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白の鱗、黒の鱗

◆少々長めです。

「これがクレラントの実物なのですね」


「エクスカリバーさんが言うには、宿っている精霊は眠っているみたいなんですけどね」


 さて、万屋に戻った僕達が――というか、マリィさんがなにをしているのかというと聖剣クレラントの検分である。

 ラファが持ち帰った宝箱や魔獣などの検証を終えた帰り道、マリィさんが「そういえば――」と、ちょっとわざとらしくエクスカリバーさんから聞いたとクレラントの話を振ってこられたので、実際にその実物を見せることになったのだ。


「しっかし、このクレラントだっけか、聖剣って割には地味じゃね」


「なっ、貴方――、なにを言っていますの。

 この堅実ながら気品ある作りが貴方にはわかりませんの」


 元春の迂闊な一言に即噛み付くマリィさん。

 ただ、マリィさんの意見にも一利あって、そもそも聖剣というのは実用品なので、装飾をするにしても、あまり華美にするわけにもいかず。

 実用を目指しながらも聖剣らしい威厳も必要には必要だと、微妙なバランスで作られているようなのだ。


「実際、エクスカリバーさんも作りそのものは派手じゃないよね」


 エクスカリバーさんも(ガード)の部分に豪華な装飾が施されているものの、それ以外は意外と普通の片手半剣(バスタードソード)となっている。


「ああ、たしかに、そりゃそうかもだけどよ。

 クレラントだっけ?

 この剣って(ほせ)ーから、なんていうか迫力がないっつーかなんつーか」


 それは、もともとこのクレラントという聖剣がレイピアだからってことが大きいというところもあるのだが、


『目の付けどころがいいな少年。

 しかし、この剣に迫力がないのは、彼奴やつが眠っているからというのもあるだろうぞ』


「あ、あざっす」


 ここで急に会話に入ってきたエクスカリバーさんに何故か頭を下げる元春。

 どうも元春はエクスカリバーさんのことが苦手なようだ。

 一応、普段の声色からしてエクスカリバーさんのベースは女性になると思うんだけど、本体が聖剣そのものだけに、その威力を恐れているとかそういう感じなのかな。

 一時期ほどじゃないけど、いまもたまにエクスカリバーさんに挑戦しては犠牲になる人がいるからね。

 それを日々目撃している元春からしてみると『エクスカリバーさん=危険人物(?)』という判定になっているのかもしれない。

 正直、元春の再生能力を持ってすれば、エクスカリバーさんの電撃も受けきれるような気もしないでもないけど。


「しっかし、あの鎧に続いてこの剣って、集まりすぎじゃね。

 どっかの世界に六本しかなかった聖剣なんだろ。

 偶然にしても重なり過ぎだろ」


『出はガラチン――、

 いや、ガラティーンと同じなのではないのか。

 あれもマオのところから持ってきたのだろう。まあ回収できたのは虎助達の力と偶然が重なったからこそだとは思うが……』


「えっと?」


 エクスカリバーさんの説明に戸惑い気味に助けを求めてくる元春。


「ほら、ガラティーンさんって魔王様が持ってきた石版の中から出てきたじゃない。

 だから、龍の墓場で発見されたクレラントさんも途中までは同じ経路を辿っていたんじゃないかな」


「ああ、言われてみりゃそうかもな」


 エクスカリバーさんとガラティーンさんは、とある世界で巻き起こった魔法戦争のようなものの末期、超魔法による大爆発に巻き込まれた末に外の世界に飛ばされたという。

 由来が同じ現象で異世界に飛ばされたのだとしたら、他の聖剣と関連のある世界――、

 つまり、龍の墓場でクレラントさんが見つかったのは偶然ではないのではと、そう補足したところ、元春はマリィさんが持つクレラントに目をやって、


「で、その聖剣どうすんだ。眠ってるんだろ」


「それなんだけど、クレラントさんを目覚めさせるには、風の大精霊の助けが必要みたいでね。魔王様のところにアウストリさんっていう風の大精霊さんがたまにやってくるから、その時にお願いすることになったんだ」


『我としては別に目覚めさせなくともよいと思うのだがな』


 エクスカリバーさんがそう言うと、また元春がすがるような視線を向けてきたので、僕はこれに苦笑い。

 前にも話したような気もするんだけど――と思いながらも、斯々然々、エクスカリバーさんと他の聖剣達との関係性について改めて元春に話していると。

 元春もあらかたの部分は理解してくれたかなとそんなタイミングで、十分にクレラントさんを堪能したのかな。マリィさんが鞘に収めたクレラントさんを差し出しながら。


「ふう、堪能しましたの」


 艶々とした顔でクレラントさんを返してくれるので、

 それを受け取った僕がいったんバックヤードに引っ込んで、クレラントさんを置いて万屋に戻ってくると、

 そのクレラントさんに関連してなのか、マリィさんと元春が、龍の谷の収穫物と、その調査費用(?)として魔王様から渡されたリドラさんとヴェラさんの鱗の話をしていたらしく。

 和室にいる三人から「おかえり」のコールを受けた僕がカウンターの前の定位置についたところで、マリィさんが、


「そういえば、リドラ様とヴェラ様の鱗も賜ったと聞きましたが、その鱗はまだ使っていませんの?」


オーナー(ソニア)が最近までシャイザークの体(黄龍)の調査にかかりっきりでしたので、まだ軽く調べただけみたいですね」


「そうですの」


 ここでややガッカリした様子を見せるマリィさん。

 マリィさんとしては、ソニアがリドラさんとヴェラさんから鱗をいただいたと聞いて、なにか作ったのではと期待していたのだろう。

 ただ、最近のソニアは、リドラさんが持ち帰ったドラゴンの遺骸の分析やら、ラファが持ち帰った『掃除屋』のデータの分析やらと、ちょっと忙しい状態で、いまのところリドラさんの鱗でなにか作ろうって余裕はないらしく。


「研究には一枚でもあればいいみたいですから、何枚かなら好きに使っていいみたいですよ」


 ソニアとしては自分が好きに使う分さえ残してあれば、後の素材は使っていいとのことなので、

 あらためてその話を、念の為、本人に確認しながら僕がそのことを伝えたところ、マリィさんは「まあ」とテンションを持ち直し。


「また武器っすか、好きっすね」


 元春が誂うようにそう言うと、


「いいえ、せっかくだからみんなで使えるようなものがいいと思いますわよ」


 マリィさんが不服そうにそう応え。

 それに、元春が目を大きく開きながらも「意外――」と一言。

 すると、マリィさんが「なんですの」とあからさまに不機嫌な様子で目を細くして、


「いや、マリィちゃんのことだから、やっぱ武器にすんじゃないかと思ったんすけど」


「まあ、そういう気持ちがないといったら嘘になりますが」


 正直ですね。

 ただ、ここでマリィさんは、正直過ぎる元春の言葉にむにっと腕組みしながらも、一人静かにソーシャルゲームをしながらオヤツのロールケーキを食べていた魔王様を見て、


「しかし、今回その鱗をわけていただけたのは龍の谷の件に絡んでのことですの。あの件にはマオと妖精たち、そして、虎助たち万屋の面々が応援に入ることで対応していましたの。それを無視して(わたくし)が我儘を言える訳がないでしょうに」


 それはマリィさんの仰る通りだ。

 そうなると、ここは――、


「では、マリィさんの仰る通り、みんなで持てるなにか小物でも作りましょうか、それなら今回の件に関わったみんなにも行き渡るでしょうし」


「……いいの?」


 僕の提案にそう聞き返してきたのはゲームとケーキに伸ばしていた手を止めた魔王様。

 魔王様としては、リドラさんの鱗はすでにあげたもの、自分達がそれによって作られたアイテムをもらうのはちょっと気がひけるという思いがあるのかもしれない。


 しかし、それを言うなら自分などは――と、マリィさんが、


「もちろんですわよ。

 今回頑張ったのはマオ達です。

 それを差し置いて(わたくし)だけが自分の楽しみを優先するのはありえませんの」


 そう言って胸を張り、魔王様もマリィさんがそう言うのならと納得してくれたところで、


「それで、なにを作るん?」


「そうだね。さっきも言ったけどオーナー(ソニア)はちょっと忙しいから、僕とエレイン君だけでも作れる簡単なアイテムがいいんだけど」


 ただ、元がドラゴンの鱗だけに、ちょっとした加工をしただけでも、かなり強力なアイテムになるのは請け合いだ。

 だから、鱗そのものを使ってなにか普段から持てる小物でも作れないかという話になって、


「ちなみに、そういうのを作るってなるとどんな効果になるん?」


「リドラさんは闇属性の龍で、ヴェラさんは光属性の龍だから――」


「光と闇が交わって最強に見えるな」


「うん、混沌とか重力とかそういう魔法が込められそうだね」


「ちょ、冗談だったんだけど」


 渾身のギャグをすかされ、慌てる元春。

 だけど、光と闇が交わって(なにがし)というくだりは、あながち間違いでもない考えで、

 通常、反発するような属性を持つ素材を使ってなにかを作ろうとすると拒否反応が出るのだが、

 リドラさんとヴェラさんが旧知の仲であり、同じタイプのドラゴンとなれば、その親和性が高いのは当然と、その辺を加味して処理してやれば、反発するのではなく、相乗効果を発揮するハズだと思うのだ。


「だから、他にも空間とか僕の魔法とかも相性がいいと思うんだけど」


「虎助の魔法――といいますと誘引ですわね」


「誘引か……、

 でも、あの魔法って、俺あんま見たことねーんだけど」


「誘引は基本地味な魔法だからね」


 誘引の魔法に関しては、普段から使ってはいるんだけど、人に認識されない場合が多かったりする。

 ただ、この特性は逆に隠匿性が高いともいえ、使い所によっては小さな魔法でも大きな戦果を上げることが出来たりもするのだ。


「それに誘引の場合、その効果は物理的だけじゃなくて、運とかそういう概念にも通じるから、例えばお守りみたいなものを作れば――」


「ラッキースケベを引き寄せられるってことか」


 はい。口は災いのもと――、

 元春がいつものように「あざっす」と、空中を舞ったところで、


「あくまで気休めに過ぎませんが、運勢を向上させるようなアイテムを作るのも面白いのかもしれませんね」


「ふむ、運に関わるアイテムに関しては本物(・・)の効果を持つものは少ないですから、一つ持っていてもいいのかもしれません」


「……ん」


 あらためて作製するアイテムの方向性も決まったところで、次はどんなデザインのものがいいのか、もはやトゥーンワールドの住人のような速度で復活してきた元春も加わって考えていくことになるのだが、


「どういったものがいいですかね」


「ものが運勢をあげるものとなりますと、普段から身につけられるものがよさそうですわね。

 指輪などはどうですの」


「指輪か……、

 でも、それってどうなん。俺等ガッコーがあっから」


 たしかに学校に指輪はつけていけないかな。

 まあ、チェーンに通してネックレスにしてもいいんだけど、どうせそうするなら――、


「ここは無難にチャームとかはどうです。

 それなら僕たちはキーホルダーとしてカバンなんかにつけられますし」


 デザインによってはピンやバッジとしても使えなくはないだろうと続けたところ、マリィさんも魔王様も興味を持ってくれたみたいで、


「そうですわね。以前作った、このメダリオンのようにドレスのワンポイントにする――などというのも()いのかもしれませんの」


 マリィさんがミニドレスの腰元につけられたメダリオンを見ながらそう言うと、それを元春がいやらしそうな目で見つめながら、また治りきっていない病気が顔を出してしまったのかな。


「そういうのならベタに十字架とかでいいんじゃね? 鎖とかにつないで腰にぶら下げるとか」


「十字架といいますと、地球に存在する有名な宗教のシンボルでしたわね。 それならば、エクスカリバー様をかたどったほうが良いのでは?」


「それだと、普通に腰にメッチャちっちぇーナイフつけてるみたいになんないっすか」


 キーホルダーにしておかしくないくらいのエクスカリバーさんのレプリカなら、元春がいうような心配はないとは思うんだけど。


「ちなみに、マオっちはどんなんがいいん?」


「……リドラとヴェラの人形?」


 素材が二人の鱗だけに二人をそのままフィギュアにするって感じか――悪くはないかな。

 と、僕が実際の完成図を想像していると、ここで元春が肩を竦めるようにして、


「って、マオっち、さすがに鱗からじゃ、そういうの作れねーんじゃね」


 実際、元春はリドラさんを見たことがあるから、その鱗で魔王様がいうようなフィギュアが作れるのかってことなんだけど。

 例えものが鱗でも立体物を作ることは出来なくもなくて、

 ただ、その前にとりあえず実物を見てもらおうかなと、工房のエレイン君に頼んで、鱗の実物を持ってきてもらったところ。


「意外とデケーな。貝殻水着のあれよりもデッケーんじゃね」


 えと、その例えは合ってるの?


「つか、これってどこの鱗?」


「……手の甲」


「あれってこんなにでかかったのか」


「……古い、剥がれた鱗だから」


「それって違いとかあるん?」


「厚さと魔素の含有量だね。爬虫類のそれよりも魚のそれに近いみたいで、住んでる場所の環境や食べ物なんかでも、その組成がかわってくることがあるらしいよ」


 ちなみに、龍の鱗が魚類のそれに近いということは意外と知られていない情報だったらしく、元春のみならずマリィさんも「そうでしたのね」と頷いており。


「でも、やっぱ、こんな薄いって言うと変かもだけどよ。これっくらいの厚さじゃマオっちのアイデアとか難しくね」


 元春が手にとった鱗を横にして見せてくるのだが。


「いや、そういうのは鱗を重ねて世界樹の樹脂なんかでくっつけてやればいいから」


 いわゆる合板の要領だ。

 他にも、粉にしたリドラさんの鱗に世界樹の樹脂を混ぜて、パーツごとに型に嵌めて、後で組み立てれば簡単に作れるんじゃないかと僕が言うと、元春は和室の隅に目をやって。


「食玩とかを作るみたいな感じで?」


「食玩? なんですの。それは?」


「えっと、そこにも置いてあるんすけど――、こういうのっす」


 頬に手を当て疑問符を浮かべるマリィさんに、元春が体を伸ばして和室のお菓子コーナから有名な卵型のそれを一つ手にとり、実際にその中身を見せたところ。

 主に和菓子を好むマリィさんはこれまで手にとったことはなかったのかな。興味深そうに組み立てられた小さな猫型フィギュアを見ていて。


「つかさ、こういう風に部品ごとに作って、みんなのあわせて合体できるなにかってどうよ」


「悪くはありませんわね」


「でも、食玩みたいなものをそのまま作るというのはどうなんでしょう」


 それをみんなでわけるなら、パーツによっては微妙な部分もあるだろうし。

 例えば、いま元春の手元それぞれは部品になるんだし、それを四人でわけるとしたら、首、羽、尻尾、胴体になるだろうから、その部位によっては残念なことになる人が出てくるんじゃないかなと、そう指摘してみたところ、これには元春も――というよりも、元春自身、自分がそういうパーツを渡されるんじゃないかという危機感があったのかもしれない。


「んじゃ、パズルみたいに組み合わせる感じとか?

 ほら、キーホルダーとかにそういうのあんだろ」


「ああ、ハートマークのヤツとか」


「ちょ、ここでそれを例えに持ってくるかフツー」


「そんなこと言われたって、キーホルダーだとそういうのが定番だし」


「ま、そうなんだけどよ。

 でも、冷静に考えると、ああいうののハートマークのとか、あれ、ちょっと不吉だよな」


「不吉? 聞かせてもらっても」


「いや、カップルとかがお揃いで持つヤツにこういうのがあるんすけど――、

 この形、ちょっと不吉じゃないっすか」


 若干悔しそうな元春がふと話題逸らしにか出した話題。

 それにマリィさんが食いつくと、元春がインターネットからハートの中心がギザギザになって別れているハートのキーホルダーの画像を引っ張ってきて、それをマリィさんと魔王様に見せる。

 すると、それを見たマリィさんは悩ましげに。


「たしかにこれは不吉かもしれませんわね。

 しかし、これなものの形を変えてしまえば皆でおそろいのものができそうではありませんの」


「……魔法陣?」


「いや、マオっち、それは厨二病じゃね」


 と、元春は言うんだけど、魔王様が言ったのは、たぶんパズルのように組み合わせて、みんなで一つの魔法陣を作ろうとかそういうアイデアじゃないかな。

 ただ、そうすると、それぞれが持っている時にはちゃんと効果が発揮できないアイテムになっちゃうワケで、


「虎助、他にこういうものはございませんの?」


「そうですね。例えばこんなのとかどうでしょう」


 僕としては魔王様と元春とのやり取りが気になったものの、マリィさんから声をかけられてしまったら仕方がないということで、ここでインターネットを軽く検索して、見つけ出したのは世界一有名なブロック型のキーホルダー。


「これなら、後で追加しても組み合わせられますし、これそのものに魔法を付与して、組み合わせるごとにその効果を強化するように持っていければ面白いものが出来ると思うんですけど」


「ああ、それなら――」


「……ん、よさそう」


「でもよ、アクセサリのデザインには微妙じゃね」


 たしかに、キーホルダーならまだしも、ネックレスとか、そういうものの飾りとしてブロックをつけるのは微妙かな。

 そうなると、ここは元春が最初にいったみたいにパズルみたいな――、それこそジグソーパズルのピースを作るとか?

 と、他にもなにか似たものはと、僕と元春がインターネットで検索をしていると、その様子を横から覗いていたマリィさんと魔王様が僕が呼び出した一つのページに目を留めて、


「なんですの、これ」


「……可愛い」


 そこに映し出されているそれは、ゆるふわなアニマルが人気アプリのカプセルトイ。

 『組み合わせ』という検索条項にヒットしたのか、重ね合わせてタワーが作れるというものなのだが、

 どうもこれがマリィさんと魔王様の琴線に触れたみたいだ。


「これにしましょう」


「……ん」


 その画像を見た瞬間に即決定。


「お二人がこれでいいならいいんですけど。デザインはそのまま使っていいのかな」


 別に個人的に使うものだから、そこまで気にしなくてもいいとは思うんだけど。

 一応、お店をやっているものとしてそういうことが気になると、僕が微妙なためらいを見せていると、ここで元春が自前の魔法窓(ウィンドウ)を操作して、


「それなら、アイコン作るアプリがあったんじゃなかったっけか。

 ――と、こいつを使えばいいんじゃね」


 と、見せてきたのは、インターネット上のアイコンなどに使うキャラクターが簡単に作れるサイトのようだ。


 成程、これなら大丈夫かな。


 ということで、みんなでわいわいデザインを選んで、実際にチャームを製作を工房に依頼。

 そして、形が単純だったからだろう。ものの十分程で出来上がってきたそれに僕みずからが簡単な誘引魔法を付与して、それをそれぞれの手に直接手渡し。


「可愛いのが出来ましたわね」


「……満足」


「では、魔王様の拠点のみなさんにもいろいろと意見を聞いて、全員分を作っちゃいましょうか」


「……ん」

◆今回、作成したアイテム。


 ドラゴンチャーム……ゆるふわなキャラクターでタワーが作れるチャーム。誘引の魔法が付与されており、わずかながらの運を上げる力を秘めている。

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