第二話
おはようございます。今日はとても良い天気…なんですが。腰が異常なほどに痛みが走りまくっており、座るのがやっとです。あー、外に出たい!!てか、学校行きたいです!どうしてこんなことになったのかと言いますと。アレは、昨日の出来事。
「ねえ、気持ちいい?」
「ダメ……はぁ…あっ」
思い出しただけでも腹が立つ。どうして昨日じゃないといけなかったのか、そこからがわからん!男の欲なんて所詮、自己満足要求のために過ぎない!!ま、僕も男なんだけど…変態じゃない。
はあ。…まぁ、こんなところで愚痴たところでどうにかなるってわけじゃないんだけどさ。
…………………………寝よ。
僕は、仰向けの状態で寝ることにした、んだか。なかなか眠れなかったのでTVでやっていた羊を数えるやつを想像していた。あ、寝れそう…僕はそのまま、スースーと無意識に息をし眠りにつく。そして、そのまま花咲君が帰ってくるまで僕は目が覚めなかった。
「………ん。」
「あ、起きた?」
僕の目の前には、私服姿の花咲君がベットの下で座って何かの本を読んでいた。…だいぶ寝たのかな。今何時だろ。僕は、時計を探して顔をキョロキョロさせる。それに気づいたのか、花咲君は…訂正。心優しい花咲君は今、何時なのかを教えてくれた。
「あ〜、そんなに寝ちゃったんだ。」
「うん。寝顔、可愛かったよ。流石ミチルだね。」
どうして褒められているのか、馬鹿な僕には理解し難かった。それとも、こいつが馬鹿なのか?取り敢えず…
グゥ〜〜〜〜〜
何か食べよう。腹減った。
「………邪魔、なんだけど。」
「んー?そこにあるの食べてよぉ。味、ミチルみたいに料理うまくないから味は保証しないよ?」
え、花咲君が作ったんだ、てか、カレーかよ。誰でもできるよこれ。僕は、ベットの下に座っていた花咲君に目を落とした。あ、指切ってんじゃん………頑張ったんだ、こんなの作んのに。あ!僕はこの時、一つの案が頭に浮かんだ。それは多分、花咲君だけが得することだと思う。僕は、ベットの上で方に中を向けて正座した。少し前かがみになってちょっと、甘えた言葉を言ってみた。
「ね、アーン。してよ。」
「………え?」
(どうしたんだろいきなり。そんなに俺に甘えて欲しいのかな?)
僕には、花咲君の考えていることがすぐに分かった。花咲君…何考えてるかわかる位ニヤニヤしないで、怖いから。
「で?なに食べたいの?」
「…机の上にあるもの。」
「…アレか。分かったちょっと待ってねえ」
そう言って立ち上がり、机の上に置いてあるカレーを取る。てか、ここで食うの?匂い充満して臭いよ。
「…カレー臭だ。」
「確かにそうだけど、やめようかそれ。俺がおっさんだみたいになってるからさ。」
「おっさんと言えばサラリーマ」
「だけじゃないからね!男全員サラリーマンだったら世の中成り立ってないよきっと。」
「…そういうもん?」
「そうだよ」
そんなくだらない会話をしながら、花咲君と経済のことに話が変わりながらカレーを食べる。それが、僕の1日だった。そして、もう、絶対学校のある日はしない!と、心の中で決心することができた僕がいた。
その後、花咲君は僕の我儘に付き合ってくれたのだった。
「!…美味しい。」