第25話 海水浴第2日目
結局沙耶はその後銀河と一緒に葵を寝かせた後、部屋に帰ってすぐに寝てしまった。
実は沙耶も相当疲れてたのだ。
あの時葵が寝なくても中断を呼び掛けていただろう。
だからベッドに潜ると、時計も合わせずすぐに寝てしまった。
そう、時計もあわせず・・・。
というわけで沙耶の海水浴2日目は10時から始まった。
予定は8時だったのだが・・・。
沙耶は飛び起きて、とりあえず部屋から飛び出した。
しかし、そこで異変に気づく。
人が活動した形跡がないのだ。
「まさか、皆先に行っちゃったのかな・・・?」
そう思いとりあえずホテルのフロントに行ってみると、外出した記録は無いとのこと。
ということは・・・。
「皆起きて〜〜!!」
結局起きたのは沙耶が一番早かったようだ。
訊くと、愛花と雄二はあの後2時間ほど二人で遊んでいたらしい。
また、銀河は沙耶と別れた後、部屋に帰ってテレビを見ていたらしい。
そして葵は・・・あのままずっと寝てたみたいだ。
相変わらずすごい睡眠時間だ。
というわけで結局昨日トランプを途中で止めた甲斐もなく、沙耶が皆を起こし終わって皆で朝食を食べ終わったのは12時近い頃だった。
まあ、唯一の救いは海に行ったのが昼食時だったので人があまり居なかったことだ。
「良かったじゃん、結果オーライで!」
「私たちが寝てたおかげね。」
雄二と愛花が口々に言うのを聞いて、ただただため息をつくばかりの沙耶に、銀河が言った。
「まあ、寝坊したもんは仕方ないじゃん。その分遊びまくろうよ、これから。」
「まあ、確かにそうなんだけどね・・・。」
こうして、海水浴第2日目が始まった。