圧倒5
暫くして損害の調査結果が来る。
しかし、ラークは見る気にもならなかった。
たった数回の爆発で100人以上が死傷し、すでに士気は崩壊寸前だった。
たった1日で戦力の大半が使い物にならなくなった上に、圧倒的な力の差を見せられたのだ。
これがアンストンを葬った者たちの力か・・・。
頬杖をつきながら悪魔以上の存在と真っ向からやり合う羽目になった自身の不運を呪いたい気持ちだった。
「・・・一応、確認しておきたいが・・・」
重々しい空気の中、ラークは集まった将を前にして重い口を開いた。
「この期に及んで彼等日本が弱小な蛮族と侮る者は居るまいな?」
聖職者たるハーマンが聞いたら異端審問会にかけられかねい発言だったが、誰もが日本の力を目の当たりにし意気消沈していた。
これで勝てるなら神に生け贄として捧げられてもいい。
そうとさえ思えるのだ。
「我々は本隊到着まで現状を維持する。また、日本の奇襲に備え警戒を厳重にせよ」
ラークは自分たちの部隊が如何に奮闘しようと日本の自衛隊の陣地には入り込む事が出来ないと判断した。
よしんば入り込めても、間違いなくあの見えない攻撃を前に殲滅される。
そう考えた時、ラークは敵とするより味方とする方法は無いかと考えていた。
それは暗闇の中に一縷の光を見つける様な物だが、それでも探してみたいと思った。
第8話終了です。
如何だったでしょうか?
正直、ちょっと不完全燃焼気味な感はありますが、最初からアフターバーナー全開にはできませんのでこんなので勘弁してくださいw
単に私の文章力が拙いだけとは思いますが・・・w
では、ここら辺で今回はお別れします。
次回もよろしくお願いします。
追伸:ご意見ご感想お待ちしております。




