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第16章 自覚


評価試験から、

数日が過ぎた。


日常に戻った。


軽い依頼。


訓練。


休息。


同じようで、

少し違う。


エナは、

自分が

パーティの中心に

いる気がして、

落ち着かない。


ギルドの訓練場。


木人を相手に、

ロシュが剣を振る。


ガルドは、

静かに構える。


ミレイアは、

距離を測る。


エナは、

三人を見ている。


「集中補助」


ロシュの動きが、

鋭くなる。


「軽量化」


ガルドの踏み込みが、

速くなる。


「持続回復」


ミレイアの呼吸が、

安定する。


自然。


考えなくても、

手が動く。


訓練後。


ロシュが、

汗を拭く。


「エナさ、

自分が

何やってるか、

分かってる?」


エナは、

首を振る。


「補助……」


ロシュは、

苦笑する。


「それだけじゃねぇ」


ミレイアが、

言う。


「戦況管理」


※戦況管理とは、

戦いの流れを見て、

誰が危ないか、

次に何が起きそうかを

判断すること。


エナは、

驚く。


「私が?」


ガルドが、

うなずく。


「お前が止まると、

俺たちは止まる」


胸が、

締めつけられる。


そんな、

大それた存在じゃない。


でも。


思い返す。


デスナイト戦。


評価試験。


小さな依頼。


自分は、

ずっと見ていた。


必死で。


ロシュが、

笑う。


「自覚しろよ」


エナは、

俯く。


怖い。


責任。


でも。


逃げたくない。


「……がんばる」


小さな声。


三人は、

何も言わない。


それで、

十分だった。


自覚。


それは、

重くて、

でも、

温かい。


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