中折れ帽&トレンチコート
名前:中折れ帽&トレンチコート
帽子形式:中折れ帽
帽子材質:兎毛フェルト(最高級のソフトフェルト)
コート形式:トレンチコート
コート材質:コットン・ギャバジン(高密度防水織物)
概要:中折れ帽とはクラウン頭頂部を縦に折った帽子の事で、トレンチコートは「塹壕戦」で産声を上げた軍用外套の事である。
中折れ帽は動物の毛皮を圧縮加工した「フェルト製」が基本で、ソフトフェルトハットが英語圏では正式名称だが、略して「ソフト帽」と称している。
もっとも比較的に柔らかい為か、対照的な「シルク・ハット」、「山高帽」、「ホンブルグ帽」と差別化する意味合いでもソフト帽と称される事もある。
こういう所は何かと「分ける思考」をする人間らしさが見えるが・・・・それでは華が無いので別の呼び名を紹介する。
中折れ帽の別名は「フェドーラ帽」とも称されている。
これは帽子の形状は関係ない。
関係あるのは、19世紀後半を代表するフランスの劇作家「ヴィクトリアン・サルドゥ」氏が書いたサスペンス愛憎劇「フェドーラ」において主人公が被っていたからである。
この舞台によって中折れ帽を「フェドーラ帽」と称する辺りも美的センスが光る代物だが、これと後に紹介するトレンチコートを合わせた「ハードボイルド」に昇華させる辺りも人間の美的センスが光っていると言えるだろう。
この中折れ帽と「至高に合う外套」と言えるのがトレンチコートである。
トレンチ---即ち「塹壕」を意味する名を持つ外套は、まさに第一次世界大戦において「悲惨な塹壕戦」という水と土で構成された母体から産声を上げた子供と言える。
もっとも本来は「レインコート」の一種として紳士の国であるイギリスで1900年頃には原型が出来ていたが、それから14年後には過酷な戦場でも苦痛に耐える外套であると証明した。
生地は防水加工を施した綿生地である「ギャバジン」か、ウール羊毛で、両肩にはボタン留めが出来る「ショルダーループ」がある。
これが有るのは双眼鏡等などの装備を吊るす為と言われている。
また手首や背面にも「リング」が取り付けられたモデルもあり、如何に塹壕戦が人類にとって過酷な戦場であったのか物語っている。
反面で「これほど実用性を追求した物もあるのか」と思わせる程に機能性も高い。
そこにソフト帽も合わさり「出来る男女が着こなす服」と見えるから困る代物でもある。
本編では高位魔族にしてソアラと夜の女神と合わせて「3枚鏡の1枚」たるノクスが着用して初登場。
ランドルフ辺境子爵から渡された「即席の愛鍵」を貰ったと言いながらソアラの前にサングラスを掛けた状態で登場しつつも・・・・貴族派に属する貴族の派遣した私兵団の「汚血」で汚したくないと称し、帽子とコートを脱いで、枝に引っ掛けるなど並々ならぬ思い入れがある描写がある。




