体育祭実行委員会書記による体育祭の話。
何やら疲労困憊な報告書のようです。
〈今回の登場?人物〉
・久里浜くん
…火学部魔導書科に在籍している三年生。体育祭運営委員会の書記にもかかわらず、ノリで体育祭の戦闘に参加してくたくたになった模様。人間は学習しない生き物なのかもしれないと悟ったとかそうじゃないとか。
体育祭実行委員会書記、ここに記す。
今年度の体育祭において、優勝は風学部であった。だが各学部奮戦し、彼らの実力は均衡していたと言える。(自分が所属している火学部は二位でした。解せぬ)
ちなみに午前の部で二位だったはずの土学部は昼食の時に何かあった模様で屍の山ができており四位に終わった。
よって今年一年、風学部が一割引の権利を手に入れたわけである。
また、今年の場外乱闘は三大戦乱と直後に言われるほど派手なものとなった。以下その三つを順にあげる。
その1、通称、大戦前の地獄絵図。体育祭前の各学部の衝突とそれに突入した体育祭実行委員長がやらかした。というか主に委員長がやらかした。流石古典魔法を使う人はバイオレンスだったぜ、と現場に向かい唯一無事に帰還した保険委員に後で報告書とともに伝えられた。
その2、通称、第一次餓鬼大戦。当日昼食時の弁当争奪戦のことである。今年の場外乱闘が大きくなった一番の要因だとされている。食堂のおばちゃんが孫が産まれるからと弁当を用意できなかったため、急遽学校側が弁当を用意したがその数は少なく、戦いは熾烈を極めることとなってしまった。各学部での内乱という事態にまで陥ってあわや自滅するかと思われた。が、なぜか別件で土学部が死んでいた。
自分は弁当争奪戦をくぐり抜けたが、正直その苦労と弁当の味が釣り合っていなかったことも事態をさらに深刻化させた原因ではないかという感想を抱かせた。
追記:校長が野次を飛ばしたのも事態の悪化の要因とされる。
その3、第二次餓鬼大戦。最終種目に伴う選手以外による妨害活動である。これ自体はいつも通りであったが、なぜか最終種目がパン食い競争、否、狂騒となっていたため、パンを求めて走る選手以外の乱入者を取り押さえるのに苦戦を強いられた。飢える学生ほど惨めなものはないといっておこう。
来年からは昼食を各生徒が確実に確保するようにしなければ、またいつか同じことが繰り返されると予測される。
また、パンの他に、個人の特定は避けるが校内で人気の女子生徒の写真が複数釣り下げてあり、男子生徒は葛藤し、それに女子生徒の冷たい視線が降り注がれた。このことから小規模な衝突が発生する事件も起きた。
そもそもこのように写真を餌にすること自体、体育祭において間違っていると言わざるを得ないし、男子のみなさんは写真はこっそりと取り引きしましょう。
来年度に向けて我々、体育祭実行委員会が求めることは、
生徒のみなさんはなるべく自分の昼食を持参しましょう。
委員長は自重を覚えて。
文企に喧嘩を売らないで。
文企委員長も冷たい視線とともにブリザードを降らせないで。
それと校長、野次を飛ばさないでください。
このままだといつか我々と保健委員が過労死します。