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夏祭り

 ガヤガヤと楽しげな声が溢れる街の一角。

 ここは家から十分ほどの場所にある神社に続く長い一本道。

 林に囲まれたこの道には、今日が夏祭りだということで、多くの屋台が立ち並び、浴衣などの夏の装いに身を包んだ人々が楽しげにその通りを埋めていた。

 僕はそんな人々の間をすり抜けるように小走りに急ぎながら、


「まずはマリィさんと魔王様に頼まれた飴細工を確保しないと」


 あらかじめ元春から場所を確認しておいた飴細工のお店へと足を運び、マリィさんが物凄く欲しがっていた東洋龍の飴細工を色違いに五つと、それ以外にも魔王様へのお土産と、並んでいる飴細工を数種類購入していく。

 ちなみに、ここまで飴細工を大人買いする人間はなかなかいないようで、店の人に少し変な目で見られたりもしたのだが、「外国人の友達に頼まれまして――」という言い訳をすると、納得してくれたかどうかはわからないけど、お店の人も「ああ、そうですか――」と言ってくれ。

 とにかく無事にマリィさんと魔王様へのお土産をゲットしたところで、


「後は元春から頼まれたヤキソバと、義姉さんの様子をちょっと見た方がいいんだろうな」


 一人、確認するように呟くと、先に元春のリクエストされたヤキソバを買ってしまおうと幾つかの屋台を覗いていく。

 あと、それと同時並行的に義姉さんの方も心配だと、その気配を探していくのだが、さすがにこの広い祭り会場の中から人混みに紛れている義姉さんの気配をピンポイントで見つけるのは、なかなかに面倒な作業となる。

 なので、僕は甚平の開いている胸元から懐に手を突っ込むと、甚平をブラインドに黒いテルテル坊主のようなスクナ、オニキスを召喚。


「オニキス、ちょっと影の中から義姉さんを探してくれるかな」


 オニキスにお願いをして、影の中から義姉さんを探してもらう。


 ちなみに、ここでオニキスが使う特技は影法師。

 この影法師はオニキスが闇の精霊として持つ特技で、簡単に言うと生物が発生させる影の中に潜り、その世界から対象に影響を及ぼす特技なのだが、

 オニキスによると、その世界からなら影による人物判定が簡単に出来るとのことなので、義姉さんはそっちの世界からオニキスに探してもらうとして、僕はオニキスが義姉さんを探しているその間に元春から頼まれたヤキソバの確保をしてしまうことにする。


 と、僕の方は程なく美味しそうなヤキソバを売る屋台を発見してヤキソバを二つ購入。

 屋台の影でホカホカのヤキソバをそのままマジックバッグに収納したところで、自分の影に潜っていたオニキスに義姉さんを見つけたか確認してみる。


 すると、どうやらオニキスは早々に義姉さんを見つけてくれていたみたいである。

 ということで、僕はオニキスのナビゲートの下、義姉さんがいる場所に向かうことにする。


 しかし、いざ、オニキスに案内されて義姉さんのところに辿り着いてみると、そこにはどこぞの古いバトル漫画かとばかりに倒れ積み重なる人の山があって、


「ええと、義姉さんなにやってるのさ」


「あ、虎助、来たの?」


 人の山のすぐ近く――、

 義姉さんにも倒れた人の上に座らないという常識はあったみたいだ。

 ベンチに座ってかき氷を食べる義姉さんに話しかけると、あっさりとした返事が返ってくる。


「元春に聞いてね。それで、これはどういう状況?」


「元春に?

 ああ、そっちは別件ね。

 コイツ等はリンとメグと一緒に回ってたら、しつこく声をかけてきたから黙ってもらったのよ。後悔はしてないわ」


 この義姉は悪びれれもせずに――というよりも、この場合、義姉さんは悪くないとは思うんだけど。

 しかし、それにしたって、これはやりすぎなんじゃ……。

 そして、義姉さんがやらかしたのは、どうやらここだけのことではないらしい。


 と、気になるところは多々あるけれど、ここはとりあえずと僕は死屍累々積み上げられる男性たちの山を見て、ここで何をやったのか聞いた後、その別件とやらも聞こうと、「よしっ」と気合を入れるのだが、

 いざ、義姉さんに話を聞こうとしたところ、そこに浴衣姿のゆるふわ美女がカランコロンと下駄を鳴らしながらやってきて。


「あ、虎助君、おひさ――」


「お久しぶりです(めぐり)さん」


 さて、かき氷片手に現れた、このゆるふわ浴衣美人が何者かというと、義姉さんの親友の一人、笹本巡さん。

 しかし、いいタイミングで巡さんが来てくれたものだ。

 義姉さんに話を聞いたところで、どうせ望む答えは返ってこないだろう。

 ならば、この巡さんに聞けばいいだけだとそう判断した僕は、事情聴取のターゲットを義姉さんから今やって来たばかりの巡さんに変更。

 義姉さんの言った別件も合わせて話を聞いてみると、

 まず、この男達の山は、毎度のごとくというかなんというか、お祭りを楽しんでいた三人に絡んできたナンパ男達なのだという。


 まあ、義姉さん達も黙っていればただの美人だからね。


 ちなみに、義姉さん達は最初、そんなナンパ男達を構うのも面倒と、完全無視状態で歩いていたそうなんだけど、どうもその男達がかなりしつこい男達だったらしく、そろそろ一発ぶん殴ってお帰り願おうと義姉さんが物騒なことを考えていたところ、ちょうどそこに通りかかった女の子が男達の一人とぶつかり倒れてしまったみたいだ。

 結果、女の子は手に持っていたりんご飴を落としてしまいギャン泣き。


 まあ、そこまでなら、まだ情状酌量の余地は残されていたのだが、

 なにを思ったのか、女の子が泣き出すきっかけを作ってしまった男が、火がついたように泣き出してしまったその女の子に苛ついたらしく、いきなり蹴り飛ばそうとしたそうだ。


 うん。それは救えないね。


 と、そんな男の行動を義姉さんが許すハズもなく。

 ただ、義姉さんも泣いている女の子の手前、気を使ったのかな。

 男の顎をかすめるようにフックを一発、女の子に蹴りかかろうとしていた男を鎮めたところ、

 後の展開は言わずもがなだね。

 仲間の一人がやられたことで他の男達が瞬間沸騰。

 仲間を殴り倒した義姉さんに因縁(?)をつけつつも襲いかかり、最終的にこの重なり合う雄の山が出来てしまったとのことである。


「そういうことなら、こうなってしまったのも仕方がないですか」


「でしょ」


 巡さんの説明に唸る僕に『正義は我にあり』とばかりにフフンと鼻を鳴らす義姉さん。

 しかし、それならそうと、はじめからそう説明してくれればいいのに――と、そう思わないでもないのだが、元春によると、そこのところ義姉さんはツンデレなところがあるらしく、女の子を助ける為とか、そういう正義感ぶった行動のことを、自分からアレコレ説明することは照れてしまうことなのだそうだ。


 素直じゃないね。


 ちなみに、件のナンパ男に転ばされ泣き出してしまった女の子は、その騒ぎの所為なのか、それとも、もともとそうだったのか――、気付けば親御さんとはぐれてしまった状態だったみたいで、この折り重なって倒れる男達の報告のついでと、義姉さんと一緒にお祭りを楽しんでいたもう一人のお友達が、いま、お祭りの運営本部まで連れて行ってくれているみたいだ。


 そして、忘れてはいけない、元春が話していた別件の方なんだけど。

 どうやら、こちらは一件だけじゃないらしく。

 まあそれも、酔っぱらいやらなんやらと女の子に絡んでいた男達をただただ殴り倒しただけだったそうで、一応はお咎めなしということになっているらしい。

 というよりも、どちらかというとお祭りを運営しているおじさん達もこういう面倒な手合いの処理にはホトホト困っていたとのことで、状況が状況だけに大っぴらにとはいかないものの、控えめながらも感謝をされたのだそうな。


 ちなみに、その殴り倒した達の中には危うく元春達のグループも入りかけたらしく――、

 ああ、元春が早々にお店に顔を出したのはそういう……、

 と、ちょっとした謎の解明もありながらも。


「とりあえず、この人達をどうにかしないと――」


「放っておけばいいのよ。そんなヤツ等」


 通りかかったお祭り客の好奇の目に晒されている男達の山に僕がそう言うと、義姉さんが不満そうに口を尖らせる。


「僕もこの人達は放っておいても構わないと思うんだけど。

 ほら、通行の邪魔にもなるから」


「そうそう、ゴミはゴミ箱にだよ。志帆ちゃん」


 いや、そういうことでもないんですけどね。

 義姉さんはいつも通りだけど、巡さんもさすがは義姉さんのお友達だ。言うことがキツイ。

 僕はそのほんわかとした雰囲気とはミスマッチな巡さんの毒舌に苦笑しながらも、

 どちらにしても、このままここに男達を放置しておくのはお祭りの邪魔になるからと、野次馬や通行人が遠巻きに眺める男達の山の中から男の一人を肩に担ぎ、どこか安全な場所に運ぼうとしようとするのだが、

 そこに――、


「私も手伝うよ」


「あ、鈴さん」


 男前にもそう言って、手を貸してくれたこのスレンダーな美女は伊吹(りん)さん。先ほど少し触れた、お祭りの運営本部に女の子を連れて行ってくれたという義姉さんのもう一人のお友達だ。

 鈴さんは女の子をお祭り運営本部に届けるついでに、本部から人を連れてきてくれたみたいだ。

 彼女の後ろには見覚えのある近所のおじさんが数人ついてきていて、

 僕はそんなおじさん達に「この度は義姉さんがご迷惑をおかけしています」と、毎年のおなじみとなっている謝罪を口にしながらも、『いやいや、こちらも助かっているから』とおじさん達から慰めの言葉をいただいたところで、

 まずは祭りの邪魔者は排除しなければ――と、おじさんの仕切り直しの声にみんなで協力して折り重なる男達を運び始めたところ、さすがの義姉さんも少し居心地が悪くなったのかな。

 いつの間にか食べ終えていたかき氷の空きカップをクシャッと潰して、近くのゴミ箱に投げ込んだ義姉さんは「仕方ないわね」とつぶやいて、男二人の襟首を掴んでズリズリと運び出す。


 と、ものの十分ほどでナンパ男達の運搬は完了。

 後の始末はお祭りの運営をしてくれているおじさん達がしてくれるということで、原因が原因だけに心苦しくはあるのだが、僕達がここに残っていても意味がないと、僕達はそれぞれの温度差はあったのだが、もう一度、おじさん達に謝罪を入れたところでその場を後に。


「後でお礼をしておかないと――」


「いいわよそんなの。みんなも喜んでいたんだし。

 それよりも、アンタ折角来たんだから何か奢っていきなさいよ」


「奢っていきなさいよ――って、

 義姉さん、いま懐が暖かいんだから自分で買えばいいじゃない」


 義姉さんはこの夏休み前に見つけてきたお宝を換金したばかりである。

 だから、お金は十分あるんじゃないかと、僕はそう指摘するのだが、義姉さんは、


「それとこれとは話は別よ。

 ってゆうか、それを言うならアンタだってかなりのモンでしょ」


 それは否定しないけど。


「ああ、もしかして例のファンタジーなお店のことかい」


「そういえば金貨をいっぱい溜め込んでるって、志帆ちゃん言ってたね」


「あの、二人がなんでそのことを知ってるんです?」


 まあ、犯人は一人しかいないんだろうけど……、

 義姉さんに続く鈴さんと巡さんの呟きに、僕が推定犯人である義姉さんを見てみると、義姉さんはさも当然とばかりの顔をして。


「別に二人に隠すことはないでしょ」


「長い付き合いじゃないか、むしろそんな楽しそうなことを隠しておく方が酷いんじゃないかな」


「そうだよ。仲間外れにするなんてヒドいよ」


 二人はそういう人でしたね。

 まあ、この二人も義姉さんに巻き込まれる形で母さんの訓練も受けているし、なにより義姉さんのお友達だ。ここは下手に隠し立てをするよりも、素直に従っておいた方が被害は少ないか。

 義姉さんと一緒になって『ちょっとお話をしよう』なんてことになったら目も当てられないからね。


「じゃあ、今度機会があればご案内しますよ」


「約束だよ」


「できれば八月中にね。

 休みは九月末までだけど、いろいろと面白そうなことがあるみたいだから、遊べる期間は長い方がいいよね」


 そんなこんなで大体の日程まで決められてしまい。

 その後、何故か、なし崩し的に三人に千本引きを奢ることになって、

 三人はそれぞれ、エアガンに知恵の輪、ぬいぐるみと、さすがと言わんばかりの悪くない引きを――、そして、『じゃあ、そろそろ僕はお暇を――』となったところで、小さめのテディベアを引き当てた巡さんが、人によってはあざと過ぎると噂されてしまうような首を傾げるポーズを作り。


「あれ、虎助君、買い出しに来たんじゃないの?」


「だから買いましたよ」


「でも、手ぶらだよね」


「これにしまっているんですよ」


 そう言って他のお祭り客に見えないようにさり気なく、腰に巻いたバッグからホカホカのヤキソバを取り出すと。


「なにそのウエストポーチ。どうなってるの?」


 グイグイ来るね。巡さん。

 僕がそんな巡さんのリアクションに困った顔をしながら「実はこれ、マジックバッグなんです」と答えたところ、今度は、そのクールな見た目とは裏腹に(?)、意外にもサブカルチャーの類が大好物の鈴さんが「もしかしてアイテムバッグってヤツかい!?」とテンションを上げて聞いてきて、義姉さんが「でも、そのバッグ(たっか)いのよね」と愚痴っぽく呟いたところで、巡さんが僕が腰につけるマジックバッグを「デザインは、まあ悪くはないかな」とか呟きながらしげしげと眺めて。


「それで、このポーチ、どれくらいするの?」


「そうですね。

 これと同じくらいのサイズのフランス由来の高級ブランドバッグくらいはしますかね」


「うわぁ~、志帆ちゃんはそれ買ったの?」


「もちろん手に入れたわよ。便利だし」


 ちなみに、義姉さんがあえて『買った』のではなく『手に入れた』と表現したのは、その言葉そのままに、義姉さんが自分のマジックバッグをお金ではなく、魔獣を狩って材料を揃え、エレイン君に作ってもらい手に入れたことに由来する。

 僕としてはマジックバッグの一つくらいタダであげてもよかったのだが、母さんがこれもいい修行になるからと、義姉さんに自分のバッグは自分で手に入れるようにと、バッグの素材を自力で集めることを強要と、結果的に義姉さんはバッグの素材をゲットする為、しばらくエレイン君達と一緒にになって、アヴァロン=エラに迷い込んでくる魔獣を狩っていた時期があったのだ。

 そんな経緯もあって、義姉さんにタダで譲らなかったそれを、巡さんと鈴さんには無償で提供するのは三人の友情に関わるかもしれないと、そう思った僕は、


「お二人ならお友達価格でお譲りしますよ」


 知り合い価格で多少は安くしますけど、お金はいただきますよとアピールしてみると、


「それでもお高いんでしょ」


 これは通販番組的なノリの切り返しだね。

 僕は巡さんからの定番のセリフに苦笑しながらも「ある程度はしますかね」とお茶を濁して。


「それなら、今度、志帆の冒険に付き合うのもいいのかもしれないね。楽しそうだし、バッグを買うお金も稼げそうだ」


「あ、それ面白そう。私も行く行く――」


「え、鈴はともかく巡も来るの?」


 鈴さんの意見に乗っかり、ノリノリな巡さんに素っ頓狂な声を上げる義姉さん。

 そんな義姉さんのリアクションに巡さんは可愛らしく怒りを示すように拳を振り上げて。


「志帆ちゃんヒドい~。私だってちゃんと鍛えてるんだよ」


「それはわかってるわよ。

 でも、巡の場合、そういうのとは関係ないところでポカするでしょう」


 義姉さんつながりで巡さん達も母さんの洗礼は受けている。

 ただ、巡さんの場合、次郎君のスクナのユイたんではないのだが、どんなに訓練を積んだところで、なぜか回避不能なドジっ子ハプニングに襲われてしまうのだ。

 そして、その特性はあの母さんですら矯正できないもののようで、

 確かに巡さんを義姉さんと一緒に冒険旅行に送り出すのは別の意味で危険かも。

 そう思った僕は、


「そうですね。巡さんなら錬金術をおぼえるとかどうです」


「あ、そうね。

 虎助、いいこと言ったわ。たしかに巡ならそっちの方が向いてそうね」


 と、僕の提案にやや食い気味に乗っかってくるのは義姉さんだ。

 まあ、義姉さんの場合、巡さんが起こすハプニングというよりも、一応はトレジャーハンターとして、時々、巡さんが起こすミラクルの方を警戒しているのかもしれないけど。

 うん。バイト感覚で連れて行った素人に凄いお宝を見つけられたとかされたら、さすがの義姉さんでもテンションガタ落ちだろうからね。


「錬金術って手をパンって叩いてピカってやるやつでしょ。私にできるかな」


「えと、巡さん。ここで言う錬金術はそういうのではなくて、ゲームとかにあるアイテムクリエイトとかそういうものに近いヤツです」


「ふぅん、それならお料理みたいだし、私向きかも」


 実際、巡さんは料理に関してはプロ級で、いま大学に通っているのだって栄養士の資格を取る為だと聞いている。

 そういう下地を考えると、錬金術は巡さん向きだと思うんだよね。

 どういう理屈かはわからないけど、巡さんも料理の時はポカをやらかさないし。


「でも、その、錬金術で作ったものはどこで売ればいいの?

 虎助君のとこ?」


「ウチの店で売ってもいいですけど、ウチはもう賢者様と次郎君がいますから、佐藤さんに協力を頼んでみたらどうです。そちらの方が高く売れそうですし」


 ちなみに、簡単な魔法薬ならもう一つ、密かに元春が持つ販売ルートを使うという手もあるのだが、こちらは売れている商品と客層が限定されているから、巡さんの性格とは合わないと思う。


「佐藤さんってこの前紹介してもらったお姉さんだったかな。

 彼女、何者なの?」


「魔女なのよ。

 でも、たしかに佐藤に頼めば、そういう薬も売れるのかもね」


「栄養ドリンクに魔力を込めるだけでも、お小遣い稼ぎになりますしね。

 他にも市販の美容品に魔力を込めるだけのものでも結構売れるみたいです。

 魔女のみなさんは美容に気をつけていますから」


「ちょっと虎助君、そこ詳しく聞いてもいいかな」


 その後、僕が錬金術に関する質問をムチャクチャ受けたことは言うまでもないことだろう。

 ちなみに、お祭り会場で大量購入した飴細工は、大喜びのマリィさんと魔王様に全部引き取られていきました。

◆次回投稿は水曜日の予定です。

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