拠点構築とダンジョンの話
さて、フレアさん達が姫様探しの旅に再出発したところで、僕達は魔王城にある次元の歪み周りを整備しなくてはならない。
後々ここを開放してなにかするのかもしれないが、少なくとも、いま入り込まれても面倒だということで立入禁止にすることにする。
だから、ここはきちんとこの隠し部屋の警備をしておかないといけないと、
放課後、万屋に出勤した僕は一緒に帰ってきた元春と、ちょうどお店にいたマリィさんと魔王様を引き連れて、万屋のすぐ裏手の空きスペースに置かれたゴーレムの遠隔操作用のコクピットを完備するコンテナハウスへ移動。
そして、コクピットから遠隔操作でフレアさん達の世界にいるバフォメットを操り、待機させていた魔王城にある隠し部屋から伸びる細い通路を進んでいく。
すると、少し進んだところで行き止まりに突き当たって――、
どうやらここが隠し通路の入口にあたる部分みたいだ。
「どういう仕掛けになっていますの?
私にはただの壁にしか見えませんが」
「フレアさん達の話によると、壁の一部に刻まれた魔法式を発動させることによって開け閉めが出来るようになっているみたいですね」
簡単に言うと、入念なカモフラージュを施したスイッチ式の自動ドアといったところかな。
「しかし、一見すると特に魔法式のような部分は見受けられませんが」
「すぐに見つかってしまってはカモフラージュになりませんからね」
「……壁の石組みそのものが魔法式になってる?」
「魔王様、正解です」
そう、魔王様が言う通り、仄かに光を帯びるタイルのようなもので作られたこの壁は、そのものが一つの魔法式になっているそうだ。
意識的にその壁が開くようにと魔力を通すことによって、岩が立体パズルのように分解、入り口が開くという仕掛けになっているらしい。
さて、簡単な解説も終わったところで通路の外に出てしまってもいいのだが、念の為といっては念を入れ過ぎかもしれないが、隠し通路の外へと出る前にここにもう一つ扉を設置してしまおうと思う。
僕はバフォメットに持たせてあるマジックバッグから、頑丈さに主軸をおいた魔鉄鋼製の扉を取り出す。
「おおう。なんかデッケーのが出てきたな」
「……かっこいい」
ガインガインと重々しい金属音を立て、取り出された大きな扉に元春と魔王様から歓声があがる。
「でもよ。これってどうやって取り付けんだ? さすがにこの壁につけるとか無理だろ」
魔王城の壁は、そのすべての面が謎の光る岩タイルのようなもので形成されている。
そこに無理やり扉を取り付けるのは難しいのではないか。
元春はそう言うのだが、それはバフォメットに出してもらった大扉に付与された魔法を使えば何のことはない。
仕組みは結界魔法を応用したもの、魔法的に座標を決め、扉そのものを結界魔法として認識させることによって空間的に固定しまおうという方法だ。
扉そのものは、予めこの通路の寸法に合わせて作られているから、組み込まれた魔法式さえ起動させてしまえば簡単に設置できるようになっていて、一度発動させてしまえば、扉の芯材として内部に組み込んだミスリルが周囲の魔素を吸収して勝手に扉を保持し続けてくれるので手間いらずという優れものだ。
とまあ、そんな仕組みを元春にも理解できるように、紙芝居じみた図解で解説した上で扉を設置。扉に備わる各種機能を一通り試したところで改めて探索再開させる。
僕はバフォメットに探知系の魔法を発動させて、隠し扉の向こうに誰も居ないことを確認させる。
そして、隠し扉を開く魔法式を起動。
ゲームのサウンドエフェクトのような音を奏で、立体パズルを組み直すように開いていく隠し扉。
そんな壁の様子に歓声を上げる元春と魔王様の声を聞きながら、僕はバフォメットを秘密通路の外に移動させる。
するとそこには転移ゲートがある隠し通路と同じく淡い光を放つ岩のような素材で作られた大通路が左右に伸びていて、僕はそんな魔王城らしからぬ荘厳な教会のような大通路に唖然としながらも、すぐに「そうだ」と我を取り戻し、取り敢えずはと銀星騎士団が残したとおぼしき目印を消していく。
その上で隠し部屋に誰かが近付いたらわかるようにと魔導式のセンサー付き監視カメラを設置。
魔王城やその周辺の調査をするようにと、ソニアから渡されれていたリス型ゴーレムを十体、スカラベ型のゴーレム百体を魔王城に解き放つ。
そして、それぞれが送ってくる情報を魔法窓で確認した上でそれをソニアに転送。
念の為、魔王様や賢者様の拠点でも使っている特殊な結界装置の小型版をを設置すると、バフォメットを隠し部屋の中に戻し、きちんと隠し通路が遮断されたことを確認してから、
「当面は防備はこれでいいとして、ここからどう強化していくかですね」
「元からあった入り口の仕掛けと、魔法の扉だけで既に十分なのではありませんの。
むしろ、あれだけでも過剰なような気もしますが……」
「それはそうなんですけど。オーナーが随分とこの施設に興味を持っているようですから、その研究のじゃまにならないように考えつく限りのことはしておきたいんですよ」
誰のものでもない異世界転移を可能とする装置。これがあるこの魔王城の隠し部屋はソニアの研究に重要な意味を持つ。
だから、せめて、一通りの研究が終わるまでは出来るだけ現場が荒らされないようにして欲しいとのお達しなのだ。
「だったらよ――、こういうのはどうだ。
この隠し通路の中にあえて別の隠し部屋を作ってよ、そこにお宝を置いておくんだよ。
んで、こっちの入り口を塞いでやりゃあ、そっちが本命だと思って、それ以上調べられないんじゃね」
おお、元春にしては珍しくまともな意見である。それはマリィさんも思ったのだろう。
「元春のくせに生意気ですわね。
しかし、悪くはない手ですの。
そうなると問題はそのお宝なのですが――」
悔しそうに元春を睨みながらも、隠し部屋に僕が用意するお宝のことが気になるらしい。
だから、僕はどういう風にこの隠し通路を改装するのか、その大まかなデザインをした上で、ここにどういう宝を置くべきかというマリィさんの期待に答えるべく、それにふさわしいアイテムをバックヤードから取り寄せようとする。
と、その傍ら、元春がふと思いついたとばかりに飛ばしてくるのは、以下のような質問だった。
「そういや、魔法がある世界とかには普通にダンジョンとかがあるんすよね。あれのお宝って誰が用意してるんすか」
「フム、ダンジョンの話は以前も少ししましたが、ダンジョン内部で入手できるアイテムの発生源、それは私の世界だと解けない謎の一つになっていますわね。
迷宮そのものが人間を誘い込む為に用意しているという説が有力ですが、それもあくまで仮説の話、実際どうなっているのかは神のみぞ知ることになっていますの」
「……ドラゴンの巣はドラゴンが集めてる」
野生の――って言ったらちょっと語弊があるかもしれないが、『魔素一定以上の濃度以上ある世界において、自然発生的に現れるダンジョンの宝は誰が用意しているのか?』そんな疑問を口にする元春に、マリィさんが仮説であるとしながらも一番有力な説を唱え、魔王様がそれに補足を入れる。
なるほど、自然発生的に出現するダンジョンはダンジョンそのものが宝を生み出し、その一方で、龍種など、特定の種族が住んでいるダンジョンの宝は、そのダンジョンに住まう生物の習性により集められたものもあると。
「ダンジョンマスターとかそういうのはいないんすか?」
「迷宮の主ですか……、
これは私の世界の概念での話なのですが、魔王と呼ばれるような存在でも現れない限り、理知的な存在ではないと言われています。
ですが、実際のところはよく分かっていませんわね。
そもそもダンジョンが発生することが稀な上、それを研究する為に赴くなんて人など殆どおりませんから」
たしかにダンジョンのヒミツを暴こうなんて考えるような人が、実際にダンジョンに挑戦しなければ、正確なデータは得られまい。
そして、往々にしてそういう研究者は戦闘が得意ではなく、本格的な調査が出来ないのだ。
しかし、案外、いま僕がしているように、誰かが何らかの目的を持って、ダンジョンにお宝を置いている可能性もあるかもしれない。
僕は元春発の質問にそんなことを思いながらも、魔法窓に表示するバックヤードの在庫リストから一つのアイテムを選び出し。
「取り敢えず、その新しく作る隠し部屋に置くお宝はこれを考えているのはどうでしょう」
そう言いながら魔法窓をスライド。
マリィさん達に見せたのは毒々しい色をした骸骨の鎧だ。
「おお、なんかおどろおどろしい感じの鎧だな」
「まあ、これって、実は元春がいらないって言ったワイバーンの骨を使った鎧なんだけどね」
「マジかよ!?」
元春が驚くのも無理もない。今回見せたワイバーンボーンメイルは、前に元春にあげるつもりだったシンプルなボーンメイルなのだ。
それを元春がいらないと言った後、不満点を解消するべくデザインをより凶悪に、その上で毒々しい赤色の塗装したものなのだから。
「でもよ。こんなんお宝にして大丈夫なんか。
どっちかってーと呪われた鎧って感じだけど」
こんなんとはまた失礼な。
これでも僕がいろいろと考えて作った防具なんだけど。
それに――、
「元魔王の城のお宝なら、こういうのの方がらしいんじゃないかな」
「ふむん、そういうことならいいかもしんねーな。
でもよ。強そうな山羊人間ゴーレムを抜けた先にあるのがこんな鎧じゃ微妙なんじゃねーのか。
それだったら、どうせだからよ。ご褒美的な意味で幾つか装備を置いておいて選んでもらうってのはどうよ」
「ああ、ゲームなんかにありがちな」
「そうそう、今ここにいる皆で一品づつ選んでよ。それをここに入ってきたヤツに選ばせんだ」
例えば剣と盾、最強の攻撃力と最強の防御力の装備を並べておいて、さあ、どっちを取るかと選択を迫る。RPGなんかによくあるイベントだ。
「……面白そう」
「わくわくしますわね」
マリィさんと魔王様も乗り気のようだし、これはやらない訳にはいかないだろう。
ということで、後で改造するにせよ、取り敢えず商品を提示しなくてはと、僕はバックヤードの中でお宝に使えそうな装備のリスト化を全員に転送。それを素体として改造しますよと皆に言うと、元春がそういえばと思い出すかのように聞いてくるのは、
「そういや、その鎧ってどんな効果があんだ。外面から見るに、どうせまともな鎧じゃねーんだろ」
まともな鎧じゃないなんて、またまた失礼な――、
僕は元春の発言に心の中で文句をつけながらも。
「このボーンメイルは『月数』の試作品として遊びで作った鎧だからね。防御力以外そんなに大した機能はついていないよ」
風の魔法による移動補助と簡単な強化魔法、それくらいしか付与していない。
「見た目的には、強制的にバーサク状態とか、体がボロボロになるのと引き換えに超パワーを使えるようになるとか、そんな感じの鎧なのにな」
まあ、素材の力を引き出すような加工をすれば、そういう力も発揮できなくはないと思うけど、そんな危険物をホイホイ渡す訳がない。
僕が言うと、元春は「そりゃそうか」と納得しながらも、その一方で、この人はその外見からして過剰な期待をしていたのかもしれない。
マリィさんが少し残念そうにしているけど、作ってもきちんと使えない防具なら必要ないのでは?
いや、マリィさんのことだから、単純にコレクションとしてそういう鎧が欲しいのかもしれない。
そして、
「ですが、何かと引き換えにというのは面白い発想ですわね。私もそういったものにしましょうか」
「……ん、頑張る」
どうしよう。マリィさんに感化されて魔王様までもが変な装備を作ろうと考えだしちゃったぞ。
僕としてはなんとなくデザインがカッコいいだけで、性能は万屋で売っているそれなりの装備くらいのレベルを考えていたんだけど、こうなってしまってはもう止められない。
ここは、マリィさん達の考えを誘導することで被害を減らす方向に持っていくしかないか。
「動けなくなる代わりに絶対防御の結界を作り出す盾とか、そういう装備なら簡単に作れそうですね」
あえて答えをチラつかせることによって、危険な考えを改めてもらおうと、思考を誘導するように声を飛ばす。
すると、その発言に反応してくれたのは魔王様だった。
魔王様の得意分野が防御魔法ということで自分がその盾を作りたいみたいだ。
一方、本命のマリィさんはといえば――、
「マオは盾、虎助が鎧となると、私は何に致しましょうか」
そう言って魔法窓をスクロール。
「そうですわね。万屋で売っている魔法銃を素体になにか作るのが面白いかもしれませんわね」
マリィさんが装備を用意するという時点で武器になるのは避けられないことだと思っていたのだが、魔法銃とは、また、ある意味で危険な物を――、
「あの、マリィさん――」
「言わずとも分かっておりますの。危険なものは作らないですわね」
マリィさんが作るとなると、それはそれは凶悪な武器に仕上がってしまうのではないか。
注意の意味を込めて声を掛ける僕に、マリィさんは万屋の信条は理解していると言ってくれる。
本音を言うと、殺傷能力の高い武器は控えて欲しいんだが、贅沢は言うまい。
マリィさんは、たぷり。胸を抱えるように腕組みをして、
「難しいですわね。単純に武器と言うなら火力を上げればそれでいいと思ったのですが」
物騒なんだけど、銃という道具の用途を考えるとマリィさんの考えは至極まっとうな発想だ。
「そういえば、虎助達がテュポンという神獣の試練を乗り越えた時に特殊な魔法銃を使っていたと聞きましたが、あれを再現できませんか」
テュポンさんとの戦いで使った魔法銃といえば、〈息子殺しの貞操帯〉の機能をそのまま魔法銃に落とし込んだようなアレのことか。
でも、あれは事前の仕込みがあっての技であって、一つの魔法銃で完結させるとなると、なかなか難しいのではないか。
だが、あれが〈標的指定〉の強化版であることを考えると、できなくもないのかもしれないと。
ふむ、ここはマリィさんが余計なアイデアを思いつく前に、これでどうにか収めることができないか、そう思った僕がソニアに連絡をとってみたところ、銃口に強い誘引の力を秘めたの魔法を組み込むことで、銃口を押し付けた相手の元へと魔弾が飛んでいくというものが作れるかもしれないとのことである。
それをマリィさんに伝えてみると。
「成程、あまり実用的ではありませんが、相手の制裁などには使えそうですわね」
たしかに、それを急所に押し付けられて、これで魔弾がどこまででも追いかけるなんて言われたらなかなかのプレッシャーだ。
実際、元春なんかは『余計なアイデアを出してんじゃねーよ』とばかりに渋い顔でこちらを見ているし。
でも、マリィさんが作ると決めたのなら、僕が反対できるものでもないからね。
「それにしますわ。そうと決まれば、その魔法銃の意匠を考えませんと」
能力が決まれば後は銃のデザインのみ。マリィさんが銃のデザインを考える一方で、残るは元春だけだと、マリィさん発の魔法銃に微妙な顔をしている元春に話を振ると、元春は「ハァ」とわざとらしくため息を吐き出し、マリィさんと同じように魔法窓を手元に浮かべて、そこにさらさらと簡単なデザインを書き込んで、
「俺はこれにするわ」
見せてくれたのは、〈息子殺しの貞操帯〉に似た、ファウルカップのような装備。
どうやらそれは、マリィさんの魔法銃に対抗して、自分の股間に何重もの結界を張る一部分の防御に特化した腰鎧になるみたいだ。
「あ、これ、俺にも一個頼むな」
うん。まあ、それはいいんだけど。
マリィさんの銃が完成する前にそれを見せちゃうと、魔法障壁を破壊する魔弾とか、マリィさんがその装備を無効化するようなギミックをつけちゃうと思うんだけど。
それに、別にマリィさんが想定している制裁は必ずしもソコじゃ無いと思うんだけど。
でも、あえてそれは指摘しない方がいいのかな。
早速、何かを思いついたように、機能を追加しているようなマリィさんを横目で見ながら、僕はただ元春からリクエストされた装備の注文をエレイン君に入れるのであった。
◆魔王城の隠し部屋
ルベリオン王国の西方、国境沿いに存在する魔の森の中にあると言われる魔王城に隠された小部屋。
部屋へ続く扉を守るガーディアンを倒し、その部屋に辿り着いた者は四つの内、一つの装備を手に入れることが出来る。
因みに欲張って二つ以上の装備品を取ろうとした者には赤き煙の制裁が待っている。(アイテムが置かれた台座に警告が書かれており、部屋を密閉した上でのカプサイシン攻撃からの、身ぐるみ剥がされた上で魔王城の前に叩き出されるだけの安全設計)
◆隠し部屋で手に入れられる装備一覧
〈スカルロードメイル〉……おどろおどろしい骨の赤鎧。
スカルロードと名付けられているが、実はワイバーンボーンメイル。
表面が赤くなっているのはアダマンタイトを原料とした塗料が吹きかけられている為。
鎧に魔力を込めると、鎧から黒いオーラが立ち上り、体が軽くなり通常の3倍の速度で動けるようになる。(軽減魔法+風の魔法)
〈魔人のグレートシールド〉……直径三十センチ程度の円盾。
総ミスリル製の盾で裏面には、とある世界の魔王様が監修した魔法式がびっしりと刻まれている。
盾に魔力を込めることによって強力な攻撃をも受け止める魔人(原始精霊の集合体)の幻影を呼び出すことが出来る。
〈The Executioner〉……狼の意匠が施された銀色の魔法銃(某ゲームにありがちな中二病全開の魔法銃)。
銃口を標的に突きつけることで魔法陣が出現、それを転写して、本銃から放たれる魔弾が飛んでゆく。
魔弾の種類は『風弾(衝撃)、水弾(濡れ)、氷弾(物理)、雷弾(痺れ)、毒弾(状態異常)』がある。
因みに毒弾の毒性はそれほど強くなく、患部に軽い爛れと強い痒みをもたらすだけである。
〈Golden Guardian〉……一般的なファウルカップにオリハルコンメッキを施した防具。
非常に丈夫に作られており、上級魔法レベルの攻撃を直接受けない限りは内部にダメージを通さない。
魔法障壁を展開できるので、防御力は相当高い。
その他にも〈快適空調〉や〈浄化〉などの魔法式に加え、マジックバッグ機能(簡易トイレ)などを備えており、危険な冒険をする者に有用なアイテムとなっている。
夏に股間が痒くなる人に特にオススメ。
◆偵察用ゴーレムの詳細
〈リス型ゴーレム〉……全長(頭から尻尾まで)20センチ程ある小型ゴーレム。
総ミスリル製の内部機構に魔獣の毛皮で外見を整えている。
小型〈インベントリ〉を搭載、魔法式に従い探索を行い、その結果を念波によって送信する。大きな尻尾で周囲の魔素を溜め込むことが可能。
〈スカラベ型ゴーレム〉……全長5センチ程の超小型ゴーレム。
魔鉄鋼製のボディにミスリル製の魔動回路、小粒の〈インベントリ〉を内蔵する。
飛行可能な上にマッピングに特化しており、指定した条件に適合した映像を位置情報と共に念話通信によって送ってくる。
◆次回の投稿は、都合により、水曜日になるかと思います。よろしくお願いします。




