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覇狼、地を貫く  作者: 神箭花飛麟
臥竜、雲を掴む
18/21

人物及び地理解説

時代考証などはすべて集英社「アジア人物史 第5巻 モンゴル帝国のユーラシア統一」に拠ります。が、作者の都合で少し改変しているところがあります。

さて、16話に突入し、登場人物もなかなか多くなってきたので、整理したいと思います。


【転移者】

何らかの理由で本を渡され、1204年秋のモンゴルに転生した。

・舜

学校の図書館にいた時、本を渡されて突然モンゴルに転移する。

本人は気づいていないが、行政や交渉に堪能。

テムジンに拾われ、行政官として活躍することになる。

人を観察したり、記録することが得意。

苗字はなぜか覚えていない。

日本にいた頃は中3の男子で、中高一貫校に通っていた。


・高梨星歌

ニュージーランドへの飛行機に乗り、留学へ出発しようとしたものの、墜落し、モンゴルに転移する。

ボオルチュに草原を彷徨っていたところを拾われる。

舜と同じように観察力に優れており、慣れることも上手い。

アーチャイに半月ほどコイテンで鍛えられ、乗馬や弓は一人前の腕前まで成長した。

舜とネット上で知り合い、電話も何回かしていたが、お互いの顔は知らない。

日本にいた頃は高一の女子で、軽音部に属していた。


【モンゴル】

 モンゴル高原では長年、南の金王朝が遊牧民の強大化を恐れて部族間の対立を煽る分断工作を継続し、それによって生じた「血の報復」の連鎖が部族間の信頼を阻んでいたため、統一を阻む深い溝が横たわっていた。

 しかし、テムジンはこの悪循環を断ち切るべく、宿敵タタルや有力なケレイト、ナイマンといった諸部族を次々と実力でねじ伏せて吸収し、外部の干渉と内紛を同時に一掃することで、それまで成し得なかった全土統一を完遂した。


・テムジン(チンギス・ハン)

草原の主。すでに40代であるが、なお矍鑠(かくしゃく)としている。

30代くらいまで他の部族との抗争で戦陣の中に生きていたのでなお戦術眼は衰えない。

人材好きで気に入った人間は元々敵であっても将軍にしたりする広い懐を持つため、ボオルチュ始め多くの部下に慕われている。

おおらかな性格だが、激情に燃えた時や戦の時は目が燃えたようになる。

舜と星歌に少し興味を持っている。


・イエスゲィ

テムジンの父。

ボオルチュを幼い時に拾い、テムジンと一緒に育てた。モンゴル族を統一しかかっていた時にタタル族に暗殺され、それ以来タタル族はテムジンの宿敵。

トオリル・ハンと同盟していた。

既に故人。


・ボオルチュ

テムジンの補佐役を務める。

9歳の頃、テムジンの父イエスゲィに拾われ、テムジンの家族と共に暮らした。

内政に優れており、中央に留まる時期と星歌に出会った時のように各地を駆け回る時期がある。

タリゲーンとはいいコンビになっている。


・テムジンの息子たち(ジョチ、チャガタイ、オゴデイ、トルイ)

トルイ以外は全員父に従って出陣したことがある。

それぞれの個性が実は強め。

ジョチはまだ周りに気を遣う癖が抜けていない。

チャガタイはジョチの出生を疑っており、不仲である。

オゴデイは温厚だが、父と同じように激情に駆られると誰も抑えることができない。

トルイはまだ馬の扱いが上手いくらいしか知られていない。


・ボルテ

テムジンの妻。

13歳の頃婚約したが、実際に共に暮らすようになったのは18歳ごろからである。

テムジンの妻らしく、未だ衰えをほぼ見せない。

基本的に優しいが、過去に秘密があるようで、、、?


・タリゲーン

ボオルチュの従者兼部下。

有能だが、ボオルチュとたまにふざけ合うため、彼には表面上嫌われている。

部下には厳しいが、たまに優しさも見せる。


・アーチャイ

ボオルチュのタリゲーンと同じく従者兼部下。

まだ若めだが、騎射や剣の扱いは上手く、ボオルチュに信頼されている。

無口であまり感情を表に出さないが、自分の意思ははっきりと言う。


・サラン

星歌がアウラガで出会った女性。


※ボオルチュ以外のテムジンの側近については詳細がまだわかっていないので割愛します。


【テムジンと敵対した人物たち】

テムジンが草原を統一する過程で敵対した人物たち。 


・ジャムカ

テムジンとは幼少期からの盟友であり、義兄弟でもあった。

若き頃は共に協力して戦ったが、次第に遊牧民の伝統的な貴族制を重視し、反金を貫くジャムカと、実力主義・中央集権化を目指すテムジンの間で意見の対立が深まっていった。

モンゴル諸部族を二分する1204年春のナイマンの戦いで敗れ、豊海(バイカル)の近くに隠れている。


・トオリル・ハン

ケレイト部族の指導者で、テムジンの父・イェスゲイの義兄弟だった。

テムジンはトオリル・カンを「父」と慕い、庇護下に入って勢力を拡大した。

当初は強力な同盟関係にあったが、テムジンの急激な台頭を警戒し、トオリル・ハンと息子のセンゲムはジャムカと結託してテムジンを滅ぼそうとした。

激しい戦いの末、トオリル・ハンは敗北し、逃亡先でナイマン族に殺害された。ケレイト部はテムジンに吸収される。

既に故人。


・ダヤン・カン

モンゴル高原西部で強力な勢力を持っていたナイマン部族の指導者。

モンゴル高原の東部を統一しつつあったテムジンとトオリル・ハンの連合軍の勢威を脅威と感じていた。

1204年のナイマンの戦いでジャムカやテムジンに敗れた者たちと組み、テムジンに敗れ、戦死した。

息子のグチュルクは西遼に逃げ延びている。

この勝利により、テムジンは名実ともにモンゴル高原の唯一の支配者となった。

既に故人。


[周りの国々]

【西遼】

 12世紀に中国北部及び草原の王朝「遼」が女真族の「金」に滅ぼされた際、皇族の耶律大石が再興を期して中央アジアへ逃れ、現地の勢力を征服して建国した亡命王朝である。北宋・南宋のような関係と捉えるとわかりやすい。

 この頃、西遼は広大な中央アジアに君臨していたが、西では属国のホラズム・シャー国が独立して大変な勢いで領土拡大を進め、もはや往年の支配力は失われつつあった。この突き上げと長期政権による内部の停滞が絡み合い、帝国の崩壊へ向けた予兆が1204年までに色濃く現れ始めていた。


・耶律直魯古

西遼の第五代皇帝。

鷹揚で大国の皇帝然としているが、実は自国の国力が減衰していることを理解しており、宰相の楊安仁と組みなんとか衰えを食い止めようとしている。


・楊安仁

実は有能で、実務に優れている。

耶律直魯古と幼い時に知り合い、そこから竹馬の友が続き、宰相を務めている。


・グチュルク

テムジンが滅ぼしたナイマンの王子。

逃げ延びて西遼に保護してもらっており、出世したいと思っているが、耶律直魯古にほぼ飼い殺しにされている。


【ホラズム・シャー国(朝)】

 西遼の衰退に乗じて中央アジアの新たな覇者として名乗りを上げ、モンゴルという未曾有の脅威が東方で成熟しているとは露知らず、野心的に勢力を広げている絶頂前夜の国。


・アラーウッディーン・ムハンマド(アラー)

西遼を凌ぎ、中央アジアの覇者として君臨しようと頻繁に遠征を行っている。

集中すると周りが見えなくなる性格のため、反感を買いがち。


・ジャラールッディーン・メングベルディー(ジャラール)

アラーの何人かいる子供の1人。

皇太子ではないが、国の重要な一員となれるよう、祖母テルケン・ハトゥンに育てられている。

まだ5歳。


・テルケン・ハトゥン(テルケン)

アラーの母であり、国の重要な戦力である傭兵・カンクリ族の一族に連なるため、発言権が強い。

アラーの暴走を日々抑えようと苦悩している。

ジャラールはかわいい孫。


【西夏】

 11世紀に党項(タングート)族のリーダー、李元昊(りげんこう)によって建国された、現在の中国西北部に位置した王朝。強力な軍事力と独自の文化を武器に、宋・遼・金という大国の狭間で『第三の極』として自立を貫いた遊牧と農耕の複合国家である。

 内部の権力争いにより国力が分断されるなか、草原を統一したテムジンによる本格的な国外進出の最初の突破口として狙われ、国家存亡の危機へと引きずり込まれ始めている国。


李純祐(りじゅんゆう)

外戚と他の皇族たちにより権力をあまり握ることができない。

実は熱心な仏教徒であり、芸術の庇護者でもあった点は北宋の徽宗と似ている。


【金】

 遼の圧政に耐えかねた女真(じょしん)族が、完顔阿骨打(わんやんあくだ)のもとで超人的な武勇を発揮して遼と北宋を相次いで撃破し、東アジア最強の軍事大国として中国北部に君臨している。

 文化の全盛期を謳歌する一方で、長年の平和による軍紀の弛緩と財政難に苦しみ、南宋との国境紛争に翻弄されるなかで、北方のテムジンという巨大な脅威を未然に防ぐ外交的・軍事的な機先を失いつつあった。

 

・章宗

金国第六代皇帝。

先代にあたる祖父の名君・世宗と比較されがちであり、自分の中で気負っている。

文人皇帝と(たと)られ、芸術の庇護者であり、彼の治世下では金国の芸術が繁栄した。

軍事にあまり興味はない。


耶律楚材(やりつそざい)

遼の皇族に連なる血筋であり、宰相も務めた耶律履(やりつり)の息子。

父が58歳の時に生まれた子供なので母親の楊氏に主に育てられ、高い教養を身につけた。

上の命令に従うことが全てと思っている兄弟たちとあまり仲は良くない。


完顔遠理(わんやんえんり)

金国であまり実力を持たない若い将軍。

実権は小さいが、かなりの軍才を持っており、ひそかに耶律楚材に期待されている。

金国の皇族に連なる血筋。


【南宋】

 金に滅ぼされた北宋の系統を引く文治国家。経済力と文化を誇りながら、軍事的には北方の金やモンゴルに圧迫され続けた政権である。

 北宋は五代十国という乱世を終わらせ、勢力として強大化しないよう、軍人の権力を削った。そのため、系統に属する南宋は戦力的に他国と比べ最も惰弱である。


韓侂胄(かんたくちゅう)

皇帝である寧宗の擁立に功績を上げたため、実権を掌握した。

当時台頭していた朱子学の始祖となる朱熹(しゅき)や朱子学を弾圧し、民衆から嫌われている。

南宋の英雄であり、金に徹底抗戦して処刑された岳飛を「顎王」に封じたり、優れた書人でもある。

 

呉曦(ごぎ)(義)

漢字が難しいので本作品では便義的に呉義と表記します。

南宋初期の岳飛と共に戦った英雄呉璘・呉玠の孫であり、四川を統治しているのは南宋帝ではなく呉家であると喩えられるほどの影響力を持っていた。

韓侂胄の強引な北伐に疑問を抱いており、、、、?


郭倪(かくげい)

南宋軍の最高司令官。

韓侂胄と仲が良く、兵法に優れている。文武両道の人として知られており、知識も豊富。

自らを当世の諸葛亮と称しており、扇をいつも手に持っている。

自室にも「諸葛」と掲げているが、その実力は疑われている。


賈似道(かじどう)

まだ若い官僚だが、実力はあり将来を期待されている。

呉義の行動に疑問を持っている。

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