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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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これを着ますか?いいえ、着ません


 今手持ちがこの位だから……


「んー、全員で1000万DP位なら出しても大丈夫かな?」


「「「「い、いっせんまん!?」」」」


 そう言った時の皆さんの顔はなかなかすごい顔でした。


「どうせ後から必要になるなら先に買っておいた方が良いかなって」

「いや、さすがにそれは出しすぎじゃ……」

「そうそう、ウルフの魔石なら200万個分、この辺のゴブリンの魔石でも20万個以上ですよ?」


「でもねー、これ出し惜しみして誰かが取り返し付かない怪我したりすると、そっちの方が私としては嫌かなって。あ、ついでにそれとは別枠でそろそろ楓さん用の防具も用意した方が良いよね?」


「わたし用の防具……ですか?」

「うんー、今楓さんだけ防具と言うか皮ツナギだよね?」

「それを言うなら知佳さんもでは?」

「わたしはほら、せっかく専用に作ってもらったこれがあるし、さらに言うなら結界内で車椅子に座ってるだけだし?」

「でも、その結界もどこまで持つか分からないですよね?それなら逆に動きにくい知佳さんがいざという時のために防具を付けるべきでは?」

「んー、でもこの魔改造下着も一応防具と言えば防具だし?」

「あー、そいうえばそんなのもあったねー。でも知佳ちゃんがもっとちゃんとした防具を着けるのは、私も賛成かなー?」


 むむ、玲子さんにまで言われてしまった……


「知佳さん、なんでしたらこの防具お返ししますけど?」


 ぐぬぬ、沙織さんまで……でもね、その防具はもう沙織さん専用で良いと思うの。

 さすがに私の体型であの防具を着るのは恥ずかしすぎるというかなんというか……

 それにあのナイスなバディは女の私から見ても目の保養になりますしね!


「その防具は、きっと沙織さんに着られるためにあるから、沙織さん専用で!」

「でも、性能だけでいえばピカ一ですし、やっぱり知佳さんが……」

「いや、ほら私この下着あるから、防具の重ね着扱いされる可能性もあるし」

「では一度試してみますか?」

「いやいや、でもでも、その防具どう見ても沙織さんにぴったりフィットしているし、沙織さんは前衛もやるんだからやっぱり沙織さん専用と言う事で!」


 沙織さんのあのスタイルをさんざん見せつけられた後に私が同じ防具を着るとか、どんな拷問ですか!?


「そ、そうね。その防具は知佳ちゃんもこう言ってるし沙織さん専用で良いんじゃないかな?」

「そうですか?なんか申し訳なくて……そうだ、この防具、ダンジョンストアでもう一つ出せないですかね?」

「それねー、以前チェックしたんだけど、登録画面出なかったんだよね。なので一定以上のレア品は登録できないのかも?」

「そうだったんですか。でもそれだとますます知佳さんが……」


「沙織さん、一つ想像してみるのです!そのビキニアーマーを私が着た姿を!」

「知佳さんがこれを着た姿……ありだと思います!」


 なぜか自信満々にありと言ってくる沙織さん、本気でしょうか?


「知佳ちゃんがそれを着た姿……うっ(ほろり)」


 なぜか玲子さんが泣き出し……泣きまねですね!


「ちょっと玲子さんっ、それどーいう事よっ!」

「え?それは知佳ちゃんが一番良く分かっているでしょ?」

「ぐぬぬ……わかってるけど、わかってるけど納得いかなーい!」


「それじゃどうでしょう、見た目的にと言うのなら帰ってから一度知佳さんが着てみるというのは?」

「うぐぅ……」


 それ着ちゃうと沙織さんとのスタイルの差が明確になるじゃないですかっ!

 で、でもそうしないと納得してくれなさそうだし、一度着てみる?あれ着ちゃう?まぁ、一度くらいは着てみてもいいかな?


「そ、それじゃ一度、一度だけ着てみるという事で!」

「知佳ちゃん、ほんとは着てみたかったんでしょ?」

「うぐぅ、そ、そりゃビキニアーマーは一度くらいは着てみたいと思った事が無きにしも非ずだけど……」

「いえ、着てみればこの鎧のすごさも分かると思いますし、そうすれば今後は知佳さんが着る事になると思いますよ?」

「いや、たぶんそうはならないと思うのー」


 と言う事で、今日帰ったら私が一度あのビキニアーマーを着る事になってしまいましたが、その後は皆さんどんな魔法を覚えるのが良いか悩んでいたようです。

 そしてわたしも、防具を付けるならどんなのが良いのかを考えたのですが、基本車椅子の上に座ったままなので葵さんみたいな全身鎧が良いのかなと思っています。


 そんなこんなで食後の休憩も終わり、再度ダンジョンに突入です。



 あ、ちなみにKDアタックチームの方達もすでにダンジョンに潜っているそうですが、まだ10階未満の階層のためお昼に出てくるという事はないそうです。

 まぁ、出たらまたその階の初めからですから、時間の無駄ですもんね!


 そしてダンジョン入り口上にある石ですが、すでに2個目の石の色がかなり薄くなっているようでこのままいけば皇居ダンジョンからモンスターがあふれることは無さそうで一安心です。


 そして再度やって来ました15階、ここの敵は何が出てくるのでしょうか?

 今までのパターンから行くと新しいゴブリンが出てくるんだと思いますが……


「前から6匹くるよー」

「今度は6匹ですか、今までのパターンから行くと最大7匹とかの可能性もあるのかな?」

「どうでしょうね?でも先入観は持たない方が良いと思いますよ」


 前方にライトを出して……んー、ライトも誰かに取ってもらった方が良いですかね?前用と後ろ用で二人位に!


 そして見えてきた敵なのですが、一匹だけ見た目的に他のゴブリンよりも頭一つ分くらい体が大きかったです。

 そいつを優先して鑑定すると、なんとゴブリンリーダーでした!


「前のおっきいやつ、リーダーだって!」

「了解!それじゃすぐ倒さずにどんな感じか少し様子を見るという事で」


 そうして葵さんはアトラクトを掛け、ゴブリン達の注意を引きつけました。

 そんなゴブリン達はと言うと、さすがリーダー、周りに何やら指示を出しているようですね。

 でもその指示もアトラクトを掛けた葵さんを狙え―みたいに右手に持ったこん棒を振りかぶった位で、細かい指示とかは出していない様子。


 その後、ゴブリン達も葵さんを狙って突進してきた感じで、アトラクトのせいかリーダーがいる意味があまりない気もします。


 その敵の動きを見た結果、たいして脅威にはならないという判断の元、敵はザックザックと倒され、残ったリーダーに関しても、葵さんが一度攻撃を盾で受けてみましたが、普通のゴブリンよりは多少攻撃力があるかも?と言う感想で終わりました。


 まぁ、KD対策室の方々への報告として挙げる分には有用な情報なのかな?


 そんな感じで15階も特に問題なく進めました。

 そうそう、結局敵の数は6匹が上限でした。


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短編を書いてみました


勘違いからの婚約破棄騒動


お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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