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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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運動しますか?いいえ、出来ません


 今日の夕食は生姜焼きに豚肉の冷しゃぶサラダでした!


 とても美味しゅうございました。



 今日はね、お肉は大皿にお代わりも用意されていたのですが、そちらはお爺ちゃんと高志伯父さんが争うように食べていました。


 あんなに食べたら太るんじゃないのかな?


 まぁ、私は胸にお肉を付けたいのでいいのですが、良いのですが……


 なぜか私の場合、胸より先にお尻にお肉が行っちゃうんですよね。

 唯一の救いはお腹にはあまり行かない点ですかね?



 食後は主に今日の話になり、上皇后陛下に頂いた時計を皆さん見たいと言う事で見せる事に。


 すると、お婆様、お爺ちゃんあたりはすごくじっくり見た後、何やら感心したような、珍しいものを見たようなといった顔をしていました。


 何か特殊なのでしょうか?まぁ、上皇后陛下から頂いたものと言う事で珍しいのかもしれませんね!



 あとは、錬金術について私なりに現在分かっていることを話し、今後試すには近衛の実家の近くの方が良いのでは?と言う話をしたのですが、セキュリティなどの問題から当面の間は二条のお屋敷のキッチン(実験室)でやるのが良いだろうとの事。


 なんでも、成果物を提出しない、または結界の事がばれなければどうと言う事は……と言う感じらしいです。


 ただ、その話の中でお部屋でやっていて紙が燃えた事をぽろっと言ってしまい、ちょっとお叱りを受けました。

 そして火を叩いて消したこともバレた結果、火傷していないかを聞かれましたが、そう言えば叩いて消したのに熱くもなんともなかったですね。


 その点も話すと、結界のおかげなのかな?と言う話になりそれ以上怒られることはありませんでしたが、今後は何をするにもキッチン(実験室)でやる様に、そして玲子さんか葵さんに同席してもらうようにと厳重注意されました。




 あーさー、さて今日で今週の学校は終わりなので、頑張っていきましょー。


 今日は3回目の体育の授業があったのですが、私は足が悪いので見学です。

 その辺の事は学校の上の方にも許可が出ていて、基本的には出席さえすれば単位は取れる事になっています。

 あとは、授業の内容が球技の時は得点係をやったり、50m走の時はタイム係をやったりとかで参加って感じですかね?



 そんな中、高瀬さんがなぜか体育の先生に、私でも参加できるような授業をするべきだと突然言い出しました。


「先生、バレーボールやバスケットボールだけでなく、近衛さんもきちんと参加できる授業をするべきだと思います!」


「高瀬さん、それでは具体的にはどのような授業にするべきだと考えているのか教えてください。それが可能そうな内容であれば職員会議に上げる事にします」


「なぜ私が考えるのですか?授業内容を考えるのは先生の仕事じゃないんですか?」


「あのね高瀬さん、一応授業内容としては教育委員会の方から指標が出ているのよ?学校の授業はそれに則ってやっているの。そしてあなたはそれに対して異議を唱えた。ならばその異議に対して有効な意見を出すべきじゃないかしら?」


「でも、近衛さんだけ参加できないのはおかしいと思います」


「それについては親族の方と先生達との間で既に話し合いは終わっています。そもそも、あなたが言い出した事は近衛さんの意見は聞いているのかしら?」


「聞いていません。でもきっと近衛さんも参加したいと思っていると思います」


 なんなんでしょうねこの方は。参加できるわけ無いのに参加させろとか、意味が分からないんですけど。

 しかも私の意見を代弁?全く望んでいないことを言われても困ります。


「近衛さん、高瀬さんはこのように言っていますが、あなたの意見を聞かせてもらえますか?」


 私としても初耳な事、そしてわたしは事前の話通りで良いと思っていることを伝えました。


「高瀬さん、近衛さんもこう言ってるけど、どういう事かしら?」


「そんなの、先生の前だからそう言っているに違いありません。きっと参加できるなら参加したいはずです!」


 まあそうですね。


 ただし、足が治ったならと言う前提条件があっての事ですけどね!


「高瀬さん、私は出来る範囲で参加しているつもりですけど、あなたはわたしが参加していないと思っているって事ですか?」


「参加と言っても、運動してないじゃないですか?体育の授業なんだから運動してないなら参加していないと同じじゃない!」


「出来る事をやって参加していないと言われるのはわたしとしても困るんですけど。先生、その辺どうなのでしょうか?」


「得点係は十分参加しているとみなせますよ?学園長先生からも言われていますしね。それで、高瀬さんはどうすれば良いと思うの?」


「ですから、近衛さんでもできる運動を授業として……」


「だから、具体的にどういう内容なのかを言ってほしいのだけど?」


「ですから、それは授業の内容なのだから先生が考える事だと思います」


「はぁ、話し合いにならないわね。それじゃこの話はこれで終わり。近衛さんの授業参加内容にしても、現状で学園側から認められているので変更は無しです、皆さんも良いですね!」


 んー、どうしてこの方はこんなに私に絡んでくるんでしょうね?

 もしかして、私のためを思っているふりをしているだけで、実は恨まれていて虐められてるのでしょうか?


 なんにしても、今後この方には関わり合いにならないように気を付ける事にしましょう。


 そんな事もありましたが、本日の授業は無事終了しました。



 高瀬さんについては何か対策を考えた方が良いのでしょうかね?

 一応担任の先生に一言いうべきでしょうか?

 帰りにでも沙織さんに相談してみましょうかね。



 と言う訳で、帰りの車の中で沙織さんに相談してみたところ、なんと葵さんの方から高瀬さんについて質問があったので、今まであった事を説明すると


「その子、前からそういう子だったの?」


「いえ、以前は大人しい感じであまり人と関わり合いになる感じではなかったと思うのですけど、なぜか知佳さんには絡んできているんですよね」


「となるとあれかな?知佳ちゃんの足が悪い事によって、自分より明らかに立場が弱そうに見えるから「弱い子を助ける私、なんていい子なんでしょう?」とか思ってたりするのかもね」


「えー、さすがにそう言うのはないんじゃないの?」


「でも、私が学生の頃もそういう相手の気持ちを無視して自己満足に浸ってた子いましたよ?周りに溶け込めていなかった子に対して友達になってあげて、「あの子の友達になってあげた私って優しい!」って思ってた子が」


「うわ、葵さんも結構毒舌なんだね」


「んー、毒舌っていうか、そういう子は下手に放っておくと後々面倒になりますから。早めに対策取った方が良いですよ?」


 対策……どうとればいいんでしょうね?

 つい先日も拒否したばかりなんですけど、もっとはっきりと言わないといけないのでしょうか?

 それとも無視していればそのうち諦めてくれるかな?


 なんにしても、問題が起こってからじゃ遅いし、月曜日にでも担任の先生に相談することにしましょう。



 とりあえず高瀬さんの件を美雪伯母さんに報告したところ、伯母さんの方からも学校の方に伝えてくれるそうです。

 その上で、月曜の朝は少し早めに登校し、担任に相談するべきと言われました。


 さて、明日は数日ぶりのダンジョンですので早めに寝る事にしましょう、おやすみなさーい。


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お暇でしたらこちらもよろしくお願いします
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