割と暇な魔王様の一日
今週からスローペース掲載です。
基本、週に1話を考えていますが、2話掲載されていたら調子が良かったんだなと思って下さいw
大魔王アダマー=ナイマッドの襲撃から翌日、僕はゲートの前に居た。
目的はゲート周りのメンテナンスだ。
結局のところ大魔王アダマーとの戦いは、巨大ゴーレム〈モルドレッド〉を操るオーナーの参戦によって、直前までのフレアさんとの戦いはなんだったのかといわんばかりの素手喧嘩の戦いに突入。
怪獣大決戦のような大迫力での乱打戦の末、徐々にそのガス状(?)の体を削られていったアダマーが「くっ、こんな筈では――」なんてお約束な言葉を残して、謎の水晶体を残してその姿を消してしまったのだ。
そんなこんなでようやく収束に至った大魔王の襲来騒動だったのだが、自らを大魔王と称する魔人が暴れまわったのだ。特に火炎放射やその剛拳を打ち付けられた結界には相当の疲労が溜まっているだろうと、そのチェックにやって来たのである。
僕はゲートをぐるりと囲うストーンヘンジの笠岩の上に、初歩的な身体強化魔法の一つ〈一点強化〉の力を借りて飛び乗ると、同行者である緑青色の小さなゴーレム・ベル君に〈解錠〉の魔法式を起動してもらう。
〈解錠〉が発動された数秒後、せり上がってくるのは、石柱群を支える魔力を帯びた赤銅色の鉄鋼――〈魔鉄鋼〉で作られた支柱だった。
そして、その支柱にはびっしりと魔法式が刻まれていて、
「じゃあ、始めますか」
と、僕がその支柱に手を伸ばしたタイミングでゲートの中心に光の柱が立ち上がる。何かがこのアヴァロン=エラへと辿り着いたのだ。
そして数秒、光の柱が粒となり、空の彼方へ消え去ったゲートにいたのは魔王少女のマオさんだった。
彼女はちょうど正面、ストーンヘンジの上に立つ僕を見つけて声を掛けてくる。
「……なにしてるの」
僕はそんな魔王様の声掛けに「いらっしゃいませ」とお決まりの文句を前置きにして、
「ゲート周りのメンテナンスです。昨日、アダマーって大魔王様が来たじゃないですか。その攻撃でゲート周りの結界が受けたダメージのチェックと、あと避難するのに色々とまごついてしまったでしょう。ですから今回みたいな緊急時に安全にお客様を逃がせるような仕掛けが出来ないかって、その下調べです」
ふうん。僕の説明を聞いて魔王様は納得したように一言、そのままゲームをするために万屋の方へ向かうかと思いきや、何故かその場に腰を下ろし、作業を始めようとする僕をじっと見つめてくる。
「あの、魔王様。万屋にいかないんですか?」
「……見てる」
いや、見てるって、ゲームをしに来たんじゃ……。
まあ、魔王様のことだから本当に見ているだけだろうけど、作業をしている姿を誰かに見られているというのは落ち着かないものだ。
しかも、それが魔王様でハーフエルフなんていう魔法技術の申し子のような人の前でとなれば尚の事。
正直、気が散って仕方ないのだが、
お客様というだけでなく、既に友人関係が成立している魔王様に邪魔だとか何とか言える筈もなく。
ならば、何か話でもして気を紛らわすか。そう考えて、
「そうだ。あの、魔王様……参考までに、魔王様の城?の守りってどうなっているんですか?」
「……分からない。全部リドラがやってくれているから」
どうせだからメンテナンスの関係有ることを――と、振った話題に返ってきたのは、ちょっと無責任なんじゃないのかとも思える答えだった。
「ですよね――」
そう、魔王様は基本放置の人だった。
そもそも魔王様が真面目に魔王業をしていたのなら、週の半分もゲームをするだけの為に万屋にやってこないだろうし、苦労人の黒竜、リドラさんがたびたび「戻ってきてください」なんて泣きついてくることもないのだから。
そして、魔王様には携帯ゲーム機や漫画とかも渡してある。よって、基本的には魔王城(?)でも趣味に没頭できる筈なのだが、
やはり、魔王様もオーナーと同じく一人でゲームをしていても寂しいと感じるものなのだろう。対戦相手を求めてこの万屋を訪れるという節があるのだ。
というか、向こうの世界にはゲームに付き合ってくれる人(?)とかいないのだろうか?そう思わなくもないけれど、流石にそこはきちんと魔王業をやっているのかな?
でも、魔王様が、世界征服とか、人間を滅ぼせ――、なんて指示を出しているところはどうもしっくり来ないし、本当に謎の人である。
もしかして向こうにいる時は本当に何もしていないとか?ただ拠点の奥に引きこもっているだけだとか?だとしたらなんで魔王なんてやってるんだ?って話になるのだが、そこには以前にご本人からチラッと聞かされたハーフエルフにまつわる迫害がある訳で――、
と、話題逸しに端を発したズレた思考に僕が意識を傾けていると魔王様の方から声がかかる。
「……でも、結界術なら幾つか知ってる」
「あっ、それならアドバイスをいただいてもいいですか。可能であれば敵が現れた後にゲートを通ってやって来た人を保護するような仕組みが作れたらいいんですけど」
これは本来、僕が――というよりも、オーナーが考えるべきなんだろうけど、しかし、基本無口な魔王様からせっかく出された提案だ。話題を広げるという意味でも話に乗らない手はない。
ということで、僕は魔王様に話しかけながらも引き抜いた鉄の棒に魔力を流していく。ミニオンの支柱に刻まれた魔法式を見やすいようにする為だ。
魔力を帯びた魔法式が、夕闇迫る空のような橙と藍色のグラデーションの燐光を灯し、ある種、電子回路にも通じるような模様を浮かび上がらせる。
それをどこか眠たそうな瞳で読み取った魔王様は、手元の動きだけで魔法式の一部分を指し示して、
「……あそこに私が改造した〈聖盾〉の魔法式をつけるといいかも」
魔法式を形成するバーコードのような文様には、それ一つ一つに意味があり、配置される位置によってもたらす効果が変わるのだという。それを〈バベル〉のような翻訳補助を受けているでもなく、ざっと見ただけで把握するなんて、さすがは魔王様といったところか。
でも――、
「〈聖盾〉って魔法は、確か盾そのものに耐久値があるってタイプの魔法でしたよね」
「私のはそれに即死無効が付く……」
それは凄い。
けれど、アダマーが使ったような高火力かつ持続力がある攻撃を受けた場合、防御が解除されてしまうのではないのか。
それにだ。
「複数の強い敵が出てきた場合はどうします?」
「〈聖盾〉は重ね掛けが可能だから……」
成程、何重にも重ね掛けできる防御魔法なら、お客様の安全をほぼ確実に確保できるのか。
それでなくても緊急時には、このアヴァロン=エラに張り巡らされるオーナーによる耐命性の加護が全てのお客様に適応されるようになっているから、ある程度のダメージは問題にならないんだろうけど……。
「ですが、対象が大勢ともなると魔力コストがかさみそうですね」
ただでさえオーナーの加護は魔素の消費が大きいものだ。そこに魔王様によって魔改造された魔法が加わるとなれば相当の魔素(魔力)消費量となるだろう。
アヴァロン=エラのゲートを維持する結界は、とある特殊な魔導装置によってアヴァロン=エラに存在する豊富な魔素を直接結界へと還元する仕組みが出来上がっているが、取り込む力にも限界があって、一度に大量消費した場合は結界そのものに影響が出る可能性だってあるかもしれない。
と、魔王様が知らないゲートの機能も踏まえて零した呟きに、魔王様から代替案が示される。
「……なら、積層結界を使えば?」
積層結界というのは、確か――、積み重なるように結界を重ねるようにして防御力を高める結界だったと思う。
「しかし、単純に防御力を高めても結界内部の人は恩恵を受けられないのでは?」
「違う。邪魔な相手を積層結界で持ち上げれば簡単」
「つまり、床面がせり上がるように結界を発動して二階建ての結界にしてしまうということですか?」
コクリ。首肯で応えてくれる魔王様。
成程……それなら、大した魔素消費なしに、ゲートから入ってきた敵とその後にやってくるお客様を分けられるのかもしれない。
と、そんな感じで結界の改善点の洗い出しは進み、同時にゲート周りに施された魔法式のチェックもこなしながら、その改良案を幾つか聞いたところで、魔王様は口元に手を添えてあくびを一つ「そろそろ行く」と呟いて、万屋に向かって歩き出す。
僕としては、正直、魔王様のアドバイスは助かったんだけど、結局魔王様は何がしたかったんだろう?
手伝ってくれたかの思いきや、満足そうに去っていくマイペース過ぎる魔王様を見送った僕は、その行動に首を傾げながらも、
さて、後はいま聞いた結界術の強化方法をまとめてオーナーに報告すれば任務完了だな。心の中で呟いて、ぐるんと片腕を回し、もうひと踏ん張り。と気合を入れ直したところで、ふとあることを思い出す。
そういえば、いま、万屋にはフレアさんがいるんだった。
そして、素早く回れ右。去りゆく魔王様の手を取って「ちょっと待ってください」と引き止めるのだが、
その先の言葉が見つからない。
考えてもみてほしい、一応は【魔王】と呼ばれる女の子に「いま万屋には勇者様がいるから行かないで下さい」なんて言えるだろうか。
いや、魔王様の性格を考えると正直にお願いすれば聞いてくれるのかもしれないけど、まだ、フレアさんと魔王様の関係性が分かっていない現状で迂闊な発言は避けるべきだろう。
しかし、ここからどうすればいい?咄嗟に手を掴んで引き止めたはいいものの、見ようによってはこの状況、いろいろと誤解を生みそうなパターンじゃないだろうか。
まあ、魔王様とは友人関係にあるのだから、「おうおう嬢ちゃんちょっと待ちな」とかいう今時安いドラマでも見ないチンピラがするような絡みには間違われないだろうけど、早めに次のアクションを起こさなければ変に誤解される可能性も無くはない。
しかし、とはいってもだ。魔王様を万屋に連れていけない以上、この場に引き止める必要がある訳で……、
いや、魔王様をずっと引き止めて置く必要はないのか。
そうだ。僕が魔王様を引き止めている間にエレイン君達にフレアさんを工房か何処かに移動させてもらえばいい。
幸いにもフレアさんは、アダマー戦でコールブラスト――ではなく、エクスカリバーだと信じていた黄金の剣が折れてしまった事で正気を失っている状態だ。
というか、昨日から廃人のようになってしまっているのだが、
逆に今のフレアさんなら強引に移動させたところで文句の一つも言わないだろう。
僕はベル君に、アイコンタクト――ではなく、翻訳魔導器〈バベル〉に備わった異生物との意思疎通機能を利用して簡単な指示を送る。
その上で、改めて魔王様を引き留めようとするのだが、
「えと――」
無口な魔王様を相手に世間話での引き止めはハードルが高い。
いや、意思疎通という意味では問題ないのだが、基本的に魔王様の返事は短文系。引き止めるのに会話という手法は向かないのだ。
ならば、何か他の事で気を引き魔王様を引き止めればいい。
そう考えて、真っ先に思いつくのはゲームなんだけど、この場ですぐに用意できるものといえば、携帯でプレイできるソーシャルゲームくらいなものだ。
しかし、残念ながらこの世界では電波が届いていないからまともにプレイなんてできない。
となると、やはり優先すべきはインターネットの確保だろうか――じゃなくて、他にここで手に入るものとなると――と、目配せした僕の目に止まったのはすぐ隣に佇んでいたベル君だった。
彼の口はオーナーの手によって空間魔法が施されており、この世界に併設する巨大倉庫に繋がっている。
そして、そのバックヤードには多くの物品が収蔵されているのだが、
残念ながらバックヤードに収められる物品の大半は、迷い込んでくる魔獣素材や木材や鉱石などの自然素材で埋め尽くされている。
中には食料、武器防具、マジックアイテムなんてものもあるにはあるけど、魔王様の興味を引きそうなものともなるとな……、
これがマリィさんなら、魔法剣の一本でも与えるだけで簡単に小一時間の足止めが出来るんだけど。
「魔王様は武器の類って興味ありません、よね――」
「ん?(首を傾げる魔王様)」
チョロいと評判の元お姫様のケースを参考にダメでもともと聞いてみるのだが、魔王様の反応は芳しくない。
考えてもみれば、万屋にある武器の大半を占める魔剣を売りに来るのが魔王様なのだ。
じゃあ――と、魔法が得意な魔王様にはこっちじゃないかと魔具や魔導器に興味が無いかと聞いてみるが、どうもピンと来ていないようだ。
というよりも、普通に考えて、急に引き止められたかと思ったら、魔剣や魔具を勧められるなんて脈絡がないにも程があるか。
そもそも魔を極めた存在である魔王様のお眼鏡に叶う魔具や魔導器がそうそうあるとも思えない。
最低でもオーナーが作成したオリジナルの魔導器クラスでもない限り、魔王様は興味も示さないだろう。
しかし、オーナーが作った魔導器といえば、主にベル君やエレイン君達といった普段から目にするゴーレムと、魔導発電装置などの大物ばかりで魔王様が好みそうな面白魔導器の類は存在しななくて――、
と、ふとした気付きに端を発した強引な引き止め、そこから、当然というか相手が悪いというか、完全に思考が行き詰まらせてしまった僕に、まるでタイミングを見計らったかのような一つの天啓が舞い降りる。
「えっと、魔王様……どうも万屋のバックヤードに遊べる魔導器があるんですけど」
「……遊べる魔導器?」
おお、興味を示してくれた?
表情の変化が乏しくて判断し辛いけど、これはイケるかも。
魔王様の微かなリアクションに僕は若干の安堵を覚えながらも、取り敢えず着いてきて下さい。とさりげなく魔王様を誘導。万屋から少し離れた場所にある小高い丘の上を目指す。マリィさんとディロックの実験をした例の丘だ。
良し。これでエレイン君達がフレアさんを移動させる時間を稼げるだろう。そんなセリフを心の中で呟きつつも丘を登り、頂上付近でベル君に取り出してもらったのは、バラ園などの入り口にあるような金属製のアーチだった。
「……これは?」
「潜ってみて下さい」
促されるままアーチを潜った魔王様を巨大なシャボン玉のような魔力が包み込む。
「……柔らかい、結界?これが面白いの?」
まあ、見た目はただの柔らかそうな結界だ。魔王様の疑問も当然だろう。
どこか不安そうにも見える魔王様の表情に、僕は「見ていて下さいと」と距離を取って軽くダッシュ。そのままアーチを走り抜けると柔らかな結界が魔王様と同じく僕を包み込む。
そして、僕を包み込んだ結界はダッシュする勢いの押されるように丘の上から転がり出し、その傾斜も相まってスピードアップ。中に入った僕をみくちゃにしながらも適度に傾斜のついた坂を下っていく。
そう、これは、一昔前にメディアなどで取り上げられたアクティビティ。巨大なビーチボールの中に入って坂を転がるだけというスポーツだ。
以前、漂流物としてこのアーチを発見した時に、その性能を試すべく、いつものように万屋から離れたこの丘で実験をしていたのだが、その際、誤って坂から転がり落ち、これってあれじゃないかと気付いたのだ。
因みにすぐにこのアーチを思い出さなかったのは、このアーチが異世界からの漂流物として発見されたのは万屋が出来てすぐの頃だったからだ。
しかし、何故そんな魔導器の事をこのタイミングで都合よくそんな昔のことを思い出したのかといえば、それは、ちょうど今しがた、僕とは別にゲート周りの対策を考えてくれていたオーナーが、幾つかの案と共にバックヤードに収蔵される使えそうな魔導器のリストをテレパシーという形で送ってきてくれたからだった。
でも、これはちょっと勢いをつけすぎたかな。
思った以上に出てしまったスピードに若干の不安を感じてしまう僕だったが、ベル君の手配によって丘の下でスタンバイしていたエレイン君が僕の入った結界を難なく受け止めてくれる。
そして、回転が完全に停止したところで結界が解除される。
自由になった僕はふらつく体を〈浄化〉の魔法で立て直す。
本来、〈浄化〉という魔法は体の汚れを取る為に作られたものだそうだが、僕の使う〈浄化〉には、何故か目眩なども回復する効果が追加されている。
まあ、〈火弾〉一つを取ってみても使い手の熟練度、セルフイメージの違いによってサイズの大小・威力・スピードと、いろいろあるのだから、これも誤差の範囲というヤツなのだろう。
と、ものの数秒で三半規管の機能を回復させた僕は大声で丘の上の魔王様に呼びかける。
「魔王様もやってみてくださーい」
とはいえ、僕のデモンストレーションを見て魔王様が怖がってしまうかもしれないな。
予想以上に派手に転がり落ちたデモンストレーションに、そう思いもしたのだが、魔王様はなんの躊躇いもなく丘の上から転がり出す。さすがに僕のように助走をつけてでは無いようではあるが。
そして、一度坂から踏み出すと後はスピードを増すばかり、対して魔王様はなすがままといった風に転がる結界に身を任せ、坂を転がり切ると、僕と同じようにエレイン君達に受け止められる。
そして、身を包んでいた柔らか結界が解除された魔王様は、
「虎助。これ面白い」
両拳を握りしめ、こう訴えかけてくる。
どうやらいたく気に入ってくれたようだ。珍しく興奮気味の魔王様である。
まあ、この手の結界――じゃなくて、バブルを使ったスポーツは他にもあるし、この結界装置はいろいろと応用できそうだな。
上手くいけば懸念だった強敵出現の際の非難にも使えるかもしれないか。
まあ、それには本来の役割である結界の強度がやや弱いというのが難点だけど、その辺りは、今からすることになるだろう。
モニター結果をオーナーに伝えて改良してもらえば問題ないと思う。
という訳で、
「もう一回やってみます」
「うん」
結局、その日は無邪気な魔王様を相手に暗くなるまで、ずっと、登っては転がり降り登っては転がり降りを繰り返した。
フレアさんを移動させたのが無駄になったけれど、魔王様が興奮するレアな姿が見れたから大した問題ではなかった。
そして数時間後――、慣れない遊びにさすがの魔王様も疲れてしまったのか、満足そうにあくびを零し、そのまま自分の世界へと帰って行った。
そんな魔王様をゲートまでエスコートした僕が考えるのは――、
さて、魔王様の健全(?)なゲームライフを楽しんでもらう為にも、早い内にフレアさんをなんとかしないといけないな。
ちょっと困った状態にある自称勇者様への対策だった。
●マオは魔王業を全くしていません。虎助の予想通り、魔王城(仮)でもゲームや漫画を読んで過ごしています。
●リドラ「魔王様は我らの象徴としておられるだけでいいのです」
◆ネタバレのようなちょっとした補足
●耐命性の加護=ゲームで言うところの『根性』系のスキルだと思って下さい。(どんな攻撃を受けても瀕死の状態で耐える)




