私達がダンジョンで敵を倒した時の色の減り方が早いんだそうです。

 そして敵のレベルや倒した数からみても明らかに私達が入っている時の色の減り方が早いのだとか。


 んー、何かあるのでしょうか?


「と言う訳でして、何か特別な事をやっているのなら、それが分かれば他のダンジョンでも有効な手段になるかと思いまして……」

「と言われましても、私達も普通に敵を倒しているだけなので思い当たる事は特にはありませんね」

「そうですか……では、もし何か思い当たる事が有りましたら、どんな些細な事でもいいので教えてください」


 まぁ、確かに私達が入っていると色の減りが早いというのは気になりますよね。

 んー、KD対策室の方たちと私達で違う事と言うと、レベルの差?敵の強さ?倒した数?


 でも、少なくとも倒した数で言うと、わたしが学校に行っている間もKD対策室の方たちがいっぱい倒しているので、数だけなら向こうの方が多いんですよね。

 そして、敵5レベル1匹と敵1レベル5匹をイコールと仮定した場合でも、向こうの方がはるかに多いんですよね。


 あと考えられるのは、敵のレベルに関係なくダンジョンの深い所の敵を多く倒した方が色の減りが早いとか?


「んー、確かに気にはなる……かな?」

「で、ですよね?そこでですね、明日一つお願いしたい事が有りまして」

「お願いですか?」


 そこで提案されたのが、明日朝一で私達に1階を踏破してほしいとの事でした。

 その時の討伐数と色の減り方を見る事で、敵によって減り方が変わるのか、はたまた他の要因があるのかを調べたいんだそうです。


 まぁ、1階なら1時間くらいですし、それで何か判るのならやってみても良いのかな?

 そう思っていると、玲子さんもその位ならと思ったのか了承しました。


 これで明日も皇居ダンジョンに来ることが決定ですね!

 と言う事で、今日の報告会も終わりお家に帰る事になりました。




 今日の食後のお茶会でお婆様に弓が欲しい件を伝えると、専門店に連絡を入れておくので明日の帰りにでも買いに行っておいでと言われました。

 その際、車椅子で使うのだから車椅子を持って行くのを忘れない様にと言われましたのでね、明日は異次元倉庫に入れちゃわないように気を付けないとですね。


 そして次なる話題はと言うと、皆さんに覚えてもらう魔法なのですが……


「魔法は、確かにある程度皆が使える様にした方が良いかもしれないけど、とりあえずあと一人魔法専用のメンバーが来るからね」

「そう言えばそんな話も有ったねぇ」


 そう話をしているとお婆様がすまなそうな顔をして


「新しいメンバーなんだけどね、まだ選抜段階だからもう少し待ってもらえるかい?」

「選抜と言うと、すでに候補は上がっているのですか?」


 どうやらすでにメンバー候補が数人いるようですが、その中で誰にするかが決まっていない様です。


「そうすると、その人が来てから攻撃魔法を選んだ方が良いのかしら?」

「取得する攻撃魔法の属性の希望があるかもしれないし、その方が良いかもしれないね」


「でも、現状で知佳さんに負担がかかっているのも確かですし、攻撃魔法以外で取るべきものがあるなら先に取っておいた方が良いのでは?」

「そうですね、攻撃魔法に関しては魔法専用の人が来てからにするとしても、補助魔法なんかは私達も先に取っておいても良いかもしれませんね」


 そう、何かの時のためにも皆にも最低限は覚えてほしいのです。

 とはいえ、覚えられるスキルの数に限りも有る訳で、無駄に覚えるのも悩みどころなんですよね。


「とりあえず魔法とは違いますが、私はタンク(盾職)として有用なスキルを覚えたいですね」

「んー、それじゃ盾職用スキルっぽいのをあらかた覚えちゃう?それでさらにスキル枠に余裕があったらヒールとかライトとかも覚えるとか?」

「そうですね、DP的に可能ならそうするのが今後の攻略のためにもいいかと思います」


 葵さんは今後も盾職を専門でやっていってくれるようですね。


「私は索敵とかそういう方面を覚えたい。その他に攻撃用魔法が1つ2つあればいいと思う」


 楓さんは盗賊系になるのかな?シーフとかシーカーとか言うんだっけ?

 そうすると防具の他に武器ももっと良い物を用意した方が良いかな?


「わたしは、どうすれば良いのか良く分からないのですが……」

「沙織お嬢さんは前衛兼中衛だから、攻撃魔法を1つ2つ覚えると良いと思いますよ?」

「前衛兼中衛……ですか?」

「そうそう、敵によって前衛と中衛を使い分けて戦う感じ?」

「となると、どのような魔法を覚えるのが良いのでしょうか?」

「そうですね、単体魔法と範囲魔法を1つづつって感じで両方覚えてもらうのが良いのかしら?」

「そうね、新しく来る人に魔法専門になってもらうとしても、さっきも言ったように属性の兼ね合いもあるから、沙織さんも普段は槍メインでいざという時は魔法でも攻撃できるって感じがいいかな?」

「でも、そうすると知佳さんの守りはどうするのですか?」

「そこは臨機応変でって感じかな?基本的には敵を後ろに通さなければいいだけだし、楓が後衛だから後方警戒しながら知佳ちゃんのガードも兼ねるって感じかしらね」


 そんなこんなで皆がどの攻撃魔法を覚えるかについては今日は保留となり、とりあえずは補助魔法系を覚えてもらう感じで話がまとまりました。


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