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第18章 静かな評価
崩落の洞窟からの
帰還は、
すぐに噂になった。
大きくは、
広まらない。
だが、
知る人は知る。
ギルドの奥の部屋。
四人は、
呼び出された。
応接用の机。
向かいには、
年配の職員。
白髪。
落ち着いた目。
「救助、
ご苦労でした」
ガルドが、
うなずく。
職員は、
書類をめくる。
「瓦礫の軽量化」
「同時補助」
「負傷者の即時治癒」
「……見事です」
視線が、
エナに向く。
エナは、
肩がすくむ。
「私は……
みんなの後ろで……」
職員は、
首を振る。
「支援役が
機能しなければ、
全滅していた」
静かな声。
だが、
重い。
「特に、
あなたの判断力は
注目に値する」
エナの頭が、
真っ白になる。
ミレイアが、
ちらりと見る。
ロシュは、
ニヤリ。
ガルドは、
何も言わない。
職員は、
続ける。
「正式な昇格は、
次の評価で」
「だが、
実質的には
中級下位相当だ」
エナの胸が、
苦しくなる。
中級。
自分が?
部屋を出た後。
ロシュが、
腕を組む。
「ほらな」
ミレイアが、
言う。
「評価は、
追いつくだけ」
ガルドは、
短く。
「当然だ」
エナは、
言葉が出ない。
嬉しい。
怖い。
逃げたい。
でも。
歩き出す。
仲間の横を。
静かな評価。
それは、
確実に、
積み重なっていた。




