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全員揃って

◆今週は少し長めです。

「ウース」


「あれ、みんなしてどうしたの?」


「今日、向こうは凄い雪なんすよ」


 放課後、お店に入ってすぐ玲さんから上がった疑問。

 それに対する答えは、この時期にしては珍しく強い寒波到来したことで、地元が大雪にみまわれ、全部活動が中止になったからである。


「しかし、これだけ揃うと狭いですね」


「だな。

 虎助、なんか体が動かせるものとかってあるか」


 カウンターをくぐった直後、正則君から上がった声に、僕は万屋に来るまでにチェックしたベル君からの報告を思い出し、戦闘系の魔女さん達に混ざって〈ティル・ナ・ノーグ〉をしたらどうかと提案してみる。

 すると、これにひよりちゃんから「ダメです」と抗議の声が上がり。


「だったら、頼まれてたディストピアのテストプレイでもする?」


「ですです。それがいいです」


 ならばと、今晩にでも片付けてしまおうと考えていた仕事に誘ってみたところ、何故かそこにいた殆どのメンバーが参加を表明。


「しっかし、次郎が来るなんて珍しーな」


「実は先日、先生から体がなまっていると指摘を受けたんですよ」


 それは、次郎君が魔女のみなさんに混じって錬金術の練習をしていた時のことだった。

 母さんがふらっとやって来て、次郎君の運動不足を指摘したのである。


 ということで、お店の裏口から工房に出て、少し歩いたところで待ち構えていたのは猫背の二人と美形のエルフで、


「待ってたよ君達」


「アビーさんとサイネリアさんじゃないっすか、どうしたんすか」


「それは今回、君達に挑んでもらうのがボク達の初作品だからさ」


「その名も人造キメラのディストピア」


 ふふんと鼻を鳴らした二人がバーンと手を広げた先にあるのは、邪神像と言っても構わない程に禍々しいオブジェだった。


「えっと、人造キメラってことは、トワさんの実家に出たっていうアレっすか」


「ううん、これは獣戦士が持ち帰った素材を組み合わせて作ったものさ。

 だから、君が言ってるキメラとはまた別物だ」


「そうそう、例の遺跡で闘技場を運営していたどっかの誰かさんが、魔獣を管理するのにアーティファクト(人工遺物)を使ってたみたいでね。シンボルに残っていた自我がかなり薄かったんだよ。

 だから、一番強力なサンドワームの亜種に、他の魔獣の素材をつなぎ合わせてなんとか形にしたんだ」


「へ~、そんなことも出来んすね」


「本来ならそういう事はできないんだけど、今回はアーティファクトで管理してたのが逆に良かったんだね」


 要するに、パキートさんの元自宅(魔王城)警備の関連で見つかった地下遺跡を利用した犯罪組織の拠点、そこで運営していた闘技場で回収してきた魔獣達の体に埋め込まれていた画鋲のような鉄針が、どうも古代の畜産施設で使われていた管理システムの端末だったようで、二人はその鉄針によって闘技場で戦わされていた魔獣が一元管理されていたことに着目。

 鉄針に触媒に各魔獣の重要部位(シンボル)をつなぎ合わせ、一つのディストピアとして組み上げることにしたみたいだ。


「妙にゴツいのはその所為っすか」


「それは単にボク等の技術不足」


「初めてだから勘弁してくれよ」


「いまのセリフいただきっす」


 アビーさんが頬を掻きながら言ったセリフに元春が超反応。

 玲さんから冷たい視線が飛ぶのはいつものことで。


「それで、ボク等のディストピアには誰が挑戦してくれるんだい?」


「それは勿論、僕から――」


「あ、虎助、安全確認なら大丈夫だ。

 このディストピアに不具合がないのはお祖父様の協力で確認されているから」


 聞けば、このディストピアに関しては、すでにジガードさんがテストプレイをしてくれていたようで、クリアできることは既に確認済み。

 後はどんな実績が取れるのかを知りたいだけのようだ。


「そういうことなら、みんなで行くのはやりすぎですよね」


 ここにいるのは、僕・マリィさん・元春・次郎君・正則君・ひよりちゃん・玲さんの七人だ。

 ジガードさんが一人で倒せたというなら、全員で行くのは明らかな過剰戦力になる。


「敵の強さを心配しているなら問題ないよ。お祖父様が戦えたのはソニアが提供してくれたアイテムのおかげだから」


 と、サイネリアさんが悪気もなく口にした辛辣な言葉に、ジガードさんが少し落ち込んでしまうという一幕があったものの、ソニアが物資拠出してくれたのは間違いないようだ。

 ただ、やはり七人で挑むとなると実績の獲得にマイナス補正がかかってしまうかもしれないと、まずは四人くらいで挑戦しようということになって、


 相談の結果、まずは僕と元春と次郎君と正則君という男子四人組が挑むことに決定。

 これにひよりちゃんがほっぺを膨らませてしまうというハプニングがあったものの、正則君が「ひよりの前に俺が安全か確かめるのは当然だろ」とさらっと男前なセリフを口にすれば、ひよりちゃんも大満足のご様子だ。


「この四人ってのも久しぶりだな」


 いや、学校だったり、帰り道だったりで、四人になることは結構あると思うんだけど、

 元春が雰囲気を出しているところ、あえてそれを指摘するのは無粋だとスルー。

 それぞれにディストピアに入る準備をしていくのだが、そんな僕達の装備を見て元春が、


「虎助が防具つけねーのはいつものこととして、

 お前等、そんなうっすい装備でいいんかよ?」


「テストプレイなら腕と足だけでいいんじゃないか」


「先生にも言われてますしね」


 正則君は場所がディストピアだということで、あえて防御を捨てた構成でのチャレンジを選択。

 次郎君は母さんに言われて鍛え直そうと、視覚補正のついているフレームレイブンの兜とアサルトライフルだけを呼び出して、スナイパースタイルで戦うみたいだ。

 そんな二人の装備を見て、元春も防御範囲を最小限に、如意棒あたりで戦うのかと思いきや。


「獅子は兎を狩るのにも常に全力だからな」


 いいことを言った風にして、しっかりブラットデアをフル装備。

 ご丁寧に如意棒まで取り出したところで、いざディストピアに突入。


 降り立ったその場所は、宇宙空間を漂う巨大隕石の中身をくり抜いたような不思議なバトルフィールドだった。


「なんじゃここ、『世界の法則が乱れた』ってヤツか?」


「いままでのディストピアと違って、かなりSFチックな場所ですね」


「それで、ここのボスはどこにいるんだ?」


「向こうから来てくれるみたいだよ」


 元春の大げさなリアクションをクールに受け流す次郎君。

 そして、正則君の問い掛けに僕が視線で応えると、壁や天井のところどころに開いた星空を覗く穴の中から、ダックスフントを爬虫類にしたような双頭の怪物が現れる。

 ちなみに、片方の頭には大きな二つの赤い角が、もう片方の頭には襟巻きのようなものがついており。


「ジガードさん、こんなんに一人で勝ったってのかよ」


「やってやれないことはないんじゃない」


「だな」


「お前らの認識バグってねーか」


 それはちょっと否定はできないかな。

 とはいえ、敵を前にして文句を言ってもやられるだけだから。


「胴が長いから横っ腹を攻めるのが無難かな。

 僕が右側から攻めるから、元春と正則君は左をお願い。

 次郎君は相手の動きに気をつけながら外から攻撃していって」


「おう」「了解です」「俺もかよ」


 僕が巨獣の解体用に作ったマグロ包丁を取り出しながら指示を送ると、正則君はそのまま突貫。

 元春が少し距離を取りながらも如意棒を伸ばし、次郎君は後方に下がって動き回りながらの射撃を始めるのだが、

 ただ、どうも次郎君が撃つ魔弾の様子がおかしい。


「なんか魔力が吸われてない?」


『そのようですね』


 効いている様子がない魔弾を見ての呟きに対して通信越しに寄せられた次郎君のコメント。

 そして、後方からの攻撃がいったん止まったのをチャンスと見てか、急にキメラが大きく身を捩る。


「なにか来るよ」


 繰り出されたのは長い尻尾を振り回すように大回転。

 この攻撃に僕と正則君は余裕で回避行動を取れたのだが、元春だけは中途半端な距離にいた所為か逃げ遅れ、鈍い金属音を響かせて大きく後方へと弾かれてしまう。


 しかし、ブラットデアを装備していたことが幸いして、大きな怪我はしていないようだ。

 接地から派手に地面を転がった後で「痛ってー」と叫びながら上半身を起こしたのを目端で確認した僕は、後は勝手に復帰するだろうと目の前の敵に集中。

 元春が戻ってくるまでの間、できるだけヘイトを分散させるようにキメラの攻撃を掻い潜りつつも、正則君に合わせて威力重視の攻撃を入れていく。


「攻撃パターンはそんなに多くないかな」


「なにか隠し玉でも無い限りな」


 キメラの攻撃は突進と尻尾の振り回し、前足による攻撃がその殆どのようだ。

 たまにブレスなのか咆哮なのかを使おうとしてか、大きく息を吸い上げるような仕草を見せることがあったものの、そんなわかりやすいアクションを僕と正則君が見逃す筈もなく、発動前に首から胸にかけての部位に強烈な打撃を与えることでその後の行動をキャンセル。

 直後、行動を邪魔されたキメラが派手に暴れ回ったが、その時は次郎君の狙撃をメインに、僕と正則君は防御に周るという形で戦いを進め。


『気になるのは、あの魔法を吸収していそうな襟巻きですが――』


「あれがブレスみたいな吸い込みと連動してるとか」


「というか、回復に使ってるんじゃないか」


 正則君が指摘する傷の治りの速さは、おそらくサンドワーム亜種由来の特徴だろう。

 そうなると、襟巻きは二首ライオン由来のなにかかな。

 いや、あの息を吸い込む行動が咆哮だとしたら、そっちが二首ライオンから引き継いだ力になりそうだけど……、

 ただ、このキメラにはその二体以外の魔獣もいろいろと混ざっているみたいだから、その予想も確実とは言えない訳で、


「とりあえず、元春が戻ってきたら面倒な尻尾を切っちゃおうか」


「わかった」


 ここまで、胴の長さから尻尾への攻撃はしていなかったのだが、範囲が広い尻尾の振り回しを常に警戒するのは面倒だと、正則君と声を掛け合いながら反転攻勢に打って出ようとしたこのタイミングで、背後から勢いよく棒が伸びてくる。


「おっしゃ、激ヒットだぜ」


 言うまでもなく元春の如意棒だ。

 僕はその攻撃に二首キメラが体をよじったのをチャンスと、持っていた解体包丁を脇腹に深く突き刺し、これにキメラの長大な体が跳ねるように動くのに合わせ解体包丁から手を放すと、その柄を踏み台にして大きくジャンプ。

 腰から抜いた空切で、刃渡りギリギリの尻尾の中ほどを分断。

 目測を微妙に誤り、薄皮一枚残してしまったが、そこは正則君がフォローを入れてくれたみたいだ。


「よっしゃ、これで――」


 尻尾を引き千切った正則君が雄叫びをあげる途中、前足を使うような正確な動きで引っかき攻撃を繰り出してきた後ろ足にヒヤリとするものの、咄嗟に発動した〈誘導線(ガイドライン)〉の誘引力もあって、致命傷は避けられたようだ。

 僕は浅く切り裂かれた腕の治療を後回しに、僕の肩を狙ってきた後ろ足の片方を空切で分断しようとするが、そこに尻尾が飛んでくる。


 どうやらキメラは空切で分断――というよりも、尻尾が引き千切られたと勘違いして自切。

 すかさず新しい尻尾を生やして攻撃してきたみたいだ。

 横殴りの強撃に大きく弾き飛ばされる僕と正則君。


 ただ、その衝撃は今まで散々ディストピアで巨獣などの突撃を受けてきた僕からしてみると、十分に耐えられるレベルのものであり。

 空中で体勢を立て直し、なんとか着地を決めることに成功。

 すぐに戦線復帰を果たすことができたのだが、正則君は少し当たりどころが悪かったみたいだ。

 頭から血を流して片膝立ちで魔法薬を煽っており。


「てか、蛇じゃなかったんかワレ」


 この元春のツッコミが正しいのかわからないけど。


「まったく面倒な相手ですね」


 ここで次郎君が着弾後に防風を撒き散らす蓄魔弾(チャージショット)を放ち、元春の攻撃だけでは抑えきれなかったブレスらしき攻撃を防いでみせたのだが、当たった後に撒き散らされる暴風の大きさが少し小さい。

 そのことから察するに――、


『やはり、あの襟巻きは魔力を吸収する為の装置ですか』


 断定するのは危険だが、ここまでの結果から次郎君の予想はおそらく間違ってはいないだろう。

 僕はそんな次郎君からのコメントを視界の端で捉えながらも、キメラの脇腹に刺さったままだった解体包丁を回収。


 抜き取られた痛みから僕を狙おうとするキメラに横からの衝撃が襲う。

 これは次郎君の攻撃ではなく、元春の如意棒がまたまたジャストミートした結果であって、そんなまぐれ当たりのニ連発が影響したか、ここでキメラのヘイトが完全に元春に向いたみたいだ。

 キメラは数回、前足で地面を掻くようにした後で元春に突撃を慣行。


「ちょちょちょ、なんで俺?」


『いや、外側からあれだけいやらしい攻撃してたら狙われますよ』


 後方からすべてを見ていた次郎君からの真っ当なコメントはさておき。


「元春、こっちに誘き寄せろ」


「無茶言うなよ」


 回復した正則君の呼びかけに、元春は文句を言いつつも助かるためにはそうするしかない。

 元春は正則君に言われるがままに、追いかけてくるキメラから必死の形相で逃げながらも、ところどころにある見られる岩の窪みや段差を利用して、どうにかこうにか方向転換。

 勢いがついたキメラを引き連れて、転げるように正則君が待つ壁際へと猛ダッシュ。


 そうして、誘導されたキメラとの距離があと十メートル程になったタイミングで、正則君がドンと地面を踏みしめて、自分の前方数メートルのところに岩の槍衾を形成する。

 魔法があまり得意ではない正則君が作った石槍はあっけなく砕かれてしまったが、突っ込んできたキメラの勢いを削ぐことには成功したようだ。


 そして、元春を追いかけていたキメラの動きが緩んだところに着弾した爆発する風の魔弾は、さっき次郎君が使った蓄魔弾(チャージショット)の強化版で、

 撒き散らされたカマイタチによって、二つある頭の一方、襟巻きの頭がズタズタに引き裂かれるのだが、その直後、キメラが暴れ狂う。


「発狂モードかよ」


「というよりも単に痛みに悶えてるだけって感じだけど」


『あわよくば脳に損傷が与えられればと狙ったんですけど、逆効果でしたか』


「単に脳みそがちっちぇーんじゃね」


 もしくは頭が二つあるのが原因か。


 ただ、そうなると狙うべきなのは――、


「次郎君、貫通力の高い魔弾で心臓を狙える?」


『任せてください』


「元春、正則君――、

 次郎君が仕留めるからフォローを」


「しゃーねーな」


「了解だ」


 僕と元春と正則君で次郎君に意識がいかないようにちょっかいを掛けている間に次郎君の準備が整え。

 通信越しに届いた『撃ちます』というコメントに僕と正則君が左右に飛び退くと、

 ト――と小さな音と共にキメラの胸元に小さな穴が空き。


『クリア』


 続く次郎君のコメントが届いた頃にはキメラの体が光と消え始めていて――、

 気がつけば僕達はディストピアの外にいた。


「結構余裕だった?」


 特に心配そうな様子もなく、そう聞いてくるのは、ディストピアの外から戦いの様子を見ていたであろう玲さんだ。


「そんなことありませんよ。力は相当ありましたし」


 爪が掠っただけでも肩を大きく抉り取られてしまったのだ。

 尻尾の攻撃はともかくとして、軽装の僕と正則君がキメラの爪をまともに食らっていたらどうなっていたことやら。


「一人で倒したジガードさんに脱帽ですよ」


 と、僕がジガードさんを褒め称えるも、サイネリアさんはそんなフォローもどうでもいいとばかりに、


「それで、四人はどんな権能を得られたのかい」


「いまステイタスカード出すから待って下さい」


 サイネリアさんに急かされてステータスチェックをしてみたところ、そこに表示されていた権能は少し予想外ものだった。


「あれ、なんだろうこれ……」


「どしたん?」


「なんか〈尻尾強化〉っていうのが出たんだけど」


 戦いの中、キメラは尻尾攻撃を多用していたことを考えると、この実績はある意味で納得のものなのだが、尻尾のない人間にその強化を与えられても困ってしまうというものである。


「へぇ、これはちょっと面白いね」


「てか、尻尾って――、

 男なら別の意味で尻尾はあるけど……」


 そして、元春は安易な下ネタを言いかけたところで、なにか予感めいたものがあったのかもしれない。

 僕の手からステイタスカードをひったくるように奪い取って自分の実績をチェック。


「生命力の向上――って被りかよ」


「俺は治癒力の強化みたいだな」


「僕は並列思考ですか、レアなものを引いたようですね」


 それに正則君と次郎君が続き。


「んで、尻尾ってなによ。

 やっぱアレなんか、それともバグってるとか?」


 元春が僕にキラキラした視線を向けて聞いてくるのだが、流石にそんな下ネタのような効果はありえない――と思う。


「なにか影響は?」


「特に無いと思いますけど」


 もしやと思ってお尻を触ってみるもなにもなく。

 その後、なにか変化が無いか、お店から来てもらったベル君に全身をスキャンをしてもらうも、特にコレと言った変化はないようで、この件に関しては経過観察となり。


「マリィさん達はどうしましょう?」


 尻尾強化は、場合によってはマイナスの権能になりかねない。

 そんな権能を手に入れてしまうディストピアにマリィさん達を入れてしまっていいものかと訊ねると、マリィさん曰く。


「タラチネの権能など、持っていても意味のないものもありますし、(わたくし)としましては特に問題ないかと」


「まー君が戦ったなら私も戦いたいです」


「二人がそう言うなら仕方ないでしょ」


「三人だと心配なので僕も――」


 お供したいところなのだが、実績に付随する権能はそれぞれに違うものが付与されることが多いことを鑑みて、女性陣の護衛は正則君と次郎君にお願い。

 僕は尻尾強化がどのようなものか、ソニアに調べてもらうべく、スキャンで得たデータを送る作業に移るのだった。


 ◆おまけ


「で、尻尾強化って結局なんだったん?」


「詳しく調べた結果、尾骨周りが魔力的に強化されてるんじゃないかって話だね」


「尾骨って、ヒップアタックでもやれってか?」

◆次回投稿は水曜日の予定です。

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