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HEARTS  作者: 泉 伊澄
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序章

初めての投稿なのでまだド下手ですが、頑張っていこうとおもいますので、よろしくお願いします。

初めて男子から告白されたのは中2の時だった。

相手は小学校の頃から仲の良かった幼馴染。

私にはそういう気はなかったので、当然断った。

その日以来、彼とはほとんど話さなくなってしまった。

その2ヶ月後、今度は中1で作った男友達から告白された。

もちろんそれも断った。

やっぱり彼ともその日以来話さなくなってしまった。

せっかく男子と仲良くなっても告白されて結局話さなくなってしまう。

そういう事が何度も続くと、男子と話すのが嫌になってきた。

決して男子と話すのが嫌いなわけではない。

むしろ好きだからこそ辛いのだ。

このようなことが続いていた頃、私はあることを願うようになった。

話している男子の好きな人が知りたい、そうすれば告白されることなく話せる、と。

そして、奇跡は起こった。

原因は交通事故。

相手はトラックで、運転手は居眠り運転をしていたようで、私にお咎めはなかった。

その事故の後、私に一つの能力が宿った。

それは、「触れた人の想い人がわかる」という能力だった。


「水月〜〜、今度夏祭り行かない?夏祭り。」

そう言ってきたのは男友達の斉藤雄二。

普通に聞いてるとデートの誘いかと思われるかもしれないが、別に二人で行くわけではない。

この言葉の裏には「愛花も誘って」の意味が込められている。

そう、彼は隣のクラスの橘愛花に片想い中なのだ。

で、一人で誘う勇気が無いから私、水月沙耶の同行を求めているわけだ。

「了解♪3人で行こうね♪」

わざと「3人で」の部分を強調して返してあげた。

雄二の「馬鹿、怪しまれるだろ!」という小さな叫びに「もうみんな気づいてるし」と心の中で突っ込みつつ、沙耶は隣のクラスへ移動した。

1年前、雄二に恋の相談された時は特に驚かなかった。

雄二が愛花のことを好きだってことは初めて話した時から知っていたから。

いや、むしろ雄二に好きな人がいなかったら話しかけたりはしなかっただろう。

沙耶はあの日以来、ずっとそうしてきた。

好きな人のいる男子には積極的に話しかけ、いない男子にはできる限り近づかない。

そして、自分のことを少しでも好きな男子にはわざと冷たく振舞う。

こうすることにより、沙耶は自分への告白を防いできた。

自身それを逃げだと感じながら・・・

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